「今回必要な仮設資材はレンタルするのが正解なのだろうか?」
「仮設資材をレンタルするのと購入するのとではどのくらい費用差があるのかな?」
不足しそうな仮設資材を購入するのではなくレンタルするという方法を検討していて、そもそもレンタルという選択肢が適当なのか、購入するのと比べてどうなのかといった点が気になっていませんか?
結論からお伝えすると、レンタルが向く可能性が高いケースは次の5つです。
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上記のケースでは、レンタルのほうがコスト面で優位となる可能性が高いほか、購入することによって将来的に起こり得る問題を未然に防ぐことができるからです。
ただし、現場の状況やレンタル業者によっては、逆に不便になってしまったりコストが膨らんでしまったりしかねません。
そこで本記事では、下記について解説します。
この記事を読むとわかること |
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お読みいただければ、自社の現場で使う仮設資材をレンタルすべきか購入すべきかを的確に判断でき、どのレンタル業者を選べば良いかの見当もつくようになります。
ぜひ最後までお読みいただき、ご懸案の仮設資材手配をスムーズに進めるためのお役に立てていただければと思います。
1. 仮設資材をレンタルするのが向いている可能性が高い5つのケース

仮設資材のレンタルを検討する際になんといっても気にかかるのは、「借りるよりも買ったほうが良いかもしれないという可能性」ではないでしょうか。
事実、レンタルが適当な場合もあれば、購入したほうがかえってお得という場合もありますが、判断基準はコストだけではありません。
下の表にまとめた比較をもとに、総合的に見てレンタルと購入とではどちらが自社に適しているかを判断していきましょう。
【レンタルする場合と購入する場合の対比表】
項目 | レンタルする場合 | 購入する場合 |
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短期・期間限定の使用 | ◯ 効率的で無駄なく使え割安 |
× 使わないときはずっと保管することになり不経済 |
長期・高頻度の使用 | × 割高になる |
◯ 長期的には割安 |
急なニーズ | × 必要なタイミングに即調達できるとは限らない |
◯ 常備しているので基本的にいつでも使える |
管理の手間 | ◯ 管理不要 |
× 点検・清掃・修理の手間がかかる |
搬入出 | ◯ 現場への搬入出を業者に任せられる |
× 自社での対応が必要 |
初期投資 | ◯ スポット的に利用する分だけ支払い |
× まとまった資金が必要 |
本章では、上の表で比較している項目を踏まえた上で、仮設資材を購入するよりもレンタルするほうがおすすめの下記5ケースをご紹介します。
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それぞれのケースについて以下で詳しく説明していきますので、ご参考になさってください。
1-1. 期間限定の利用に対応したいケース
期間限定の利用に対応したいケースは、レンタルで調達するという方法が向いている可能性が高いです。
特定のごく限られた期間だけ必要となる資材を購入して、残りの期間は倉庫に眠らせておくというのは効率が悪く、多くの場合不経済だからです。
こうしたケースにはたとえば、次のような例が考えられます。
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ただし、1回のレンタル期間が短くても繰り返し借りるのであれば、最初から購入しておいたほうが結果的にお得な場合が多いでしょう。
そのため、
「繁忙期だけとはいえ、毎年必ず同じように仮設資材が不足する」
「公共施設の施工は今回が初めてだが、今後も公共工事を受注する見込みがある」
といった場合は、レンタルで済ませるのが最適解であるかどうかは微妙なところです。
また、どれくらいの使用頻度ならもとが取れると考えるか、「必要なときにいつでも使える状態」をどのくらい重視するか、レンタルする手間がどのくらい負担となるかといったことも関係してきます。
したがって、最終的にはコスト、手配にかける労力、安心感などと天秤にかけての判断となるでしょう。
現時点で「とりあえず向こう1ヶ月間しのげればよい」などの状況であるなら、レンタルは有力な選択肢といえます。
1-2. 適切な管理ができないケース
購入した仮設資材を適切に管理できそうにもないケースにも、レンタルがおすすめです。
なぜなら、購入するということは保有するということであり、
- 使わないときに保管しておくスペース
- 使用後や保管期間中のメンテナンス
が必要となるため、それらの必要性に対処できないのであれば、所有せずに使用権だけを買うレンタルという方式が適しているといえるからです。
