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棚足場とは?メリット・デメリット・組み方の違いをわかりやすく解説

「棚足場について知りたい!広い作業スペースが確保できるんだよね?」
「特殊な足場っぽいけど実際どうなの?どの建設会社でも組めるもの?」

工事計画で「棚足場」の設置が指定されて、戸惑われた経験はないでしょうか。

あまり見かけない足場なので、 「他の方法じゃだめ?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。

棚足場とは、前後左右に広い作業床を設け、複数人が同時に作業できるタイプの特殊足場の一種です。左右に一般的な足場を組み、その間に棚板を敷き詰めてステージのような作業スペースを作ることから、「ステージ足場」とも呼ばれます。

広い空間が確保されるため、複数の作業者が前後左右に自由に動けるのが特徴です。

ただし、広く棚板を敷き詰めるための資材や手間が必要になる分、設置の際には、一般的な足場よりも工期や費用がかさむ可能性があります。

また、棚足場を安全に組み立てて使用するには、知識や経験を持った作業者の存在が欠かせません。現場によっては、対応できる職人が限られてしまうケースもあるため、計画段階での検討が重要です。

この記事では、棚足場の特徴、メリット・デメリットを網羅的に解説します。

本記事を読めば、棚足場がどんな足場七日具体的にイメージでき、現場に最適かどうかの判断がしやすくなるでしょう。

特殊な足場に興味がある方、また、使用を迷っている方に役立つ内容ですので、ぜひ最後まで目を通していただけたらと思います。

目次

1. 「棚足場」とは棚板をステージのように敷き詰めた足場

棚足場とは、前後左右に棚板を敷き詰め広い作業床を設けて、複数人が同時に作業できるタイプの足場です。

枠組足場や単管足場などを用いて組み立てることが一般的です。一般的な足場と異なり、「棚」を上下に作成し、ステージのようなスペースを作ることから、「ステージ足場」とも呼ばれます。

通常の足場と違って、天井に沿って組まれることが多く、体育館や劇場などの天井仕上げ作業等で使用されます。

広い空間があるため、前後左右に移動して作業ができ、工具や部材も近くに置くことができます。

下記は、「枠組足場」と、前後左右に枠組足場を組んだ間に棚板を敷き詰めた「棚足場」の一例です。ご覧の通り、両者は作業スペースの広さの違いが一目瞭然です。

出典:厚生労働省|わく組足場の例
一般財団法人中小建設業特別教育協会|【第1章】第2節 足場の材料、構造及び組立図①|1枠組足場①

棚足場には、上下に複数の作業スペースを設置できるという特徴があります。

たとえば、体育館の照明点検では、最上段で照明器具そのものの取り付けや角度調整を行いながら、下段では取り外したランプの収納ケースを用意したり、交換用バルブを整理しておくといった運用が可能です。

適切な昇降設備を設置すれば、スタッフが上下に移動する際にも足場を盛り替える作業は必要ありません。

※盛り変える:足場を組み替えたり、位置や棚板を移し替えること

このように、各段に資材や工具を常設できる広いステージ空間を確保し、異なる作業を同時進行できるのが棚足場ならではの利点です。

この他のメリットや注意点については、次章以降で解説していきます。

ここではまず、「棚足場とは、通常の足場の間に棚板を敷き詰めたステージのような足場であること」、「広いスペースでの作業が複数の段で行えること」を覚えておきましょう。

チェック!【「棚足場」と「吊り棚足場」は別ジャンル】

「棚足場」という言葉から「吊り棚足場」を連想される方がいるかもしれませんが、この2つは異なる種類の足場です。

「棚足場」は、通常の足場を地面から組み、その上に広い作業スペース(棚)を設ける足場です。

出典:国土交通省近畿地方整備局|改修用吊足場(クイックデッキ)のご紹介​​

一方「吊り棚足場」は、画像左でもわかるように、下から足場を組まず、構造物の上部からチェーンなどで作業床(棚)を吊るす方式で、「吊り足場」に分類されます。

本記事では「棚足場」について解説します。

※「吊り棚足場」に興味がある方は、下記の記事をご参照ください。
【徹底解説】吊り足場とは?4つの利用シーンと遵守必須のルール3つ

2. 棚足場の主な4つの組み方

棚足場を組む際に用いられる足場の種類としては、単管足場、枠組足場、くさび緊結式足場、次世代足場の4つが挙げられます。

チェック!【棚足場に使用される主な足場】

単管足場:単管パイプとクランプを軸に、ボルトで固定して組み立てるタイプの足場

枠組足場:建枠を中心に、手すりや斜材、作業床などを使って組み立てるタイプの足場

※「枠組足場」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ビデ足場とはビティ足場(枠組足場)のこと|特徴とおすすめケース

