施工管理は本当にブラック?残業の実態とブラックから抜け出す行動5選

「施工管理ってブラックなの?」
「過労死ラインの月80時間残業、自分は超えてるかも、、、」
「もう辞めたい、でも次の会社もブラックだったら怖い、、、」
「2024年の規制から2年、現場では本当に何か変わったの?」
「業界丸ごとブラックなら、他業界に行くしかないのかな、、、」

施工管理として働いている、もしくはこれから目指そうとしているけど、

  • 施工管理は本当にブラックなのか、公的データで知りたい
  • ブラックと言われる理由を網羅的に把握したい
  • 2024年の上限規制から2年、業界は本当に変わったのか

実際のところはどうなんだろうか?と気になってしまいますよね…

そこで本記事では、公的データで見る施工管理のブラック実態、上限規制から2年で業界がどう変わったのか、それでもブラックな会社が残る構造、ブラック企業を見極めるチェックリスト10項目、そしてブラックを抜け出してホワイトに移るための5つのアクションを解説していきます。

多数の施工管理を抱えるエルラインだからこそ話せる内部事情を合わせてお伝えしていきますので、最後までご覧ください。

目次

結論:施工管理は「業界丸ごとブラック」ではなく「会社と現場の構造」で差が出る

結論からお伝えすると、「施工管理=業界丸ごとブラック」というのは、すでに古い見方です。

確かに建設業は他産業より長く働く業界でした。直近(2023年度)でも、年間の総実労働時間は2,018時間と、全産業(一般労働者)の1,956時間より約62時間長く、年間の出勤日数も11日ほど多い水準です(出典:国土交通省「国土交通白書2025」)。「ブラック」と言われてきたのには、それだけの実態があります。ただし、この差は規制の効果もあって、近年着実に縮まりつつあります。

ただ、2024年4月に建設業へ時間外労働の上限規制が適用されてから2年が経過し、業界は構造的に変わりつつあります。日建協の2025年調査では、建設技術者の所定外労働は平均月29.2時間と、1972年の調査開始以来初めて月30時間を下回りました(出典:日建協「2025時短アンケート」)。

一方で、すべての会社が同じスピードで改善したわけではありません。

現場に出る外勤建築の平均は月41.0時間と上限の45時間に近く、過労死ラインの月80時間以上で働く人も外勤では5.6%残っています。規制を「定着」させた会社と、実質的に骨抜きにしている会社の二極化が、2026年時点の実態です。この辺の細かい数字については後ほど詳しく解説していきます。

そして重要なのが、ブラック度は「どの会社に入るか」だけでなく「どんな構造の現場を担当するか」でも大きく変わるということです。たとえば同時に10〜20の専門工事を調整する大型新築と、足場・塗装・防水の3工種が中心の大規模修繕(リニューアル)では、同じ施工管理でも業務の予測しやすさがまったく違います。

「業界を辞める」のではなく「会社や担当する工事の種類を変える」ことで、これまでの経験と資格を活かしたままホワイト環境に移れるルートが存在することを理解しましょう。

施工管理は本当にブラック?数字で見る実態

「施工管理はブラック」というイメージを、イメージではなく公的データを用いて評価します。押さえておくべき数字は5つです。

指標数値比較・補足出典
4週8閉所の達成現場66.4%約3現場に1つは未達(建築は57.4%)日建連 2025年度上期
外勤建築の所定外労働月41.0時間全体平均は月29.2時間。月45時間超も約2割日建協 2025時短アンケート
月80時間以上(過労死ライン)の割合全体3.3%・外勤5.6%月100時間以上も1.2%残存日建協 同上
残業の申告乖離(サービス残業)19.7%月100時間以上残業する層では90.3%に乖離日建協 同上

【数字①】4週8閉所を達成できている現場が約3分の2

日本建設業連合会(日建連)の2025年度上期調査では、現場を4週間に8日閉める「4週8閉所」以上を達成した現場は66.4%まで拡大しました。2022年度上期の45.2%から、約1.5倍に拡大しています。このことからも建設業界全体でホワイト化が進んでいることが分かりますよね。