たとえばコーンのようなコンパクトなアイテムであればさほど問題とはなりませんが、足場材のような資材は専用の保管スペースの確保が欠かせません。
一方、使い終えたら返却するレンタルなら、保管場所に頭を悩まずに済みます。
また、どんな資材であれ、繰り返し使用するつもりなら点検、クリーニング、必要に応じた修理が多かれ少なかれ必要であります。特に足場という安全面を考えれば、そうした手間をかけないという選択肢はありません。
ですがレンタルなら、きちんとメンテナンスされている状態のものを使わせてもらえ、使用後の手入れも不要です。
購入に伴う保管スペースの問題やメンテナンスの負担を回避できる方法として、レンタルは有力な選択肢と言えるでしょう。
1-3. 搬入・搬出に人手を割けないケース
搬入や搬出に人手を割けないケースにも、レンタルが適している可能性が高いです。
レンタルであれば、必要な仮設資材(=借りた資材)を現場に配送してもらえ、返却時にも現場まで取りに来てもらえるからです。
※ただし、基本的に配送料がかかります。また、配送サービス利用の条件として最低レンタル点数・期間が設定されている場合もあります。
特に足場材などは、運ぶのに基本的に複数人の人手が必要となるため、搬入出を業者に任せられるレンタルは好都合といえるでしょう。
資材も人手も不足気味…という場合にはレンタルは有効な解決策となるでしょう。
1-4. 購入資金をすぐには用意できないケース
購入資金をすぐには用意できないケースにも、レンタルがおすすめです。
足場材は一つひとつが高額かつ、大量に必要になるため、まとめて購入しようとするとかなり高額になります。保管場所なども含めると、最低限の足場材を揃えるのに、数百万〜数千万円規模の初期投資が必要になるケースもざらです。
しかし、資材がないから仕事を請けられないというのでは、ビジネスチャンスをみすみす逃すことになってしまいます。
このケースの場合、たとえ短期的には購入するよりも割高になってしまうとしても、将来のビジネスにつなげるための投資と考えれば、レンタル料金は価値ある支出であるといえるでしょう。
1-5. 特定の資材をお試しで使ってみたいケース
興味を持っている特定の資材、購入を検討している資材をまずは試しに使ってみたいというケースにも、レンタルがおすすめです。
いきなり購入するのではなく、一度お試しで使ってみた上で購入するかしないかを判断すれば、「期待して買ってはみたものの失敗だった」となるリスクを避けられるからです。
一例としては、「現状では従来型のくさび式足場を使っているが、次世代型足場の導入を検討している」といったようなケースが挙げられるでしょう。
レンタルは、自社にとって本当に役立つ資材であるかどうかを見極める手段としても、おおいに活用できます。
購入ではなくレンタルなら会計処理の負担軽減というメリットもある |
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仮設資材を購入しないでレンタルする場合、使用可能期間が1年以上で取得価格が10万円以上の資材について本来行う必要のある減価償却が不要となり、会計処理が楽になります。 (※法人の場合減価償却は義務ではありませんが、節税効果や将来の銀行融資への影響などから実質必須といえます) 購入すれば固定資産として扱われる資材も、レンタルすればそのレンタル料金は単なる経費として計上されるためです。 たとえば、数十万円するようなローリングタワーなどが、「買えば固定資産、借りれば経費扱い」の一例です。 (なお、足場材については、一式ではなく単管パイプ1本、足場板1枚の値段で判断されるため、そもそも固定資産扱いとはなりません。ただしレンタル業者が貸付目的で購入する足場材を購入するケースはその限りではありません) こうした会計処理における負担軽減はあくまで副次的な効果ですが、メリットには違いありません。 |
2. 仮設資材をレンタルする場合と購入する場合の費用の比較
レンタルが向くかどうかは総合的に判断すべきとお伝えしましたが、そうはいってもレンタルか購入かの判断基準としてやはり大きいのは「どちらが安いか」という視点ではないでしょうか。
下表は、各種仮設資材をレンタルする場合と購入する場合の費用目安を比較したものです。
厚み、サイズ、段数、新品か中古か、長期レンタルか短期レンタルかなどによって料金にはかなり幅があるため、あくまで目安ですが、ご参考になさってください。
資材の分類 | 具体例 | レンタル料金目安 | 購入料金目安 |
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建築用資材 |
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くさび式足場1棟分一式:数万〜数十万円/月
単管パイプ:数百円/ 日 |
くさび式足場1棟分一式(新品):百数十万円
単管パイプ:数千円/本 |
作業環境を整備するための資材 |