くさび緊結式足場:鋼管を支柱とし、手すりや筋交いをハンマーでくさびに打ち込んで緊結する足場

※「くさび緊結式足場」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
くさび緊結式足場とは?3つの種類とメリット・デメリットを徹底解説

次世代足場:従来の足場(枠組・くさび緊結式)の組み立てやすさや強度を進化させ、最新の安全基準に対応した新規格の足場


出典:国土交通省近畿地方整備局|技 術 名 :次世代足場lqシステム

※「次世代足場」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
次世代足場とは?従来型・主要8種の違いと導入すべきケースを解説

同じ「棚足場」でも、基となる足場の種類によって、以下のような違いが生まれます。

【比較項目】単管足場枠組足場くさび緊結式足場次世代足場
対応現場規模小〜中規模中〜大規模小〜中規模小〜大規模
設置スピード遅め速い速い
自由度高い低い中〜高
安定性(強度)技量による高い中〜高中〜高
主な使用シーン狭所作業
変形スペース
大空間
小〜高層
大空間
小〜中層
大空間
小〜高層
主な使用部材単管パイプ、クランプ、足場板等建枠、ブレース、アンチ板等支柱、くさび金具、足場板等支柱、緊結部材、足場板等
資材コスト低〜中高い

以上の違いから、それぞれ以下のような特徴があると言えるでしょう。

組み方別|棚足場の特徴
単管足場で棚足場を組む
  • 自由度が高いが、構造計画や熟練技術が求められる
  • 設計力が必要
枠組足場で棚足場を組む
  • 規格化されており、強度が高く大型現場に適する
  • 設置スペースが必要
くさび緊結式足場で棚足場を組む
  • 組立が早く、狭所にも対応しやすい
次世代足場で棚足場を組む
  • 組立が早く、設置スペースもコンパクト
  • 高層にも対応が可能

ご覧の通り、棚足場の特徴は、基となる足場(単管足場、枠組足場、くさび緊結式足場、次世代足場)の特徴に準じています。

対応規模や設置スピード、自由度などを考慮し、現場の要件に最適な足場の組み合わせを選ぶことが重要です。

3. 棚足場の最大のメリットは「広いスペースが確保できること」

棚足場の最大の利点は、作業者が自由に動ける広いスペースが確保できることです。
このスペースの余裕が、他の足場にはないメリットを生み出しています。

広い作業スペースがもたらす具体的なメリットを下表にまとめましたのでご覧ください。

棚足場の広い作業スペースがもたらす4つのメリット
1. 通常の足場では難しい作業が可能になる

通常の足場の作業床の幅は、約40cm〜60cm程度であるため、ダクトや配管の取り回し、大型設備の仮置きや調整などの広さを必要とする作業が困難です。

一方、作業床を敷き詰めて広いスペースを確保できる棚足場なら、このような作業にも余裕をもって対応できます。

2. 作業効率が向上する

広さがあることで、複数人が同時に作業でき、かつ必要な工具や資材をその場に置いておけるため、無駄な移動が減ります。

また、上下の段でも作業が進められるため、工程を並行して進めることができ、結果として現場全体の作業効率が大きく向上します。


3. 作業時の安全性が高まる

棚足場は構造上、手すりやガードレールを設置しやすく、安全対策が取りやすい点も大きなメリットです。

作業床に十分な広さがあるため、作業者同士のすれ違いや資材の持ち運びもスムーズになり、落下などの事故リスクも他の足場に比べて低く抑えられます。

4. 作業スペースを多目的に活用できる

広い作業床は、資材の一時置き場や、仮設倉庫のような用途にも活用可能です。

設置状況に応じて形状を柔軟に調整できる棚足場ならではの特性が、現場の利便性を高めます。

棚足場の広い作業スペースは、他の足場ではできない作業を安全に行えるだけでなく、作業の効率を向上させ、現場の利便性を高めることを可能にします。

4. 棚足場のデメリットは「設置に想像以上の手間がかかること」

デメリットとして挙げられるのは、設置に通常の足場以上の手間がかかる点です。

棚足場では通常の足場に棚部分を追加するため、部材が増え、準備や確認が煩雑になりがちです。
設置時には、その大量の部材を搬入し、組み立てるため、人材も時間も余分に必要になります。