ただし裏を返せば、今も約3現場に1つは週休2日相当が実現できていないということでもあります。

特に建築は57.4%にとどまり、土木(75.8%)との差も大きく、いまだ土曜出勤が続く現場が業界内に併存しています(出典:日建連「建設業週休二日」の取組み/日本工業経済新聞)。

【数字②】外勤建築の残業は月41.0時間。月45時間超も約2割

日建協の「2025時短アンケート」によると、建設技術者の所定外労働は平均月29.2時間まで減少しました。一方、現場に出る外勤者に限ると、外勤建築で月41.0時間、外勤土木で月38.6時間と、法規制の上限(月45時間)に近いラインです。月45時間を超えて働いている人も全体の約2割残っています(出典:日建協「2025時短アンケート」)。

「業界平均は確実に改善した。しかし現場の施工管理は今も上限ギリギリで働いている人が少なくない」——これが2026年時点のリアルです。

【数字③】過労死ライン超えは外勤で5.6%残っている

同調査では、過労死ラインとされる月80時間以上の残業をしている人が全体で3.3%、外勤では5.6%、月100時間以上も1.2%という結果が出ています(出典:日建協「2025時短アンケート」)。

規制施行から2年経っても、健康への深刻な影響が懸念される水準で働く施工管理がゼロになっていない、ということです。こうした働き方が残る会社こそ、本記事で言う「ブラックな会社」です。

全体と比較すると数字的には少ない割合ですが、データからもブラックな会社が存在することを理解しましょう。だからこそ、会社選びが重要であるとも言えます。

【数字④】約2割が残業を過少申告している(サービス残業)

実際の残業時間と会社へ申告した残業時間に乖離がある人は19.7%。2021年調査の29.6%からは改善したものの、依然として約5人に1人がサービス残業をしている計算です。

深刻なのはその分布で、月100時間以上残業している層では90.3%に申告乖離があります。上限規制を意識した「忖度」で残業を少なく申告する構図が指摘されており(出典:労働新聞社)、ブラックな働き方ほど数字に表れにくくなっている点には注意が必要です。

ただし数字は「業界平均」であって、すべての会社の実態ではない

これらの数字は業界全体の平均・分布であり、すべての会社・現場で起きていることではありません。月20時間以内で回る会社と、月80時間超が常態化した会社が同じ業界に混在しているのが実態です。

重要なのは「業界丸ごとブラック」と決めつけず、自分が選ぶ会社・現場の実態を確認することです。

施工管理がブラックと言われる7つの理由

数字の背景にある「なぜブラックと言われるのか」を、5つの理由に分けて整理します。いずれも個人の頑張り不足ではなく、業界や会社の“構造”に根ざした問題である、という点が重要です。

【理由①】長時間労働と極端な残業時間

最大の理由が、長時間残業の常態化です。施工管理の一日は朝礼に始まり、日中は職人への指示出し、安全パトロール、発注者や設計者との打ち合わせ、近隣対応で埋まります。

一方で、施工計画・図面チェック・写真整理・施工体制台帳といった膨大な書類仕事は、現場が動いている日中にはほとんど手をつけられず、職人が引けた夕方以降に「もう一仕事」として残されます。

つまり、現場の稼働時間とデスクワークの時間が二重に積み上がる構造で、これが定時で帰れない根本原因です。外勤建築の所定外労働が今も平均月41.0時間と上限ギリギリにあるのは、この構造が完全には解消されていないことの表れです。人を増やせば一人あたりの負担は減りますが、人手不足で増員できず、結果として長時間労働が特定の個人に集中してしまいます。

【理由②】休日の少なさと工期設定の問題

次に、休日の確保が難しいことです。週休2日に相当する「4週8閉所」を達成できていない現場が、いまだ約3分の1残っています。

背景にあるのが工期の問題で、日建協の調査でも、現場勤務者が土曜閉所の最大の障害として挙げたのは「短工期発注による工程の厳しさ」(54.0%)で、2位以下を大きく引き離しています(出典:日建協「2025時短アンケート」)。そもそも余裕のない工期で受注してしまえば、現場はそのしわ寄せを土曜出勤で吸収するしかありません。