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ローリングタワー:1万円前後/日(1週間〜10日程度レンタルした場合)
梯子・脚立・可搬式作業台:数百〜2千円/日 樹脂製敷板:150円前後/日(3ヶ月間レンタルした場合) |
ローリングタワー:数万〜数百万円/台
梯子・脚立・可搬式作業台:数万〜十数万円/個 樹脂製敷板:1〜2万円程度/枚 |
安全や周囲への配慮のための資材 |
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防音シート:1〜3千円/日
安全鋼板(亜鉛メッキ):1,500円前後/月 |
防音シート:数千〜2万円/枚
安全鋼板(亜鉛メッキ):数千円/枚 |
その他 |
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移動式テント:10〜20万円程度/月 | 移動式テント:100万円前後/張 |
なお、配送を依頼する場合、資材そのものを借りるのにかかる料金のほかに配送料も発生します。
特に足場材はとても大きく重量もあるため、搬入出に時間とコストがかかり、場合によってはトラックへの積込みにユニックやフォークリフトが必要です。
そのため、配送料が想像以上の金額となることも少なくありません。見落としがちな配送料ですが、ぜひ頭の隅に置いておきましょう。
資材レンタルで欠かせない必要量の計算に便利なツール |
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仮設資材の中でも足場材や安全鋼板などの「サイズが大きく、必要量が現場の規模に厳密に比例する」ものは、特に過不足なく揃える必要があり、必要数量を計算しなくてはなりません。 その際、計算ツールを用いると、簡単に算出できます。 足場JAPANでは、各種足場と安全鋼板・仮囲いの必要数量計算ツールを無料で提供しています。 足場については施工する建物の面積と高さを、安全鋼板・仮囲いについては施工距離を入力するだけで、必要なセット部材の数量と金額を瞬時に算出できますので、ぜひご活用ください。 ▼枠組足場用計算ツール(大規模マンションやビル向けの旧式足場) https://ashiba-japan.asia/wakugumi-configuration/ ▼くさび式足場用計算ツール(戸建て住宅向け足場) https://ashiba-japan.asia/kusabia-configuration/ ▼安全鋼板・仮囲い用計算ツール https://ashiba-japan.asia/anzen-configuration/ ▼次世代足場用計算ツール(大規模マンションやビル向けの新式足場) https://ashiba-japan.asia/iq-configuration/ |
3. 仮設資材レンタル業者選定のポイント5つ

仮設資材をレンタルすると決めた場合、どのようなレンタル業者を選べばよいのでしょうか。
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際のポイントは、下記の5点です。
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それぞれのポイントについて、以下で解説していきますので、ご参考になさってください。
3-1. 品揃えが豊富か?
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際は、品揃えが豊富かどうかに着目しましょう。
複数の仮設資材をレンタルする場合、あの資材はあの業者から、この資材はこの業者からといった具合にバラバラとレンタルすると、返却時のレンタル元別の仕分け作業が大変だからです。
専門分野特化型の業者にも良さはありますが、複数アイテムをレンタルするには複数の業者を当たる必要がある点もネックとなってきます。
スムーズな返却と、レンタルが必要な全ての仮設資材を1ヶ所でまとめて借りられるという利便性を考えた場合、商品ラインナップの幅広さは業者選びのポイントの一つとなってくるのです。
3-2. レンタル希望期間と料金設定の兼ね合いが自社にとって好都合か?
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際は、レンタル期間とそれに応じた料金が自社にとって好都合かどうかもチェックしましょう。
「最短3日〜」「10日以上」といった最低レンタル期間や、料金設定は業者ごとに異なり、短期間借りた場合に安く収まる業者もあれば、長く借りると大幅な割引が適用される業者もあります。
たとえば、1日当たりの料金は格安でも、「基本料金+日数分の料金」という料金設定の場合、1ヶ月借りるなら割安な一方、1日だけ借りるには高過ぎるでしょう。
どれだけの期間借りたいのかという自社の都合と、業者側の設定する料金システムとの兼ね合いがポイントとなってきます。
3-3. 急な発注にも対応可能か?