棚足場の設置は想像以上に手間がかかることも

複数の棚を作成したり、高さが出る場合、支柱や腕木、布材、棚板、根がらみなど、すべての部材が通常以上に必要で、それを準備、確認、組み立てするのに手間がかかります。

設置時には水平を保つためのレベル調整や部材配置にも時間を要するでしょう。
※棚足場のレベル調整:作業床の水平を確保するために、各部材を適切な位置に調整する作業

さらに、解体作業でも同様に、部材点数が増える分、作業時間が余計にかかることを把握しておかねばなりません。

特別な資格は必要ありませんが、作業が複雑であるため、一定の経験を持った作業員のサポートがあると、設置がスムーズに進むでしょう。

5. 棚足場の使用をおすすめする3つのケース

ここまでのまとめとして、棚足場の使用をおすすめするケースを挙げておきます。

棚足場は、広い作業スペースと、複数人で同時に作業が進められるという独自の機能を活かせる現場において、他の足場にはない利点を発揮します。

具体的には、下記の3つのようなケースです。

棚足場の使用をおすすめする3つのケース
1.広範囲かつ高所での安定した作業が求められるケース

天井面に広がるような高所作業が必要な場合、通常の狭い足場では足場の移動が頻繁に必要になりますが、棚足場なら一度設置すれば広い範囲を安全にカバーできます。

具体例:体育館の照明設備交換工事、舞台の天井仕上げ作業、学校の講堂の空調更新工事

2. 同時に複数人で作業する必要があるケース

棚足場は、広い床面で前後左右の移動がスムーズなため、複数人が同時に作業しても干渉しにくく、効率的に進めることが可能です。

具体例:イベント会場の装飾工事、ホテルのロビー天井の改修

3. 天井の高さや形状が不規則なケース

棚足場は、支柱の高さや設置位置を調整しながら、必要な高さに棚を設けることが可能なので、天井の形に沿って柔軟に対応できます。

具体例:美術館の天井間接照明のメンテナンス、複雑な天井構造を持つ商業施設の内装工事

このように、棚足場は「広い作業スペースが必要」「複数人で同時に作業したい」「天井形状が複雑」といった現場におすすめです。

ただし、設置に手間がかかるというデメリットもあるため、最良の選択をするには、「どんな足場を支柱に組み立てるか」という点が判断の重要なポイントとなります。

次章では、「枠組足場」や「単管足場」など、棚足場の組み方別に特徴や違いを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

6. 「棚足場」ではなく「ローリングタワー」がおすすめなケース

棚足場と似た構造の足場に「ローリングタワー(移動式足場)」があります。
どちらも天井など高い場所の作業におすすめの足場ですが、短時間に少人数で行える軽作業であれば、設置の手間も少ないローリングタワーの方が良いでしょう。

出典:足場JAPAN|ローリングタワー新品商品詳細

比較表を作成しましたのでみてみましょう。

【項目】棚足場ローリングタワー
移動性固定式(設置後は移動なし)キャスター付きで移動可能
作業床広くて頑丈
(複数人作業向き)
コンパクト
(定員1、2人)
設置手間手間がかかる組み立てが簡単
主な用途長時間・複数人・広範囲の
高所作業
短時間・少人数・狭所の
軽作業
使用の具体例体育館の照明工事、劇場の天井塗装倉庫内の蛍光灯交換、天井点検

ご覧になってわかるように、安定性が求められる高所、広範囲の作業には、棚足場が向いています。

軽量の「ローリングタワー」がキャスター付きで移動しながら作業するのに対し、「棚足場」は設置した位置に固定して使うことを前提としており、より広く頑丈な作業床が確保できます。

必ずしも棚足場が最適解とはならないことを、念頭に入れておきましょう。

【こちらの記事もおすすめ】
ローリングタワーに興味のある方は、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
ローリングタワー(イントレ)とは?主な種類やおすすめケースをわかりやすく紹介

7. 棚足場の使用を判断する際の注意点

ここまで読んできて、棚足場の導入を検討し始めた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、決断する前に知っておいて頂きたい注意点があります。

棚足場の使用を判断する際の注意点
  • コストが収益に見合わない可能性がある
  • 棚足場の設置には一定の技術や経験が必要

これらをしっかり理解した上で、最適な選択を行いましょう。

7-1. コストが収益に見合わない可能性がある

棚足場を導入する場合、案件受注のタイミングでよくよく収支バランスを検討しておかないと、全体のコストが収益に見合わなくなる可能性があります。

なぜなら、棚足場の規模にもよりますが、組み立てに必要な部材の数が多いため、手持ちの部材が足りない場合、レンタルを利用する場合も追加分だけ通常の足場よりコストが上がってしまうからです。