さらに、雨や台風で工程が遅れればその遅れを取り戻すために休日を返上し、職人の手配がつく日に合わせて土日も動く——といった事情も重なります。つまり休日が少ないのは現場担当者の怠慢ではなく、発注・契約の段階で休みが組み込まれていない産業構造そのものの問題なのです。

【理由③】サービス残業の残存

三つ目が、サービス残業(残業の過少申告)が一部に残っていることです。実際の残業と申告した残業に乖離がある人は約2割。深刻なのはその偏りで、月100時間以上残業している層では9割に申告の乖離があります。

つまり、働き方が過酷な人ほど、その実態が数字に表れにくくなっているのです。

背景には「正直に申告すると上限を超えてしまう」「申告すると上司に怒られる・査定に響く」といった空気があり、上限規制を意識した“忖度”が指摘されています。

これがやっかいなのは、求人票や公表データだけでは見抜けない点です。表向きは「残業月30時間」でも、実態は申告外の残業が積み上がっている、というケースがあり得ます。だからこそ、口コミサイトや転職エージェントを通じて、現場のリアルな労働実態を事前に確認することが欠かせません。

【理由④】業務量の多さと板挟み

四つ目は、一人が抱える業務量の多さと、関係者の板挟みになりやすい立場です。

施工管理は、工程・品質・安全・原価という「4大管理」を同時並行で回しながら、職人・協力会社・元請け・発注者・近隣住民という立場の異なる人々の調整役も担います。

たとえば設計図と現場の実際が食い違えば、設計者と職人の間に立って納まりを詰め直し、コストとスケジュールの折り合いまでつけなければなりません。発注者は品質と納期を求め、職人は無理のない段取りを求める——その相反する要求を一人で受け止める構造です。

業務範囲が広いぶん代わりが効きにくく、人員配置に余裕のない会社ほど負荷が特定の個人に集中します。これが残業時間にも、精神的な消耗にも直結します。

【理由⑤】福利厚生・労務管理が整っていない会社が一部ある

五つ目は、会社の体制そのものの問題です。とくに中小規模の建設会社の一部では、社会保険や産休・育休制度、勤怠を正確に把握する労務管理の仕組みが十分に整っていないケースが残っています。

労務管理が甘い会社は、残業時間の集計や休日管理もどんぶり勘定になりがちで、結果として長時間労働やサービス残業を生みやすくなります。法令遵守の意識が低い会社ほど、他の労働条件も連動して劣悪になりやすい、という傾向もあります。

見極めのポイントは求人票です。福利厚生欄の記載が極端に少ない、残業や休日の説明が曖昧、質問しても具体的な数字が返ってこない——そうした会社は、入社後に「聞いていた話と違う」となるリスクが高いといえます。

2024年4月の働き方改革で何が変わったのか|業界の実態変化

「施工管理=ブラック」というイメージは、主に2024年4月より前の業界の姿に引きずられています。規制施行から2年が経った現在、実態がどう変わったのかをより詳しく解説していきます。

項目規制前(〜2024年3月)現在(2026年)
残業時間の上限建設業は適用猶予(実質上限なし)。月100時間超も珍しくなかった原則月45時間・年360時間。特別条項でも単月100時間未満(休日労働含む)等
違反時の罰則適用猶予のため罰則なし6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
所定外労働の平均月45時間超の残業が常態化平均月29.2時間(日建協2025)
残業の申告乖離29.6%(日建協2021)19.7%(日建協2025)
週休2日(4週8閉所)45.2%(日建連2022年度上期)66.4%(日建連2025年度上期)
DX・ICT化現場・書類が紙ベースBIM/CIM・電子黒板・クラウド日報の導入が加速

最大の変化は、月45時間の残業上限に法的拘束力と罰則がついたことです(出典:厚生労働省「建設業等の時間外労働の上限規制」)。違反すれば会社に刑事罰がかかるため、大手〜中堅の会社は労働時間管理を本気で改善せざるを得なくなりました。残業時間が労務システムで自動集計され、上限に近づくと上司にアラートが飛ぶ会社も増えています。

ひと昔前は、月100時間超の残業が珍しくありませんでした。月末に「今月何時間残業した?」と先輩に聞くと「130時間」と返ってくるのが当たり前の世界だったことを考えると、この2年で業界の空気は確実に変わっています。