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際は、急ぎの依頼にも対応してもらえるかも確認しましょう。
特に複数の現場を並行して進めている場合に起こりやすい「明日必要となるこの資材が足りない」といった緊急事態に対応してもらえるのはそうした業者だからです。
仮に今は急いでいなくても、確認しておけば、万一そうした事態が生じた場合に「この前頼んだあの業者なら対応してもらえる」という選択肢を確保しておけるので安心です。
(ただし、期日になっても借りられなかったという遅延事例も少なからず見受けられますので、同業者間での評判やネット上の口コミなどで、信頼できる業者かどうかを可能な限り見極めましょう)
急な依頼にも対応可能ということは、その業者の運営体制に対する一定の安心感にもつながりますので、そういった意味でも「急な発注にも対応してもらえるか」は業者選びのポイントとなります。
3-4. 必要に応じアドバイスや提案を受けられるか?
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際は、必要に応じてアドバイスや提案を受けられるかも考慮しましょう。
単なる使用方法にとどまらず、「こういう使い方をすれば効率が良い」「これとこれを併用することで問題を解消できる」といった知恵は貴重だからです。
たまたま数が足りなくなった資材をレンタルするならともかく、自社で保有していない資材をレンタルする場合は特に、その資材に精通している人のアドバイスや提案を参考とすべきです。
レンタルする資材を有効に活用できるかどうかに大きく関わってくる貸出側のアドバイスや提案の有無は、業者選びにおけるポイントの一つです。
3-5. 運搬車両もレンタル可能か?(必要な場合)
仮設資材のレンタル業者を選ぶ際は、借りた資材を運搬するための車両も併せて借りられるかも考慮しましょう。
配送してもらう場合や、運搬車両を確保できる場合は考慮する必要はありませんが、レンタル品を引き取りに行くつもりで、かつ車両を確保できそうもない場合には重要なポイントとなってくるからです。
特に足場材のような大きな資材、重量のある資材については、それ相応の車両が必要となってきますので、忘れずに確認しておきましょう。
運搬車両の貸し出し可否が公式サイトに明記されていなければ、メールや電話で問い合わせてみるとよいでしょう。
運搬車両も併せてレンタルできるかどうかは、必要となるケースにおいてはとても重要な業者選定基準であるといえます。
4. 仮設資材レンタル時に留意したい点

ここまで仮設資材のレンタルがおすすめのケースやその費用感、業者選定についてご紹介してきました。
最後に、仮設資材をレンタルする際に留意したい下記の点についてお伝えします。
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それぞれについて、以下で確認していきましょう。
4-1. 余裕を持った日程設定・段取りとする
留意点の一つ目は、工程スケジュールに照らし合わせ、余裕を持った日程・段取りで借りることです。
- 特定の作業のタイミングが予定より遅れる
- 工期が延びる
- 設置に思いのほか時間がかかる
- 業者側の搬入が遅延する
- 間違った品や不具合品を交換する
といったリスクに対応できるようにするためです。
理想を言えば、使用する当日朝に搬入し、不要となったタイミングですぐに返却し、最小限のレンタル料金で済ませたいところですが、何事も必ずしも予定通りに進むとは限りません。
ギリギリのスケジュール感でレンタルすると、最悪の場合、肝心のタイミングに資材がない状態が生じてしまい、工事がストップしかねませんので、保険としてある程度の余裕を持たせましょう。
4-2. 作業遅れの場合の延長可否や発生費用も確認しておく
仮設資材をレンタルする際は、作業が遅延した場合にレンタル期間を延長できるか否か、また、延長する場合の追加料金についてあらかじめ確認しておきましょう。
「4-1. 余裕を持った日程設定・段取りとする」で言及した各種リスクの中でも、作業遅れや工期延長は特に発生しやすいといえるため、そうなった場合を想定しておくのが安全だからです。
延長可否はそのタイミングで他の貸し出し予定が入っていないかが関わってくるため、いつでも延長可能というわけではありませんが、そもそも延長が認められていなければ話になりません。
もちろん延長しないのが一番ですが、万一に備えて、システムとして延長できるのか、できるのであれば延長料金はいくらになるのかを確認しておきましょう。
4-3. 弁償の条件や点検義務の有無を確認する