棚足場では、広いスペースを支えるために多くの支柱や棚板が必要です。

加えて、棚足場を使用する現場では、規模に応じて作業の準備や設置に必要な人員も増え、人件費がかさむ傾向があります。

こうしたコスト増加を見越して受注単価を設定できていないと、赤字になってしまう恐れがあるのです。

収益に見合うかどうか、事前にしっかり評価しておくことが重要です。

<判断ポイント>

  • どの種類の足場を基にするか
  • 使用する足場材やその量
  • どのような配置で設置するか

棚足場の導入は、正確なコスト見積もりを行い、収益に見合うかどうかを確認してから判断することが求められます。

7-2. 棚足場の設置には一定の技術や経験が必要

棚足場の設置は、法令上は「足場の組立て等作業主任者」の資格があれば行えますが、実際には、一定の経験と技術が必要です。

棚板を完全に水平に保たないと、荷重が偏って部材の変形や転倒リスクが高まるため、精密な調整や対応が求められるからです。

現場監督は、設計図と実際の地盤や隣接構造物の状況を照らし合わせ、必要部材と配置を見極めなくてはなりません。

重い棚板を高所で水平に取り付ける作業では、支柱のバランス確保など、経験がものをいう工程が多くあります。

棚板を正確に配置し、荷重が均等にかかるように調整するといった作業を、未経験の作業者のみで進めると、足場の安全性に関わるリスクが高まります。

特に大規模な棚足場の設置には、技術的に信頼できる現場監督や、経験豊富な作業員の確保が不可欠であることを把握しておきましょう。

8. コストが高い「棚足場」の部材をお得に手に入れる方法

「棚足場って部材がそんなに多いのか。コストがかかりそうだなあ」
「あまり使わないのに大量の部材を保管するのも大変そう…」

棚足場について詳しく知るにつれ、設置に必要な部材の調達や保管コストが気になってくる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、棚足場の部材をできるだけお得に手に入れる方法を3つご紹介します。

棚足場の部材をお得に手に入れる3つの方法
  • 中古品の活用を選択肢に入れる
  • 使用頻度が低い場合は「レンタル」を検討する
  • 資材店で図面を見せて相談する

順にみていきましょう。

8-1. 中古品の活用を選択肢に入れる

棚足場の部材をお得に仕入れるポイントの1つめは、中古品の活用です。

中古品をうまく活用することで、大幅なコスト削減が可能になります。

棚足場で使用する単管パイプや建枠、支柱、クランプ、ジョイント部材などは、耐久性が高いため、中古品でも問題なく安全に使用できます。

価格は新品の20〜30%オフで手に入ることが多く、使用年数や状態をしっかり確認した上で選べば、コストパフォーマンスを大きく向上させることができます。

品質管理が徹底された中古品を選び、賢く活用することで安全性を確保しつつコストダウンを実現しましょう。

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8-2. 使用頻度が低い場合は「レンタル」を検討する

棚足場の使用頻度が低い場合は、レンタルを検討するのも一案です。

1ヶ月未満の使用であれば、多くの足場材において、レンタル料金は新品の半額以下になることが一般的です。
そのため一時的な工事 で使用する場合、購入するよりもコストを抑えられる可能性が高いでしょう。

また、レンタルであれば、使わない期間の保管スペースを確保する必要がないため、保管コストや管理の手間も省けるという利点があります。

ただし、以下のような点には注意が必要です。

  • レンタル期間が長くなる(約3ヶ月以上)と、レンタル料金が購入費用を上回る可能性がある
  • レンタル会社との往復の輸送費(運搬コスト)が別途かかる
  • 返却時に汚れや損傷があると追加料金が発生することがある

事前に レンタル期間・料金・諸費用 をしっかり確認し、トータルコストを比較した上でお得かどうかを判断するようにしてください。

8-3. 資材店で図面を見せて相談する

お得に仕入れるポイントの3つめは、部材の購入前に資材店で図面を見せて相談することです。

これにより、現場に最適な部材と必要な数量を正確に選べ、無駄な購入や不足を防ぐことができます。

特に棚足場は構造が複雑なため、「1㎡あたり何本必要」といった平米計算が難しく、必要な部材の種類や数量を正確に把握するのが難しいという特徴があります。

たとえば、支柱や棚板の配置、補強材の有無などは現場ごとに大きく異なり、設計図なしでは無駄な買い過ぎや、逆に足りなくなるといった事態も起こりやすいです。

そのため、工事の規模や建物の形状、棚足場の設置位置などが分かる図面を持参して、資材店の専門スタッフに相談することが重要になります。

専門知識を持ったスタッフであれば、現場に最適な構成や必要数量をアドバイスしてくれるため、無駄なく効率的な仕入れが可能になります。

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もちろん、棚足場に必要な単管パイプや建枠、支柱なども取り揃えています。


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9. まとめ

棚足場の最大の利点はステージのように広い作業スペースで、複数人での作業を同時に、安全に行うことができます。

使用を判断する際の注意点は2つです。

  • 棚足場はコストが収益に見合わない可能性がある
  • 棚足場の設置には一定の技術や経験が必要

とはいえ、棚足場は、現場にマッチすれば大きな作業効率の向上が見込める足場といえるでしょう。

記事を参考に、用途や条件をしっかり見極めて、最適な足場を選んでいただければ幸いです。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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