一方で、すべての会社が同じスピードで対応しているわけではありません。

ガバナンスの効いていない会社、「現場の事情」を盾に適正化を先送りする会社、人手不足を放置したまま受注を続ける会社では、依然として長時間残業やサービス残業が残っています。

重要なのは「業界全体がブラック」と決めつけることでも、「規制があるから大丈夫」と安心することでもなく、対応が進んだ会社と取り残された会社を見分けることです。

新築のハードな環境からリニューアルへ|エルライン大川樹里さんの転身

実際に新築の施工管理からエルラインのリニューアル事業部に移り、ワークライフバランスを保った働き方を実現している大川樹里さんの事例を紹介します。ワークライフバランスを求めている方にとって、リアルな転身ストーリーは大きなヒントになるはずです。

大川さんのプロフィール

項目内容
氏名大川 樹里
部署・職種リニューアル事業部 / 施工管理
入社年月 / 入社形態2025年2月 入社 / 中途
前職新築マンションの施工管理(2年間)
担当業務施工管理(マンションの大規模修繕)

「以前、新築マンションの施工管理を2年間経験しましたが、あれはめちゃくちゃ大変でした。新築現場の大変さを知っているからこそ言えますが、大規模修繕の現場で週休が取れているのは、本当にすごいことだと感じています。」

「建設業は『汚い』というイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。エルラインは、フランクな社風と人間関係を含め、女性でも全然普通に働ける働きやすい会社だと思います。」

新築と大規模修繕の両方を経験した大川さんが「週休が取れているのは本当にすごいこと」と語るのは、前章の現場の構造の差がそのまま働き方に効いている実例です。同時に管理する工事が足場・塗装・防水の3つに絞られ、現場の稼働時間に区切りがある大規模修繕の構造が、気合いではなく仕組みとして休日を守っています。

「ブラックを抜け出す=業界から去る」ではなく、「業界内での環境を変える」。ハードな環境で限界を感じている方は、ぜひこの選択肢を頭に入れておいてください。

▼関連記事
女性施工管理として建設業へ転身!リアルWLBと革新的なキャリア|大川樹里さんインタビュー

ブラック企業を見極めるチェックリスト10項目

自分の今の会社がブラックか、または転職を検討している会社が安全かを判定するためのチェックリストです。会社情報・求人票・面接時の回答・口コミを見ながら、当てはまる項目に◯をつけてください。

Noチェック項目
1求人票に「月平均残業」と「繁忙期の残業」が具体的な数字で記載されている 
2残業について面接で質問すると、担当者が具体的な数字で回答できる(はぐらかさない) 
3残業上限が「月45時間以内」など明確な基準として明示されている 
4固定(みなし)残業の時間数が実態に近く、超過分は別途支給と明記されている 
5週休2日(4週8休・4週8閉所以上)が制度として導入され、達成実績も数字で示せる 
6担当する工事の種類・規模(新築/改修、同時に管理する工種数、夜間・突貫の有無)を具体的に説明してもらえる 
7資格手当の金額が明示されている(例:1級施工管理技士で月◯万円) 
8昇給・評価の基準が明確で、年収モデル(◯年目で◯万円)を提示できる 
9社会保険・産育休・ハラスメント相談窓口など会社の体制が整い、未経験・若手への教育/研修もある 
10電子日報・写真管理・クラウド工程などのDX化で、書類業務が効率化されている 

▶ 判定基準:
7個以上当てはまる会社:ホワイト企業の可能性が高い環境です
4〜6個当てはまる会社:平均的な環境。面接で深掘り確認してください
3個以下しか当てはまらない会社:ブラックの可能性が高め。応募・在籍は慎重に判断を

特に相関が強いのは「①②の残業時間の数字の明示と回答」と「⑥現場の構造を具体的に説明できるか」です。数字と現場構造を具体的に語れる会社は、労働時間の実態を社内できちんと把握・管理できている会社だといえます。