弁償金額の上限や、使用中の点検義務の有無といった各種条件を確認しておくことも大切です。
現場での使用中に部材を汚損、破損、紛失してしまう可能性は低くないためです。
雑に扱わないようにするといった心がけは前提として必要ですが、工事現場で使う以上、どう気をつけても汚損・破損・紛失のリスクはついて回ります。
いざそうなってしまった場合に「全額弁償とは聞いていない」「そもそも点検を怠ったのが問題」などと業者と揉めることにならないよう、弁償や点検義務などの条件を事前に把握しておきましょう。
なお、条件の確認と併せて、受け取り時のレンタル品の状態を写真に撮っておくのも、トラブル防止に役立つでしょう。
4-4. レンタル品の安全性をチェックする
定期点検済みか、錆や変形がないかといったレンタル品の搬入時チェックも欠かせません。
点検やメンテナンスが甘い業者から借りた場合、法令・安全基準を満たしていない資材が届くこともあり得るからです。
そういった対応が行き届いていない業者から借りなければよいわけですが、レンタル前にそれを見極めるのは容易ではないため、初めて利用するレンタル業者の場合は特に注意が必要です。
たとえば変形したクランプを利用すれば、足場の安全性を確保できないように、多くの場合レンタル品の安全性は作業中の安全にダイレクトに関わってきます。
受け取る際に現品をしっかりチェックし、不具合のある資材が現場に入り込むのを水際で食い止めるというのが、手間はかかるかもしれませんが一番確実な方法です。
4-5. 出荷時と同じ荷姿での返却を徹底する
仮設資材をレンタルする際は、借りた資材は原則として出荷時と同じ荷姿で返却しなくてはならない点にも留意しましょう。
レンタル品は、荷降ろしの最中や運搬中に荷崩れしないような荷姿で届けられます。
つまり、適当に積み込むなど、届いたときの荷姿とは異なる状態で返却した場合、荷崩れを起こす危険があるのです。
積み方の他、固定するためのロープの結び方などにも注意が必要です。
荷崩れの危険防止のため、「だいたいこんな感じ」で積み込まないよう、くれぐれも注意しましょう。
新品購入でもレンタルでもない「中古品を安く手に入れる」という選択肢もある |
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5. まとめ
▼仮設資材のレンタルが向く可能性が高いケースは次の5つ。
- 期間限定の利用に対応したいケース
- 適切な管理ができないケース
- 搬入・搬出に人手を割けないケース
- 購入資金をすぐには用意できないケース
- 特定の資材をお試しで使ってみたいケース
▼仮設資材のレンタル時と購入時の費用目安はそれぞれ下表の通り。
資材の分類 | 具体例 | レンタル料金目安 | 購入料金目安 |
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建築用資材 |
| くさび式足場1棟分一式:数万〜数十万円/月
単管パイプ:数百円/ 日 | くさび式足場1棟分一式(新品):百数十万円
単管パイプ:数千円/本 |
作業環境を整備するための資材 |
| ローリングタワー:1万円前後/日(1週間〜10日程度レンタルした場合)
梯子・脚立・可搬式作業台:数百〜2千円/日 樹脂製敷板:150円前後/日(3ヶ月間レンタルした場合) | ローリングタワー:数万〜数百万円/台
梯子・脚立・可搬式作業台:数万〜十数万円/個 樹脂製敷板:1〜2万円程度/枚 |
安全や周囲への配慮のための資材 |
| 防音シート:1〜3千円/日
安全鋼板(亜鉛メッキ):1,500円前後/月 | 防音シート:数千〜2万円/枚
安全鋼板(亜鉛メッキ):数千円/枚 |
その他 |
| 移動式テント:10〜20万円程度/月 | 移動式テント:100万円前後/張 |
▼仮設資材のレンタル業者を選ぶ際のポイントは下記の5点。
- 品揃えが豊富か?
- 運搬車両もレンタル可能か?(必要な場合)
- レンタル希望期間と料金設定の兼ね合いが自社にとって好都合か?
- 急な発注にも対応可能か?
- 必要に応じアドバイスや提案を受けられるか?
▼仮設資材レンタル時の留意点は下記の5点。
- 余裕を持った日程設定・段取りとする
- 作業遅れの場合の延長可否や発生費用を把握しておく
- 弁償の条件や点検義務の有無を確認する
- レンタル品の安全性をチェックする
- 出荷時と同じ荷姿での返却を徹底する
本記事が、仮設資材レンタル検討のご参考となり、貴社の現場のスムーズな施工につながりましたら幸いです。
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