ブラックを抜け出す5つの行動

「今の会社がブラックだ」と思っても、いきなり退職する必要はありません。やれることを、優先度の高い順に5つ並べました。

【行動①】まず、心身が限界なら何より先に休む

もし今、睡眠が削られ続けている、朝になると体が動かない、食欲がない、出社を考えると動悸がする——そんな状態なら、転職活動よりも何よりも先に、まず休んでください。

施工管理は責任感の強い人ほど「自分が抜けたら現場が回らない」と無理を重ねがちですが、心身が壊れてから辞めると、回復に数ヶ月から数年かかり、その後のキャリアの選択肢まで大きく狭まります。

有給取得・休職・医療機関の受診は、あなたの正当な権利です。相談先も、社内の産業医、心療内科・精神科、各都道府県の労働基準監督署など複数あります。「まだ大丈夫」と感じていても、判断力が落ちているサインのことがあります。健康を後回しにする選択だけは、長期的にほぼ確実に後悔します。ここを守れて初めて、次の打ち手が意味を持ちます。

【行動②】社内で異動・現場変更を打診する

心身に余力があるなら、最初に試したいのは「今の会社の中で動く」ことです。転職と違って新しい環境への適応コストが小さく、積み上げてきた社内人脈・評価・勤続年数をそのまま持ち越せます。

具体的には、上司との面談や人事への相談を通じて、別の現場・別の所長のもと・別の部署や支社への異動を打診します。同じ会社でも、所長が変われば残業文化がまるで違う、内勤(積算・施工図・安全管理など)に回れば現場の長時間労働から距離を置ける、というケースは珍しくありません。

打診のコツは、感情的な不満をぶつけるのではなく「長く働き続けたいので、こういう環境で力を発揮したい」と前向きな相談として持ちかけること。動かなければ何も変わりませんが、言ってみたら通った、という例は意外と多いものです。

【行動③】社内異動で難しければ、会社を変える

社内に動ける先がない、相談しても改善が見込めない——そんなときは、転職で会社そのものを変えましょう。

ここで大切なのは、必ずしも仕事内容まで変える必要はない、という点です。同じ新築の施工管理を続けるとしても、中小から中堅・大手へ、あるいは労務管理が整った会社へ移るだけで、残業・休日・サービス残業の実態が大きく変わるケースは多くあります。

施工管理は全産業的な人手不足のなかにあり、資格と現場経験はそのまま市場価値になります。2級でも実務経験があれば歓迎されますし、1級があれば選択肢はさらに広がります。

注意したいのは「次もブラックを引かない」こと。求人票の残業時間の数字、みなし残業の扱い、4週8閉所の有無などを、本記事のチェックリスト10項目で必ず確認してください。口コミサイトや転職エージェント経由で、現場のリアルな労働実態を事前に押さえておくのも有効です。

【行動④】動くなら「扱う工事の種類」も一緒に見直す(新築→リニューアル)

②の社内異動でも③の転職でも、せっかく環境を変えるなら「どんな工事を担当するか」も一緒に見直すと、効果が一段と大きくなります。これは「どこで働くか(会社)」とは別の、もう一つの軸です。

本記事で見てきたとおり、同時に10〜20の専門工事を抱え、夜間・突貫もある大型新築と、足場・塗装・防水の3工種に絞られ、居住者配慮で作業時間が日中に区切られるリニューアル(大規模修繕)とでは、同じ施工管理でも残業の出方がまるで違います。

工程の依存関係がシンプルなぶん先が読みやすく、繁忙期でも残業を月45時間以内に収めやすい——これは気合いではなく、現場構造そのものの差です。前章の大川さんがまさにこのルートで、新築で培った工程管理・原価管理・協力会社調整のスキルや資格は、リニューアルでもそのまま活きます。これまでの経験を捨てずに働き方だけを変えられる、リスクの割にリターンの大きい一手です。

【行動⑤】資格を取って市場価値を上げる

最後は、②〜④のどの選択肢も後押しする「土台づくり」です。施工管理技士の資格は、社内異動の交渉でも、転職の書類選考でも、扱う工事を変えるときの説得力でも、確実にあなたの立場を強くします。

今すぐ動くか迷っている段階でも、「辞める・辞めないを決める前に、まず2級→1級の取得を進める」のは賢い一手です。資格があれば、いざ動くときの選択肢が一気に広がり、年収交渉の材料にもなります(資格手当が月数万円つく会社も珍しくありません)。

働きながらの学習は負担も大きいですが、資格取得支援制度(受験費用の補助・報奨金・学習時間への配慮)がある会社なら、コストを抑えて取得できます。環境を変えるのがエンジンだとすれば、資格はその燃料。並行して進めておくほど、抜け出すスピードと選択肢が増えていきます。

施工管理のブラックに関するよくある質問

Q1. 2024年の規制で本当に何が変わったのですか?

残業上限(原則月45時間・年360時間)に法的拘束力がつき、違反した会社には6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されるようになりました。ただし中小を中心に対応が遅れた会社も残っているため、会社選びは依然として重要です。

Q2. 「3年は続けろ」とよく聞くのですが本当ですか?

条件付きで正しいです。心身の健康に深刻な影響が出ていない限り、3年経験+2級資格まで取れば転職市場での評価が大きく上がるため、その時点までは続ける価値があります。ただし、過労死ラインを超える残業やうつ症状などの緊急避難レベルなら、3年神話に縛られず即離職を検討してください。

また、施工管理の経験としては、2年ほど実務経験があれば「経験者」として評価されることもあります。この様な市況感を念頭に置いてキャリア選択をしましょう。

Q3. サービス残業を強要されたら、どこに相談すればいいですか?

労働基準監督署が公式の相談窓口です(匿名相談可)。サービス残業は労働基準法違反で、会社に是正勧告や罰則がかかります。転職活動と並行して相談する形でも問題ありません。タイムカード・メール・チャット記録などの証拠は、事前にできるだけ保全してください。

Q4. ホワイトな会社に転職すると年収は下がりますか?

下がるとは限りません。年収は「会社の評価制度×資格×経験年数」で決まります。会社規模を上げる、評価制度の整った会社を選ぶ、といった工夫で年収が上がるケースも多くあります。エルラインのように所長クラスで年収1,000万円超を実現している会社もあり、ホワイトと高年収は両立可能です。

Q5. 未経験で施工管理を志望していますが、ブラックが心配です。

本記事のチェックリスト10項目を会社選びで活用すれば、未経験でもホワイトな会社に入社できる確率は大きく上がります。特に「残業時間の数字明示」「教育体制」「面接担当へのヒアリング」で会社の中身を見てから就職先を決めるようにしましょう。

Q6. 大川さんのような「新築→リニューアル」の転身は再現性がありますか?

高い再現性があります。新築で培った工程管理・原価管理・協力会社調整のスキルは、リニューアルでもそのまま活用できます。エルラインのリニューアル事業部にも、新築からの転身者が多数活躍しています。スキルと資格を捨てずに環境だけ変えられるのが、この選択肢の最大の利点です。

ブラックを抜け出してホワイトに働きたいなら株式会社エルラインへ

「新築の長時間労働がきつい、リニューアル工事へ移りたい」
「年収を維持しながら、家族時間も取り戻せる環境で働きたい」

そうお考えの方は、株式会社エルラインのリニューアル事業部について話を聞いてみませんか?

エルラインでは、

  • リニューアル工事主軸で管理工種が3〜5に絞られた業務構造
  • 繁忙期でも残業45時間未満を守るワークライフバランス
  • 新築出身者の転身者が多数活躍する受け入れ体制

などを揃えており、ブラックを抜け出して長期キャリアを取り戻せる環境を整えています。リニューアル工事は新築工事と違って管理工種が3〜5に限定されるため、これまでの経験と資格を活かしたままホワイトに近い環境で働けるのが最大の特長です。

【株式会社エルライン リニューアル事業部で働くメリット】
・所長クラスまで行けば、年収1,000万円越えを目指せる
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少しでも興味がある人は是非、採用サイトを確認してみてください。

「ちょっと興味があるけど、一歩を踏み出すのが不安…」という方は、一度エルラインの施工管理での働き方について、直接お話を聞いてみませんか。

もし、少しでも興味のある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。まだ「転職するか決めてないよ」という方でも、まったく問題ありません。

お待ちしております。

この記事を書いた人

水野源太
株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての実務経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用、広報・デジタルマーケティング・新規事業開発などに従事。

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