足場のリースとは?はじめて足場を借りる時の流れ・料金・審査のコツ

「足場をリースしたいけど、どこにどうやって頼めばいいかわからない」
「次の現場に必要な足場材、できれば買わずにリースで済ませたい。でもどう動けばいい?」

購入資金の目処が立たず、「足場材は借りればいい」と思ったものの、「リースでいける?」と調べるうちに、情報がバラバラでよくわからなくなってきていませんか?

まず大前提からお伝えすると、実情として足場材のリースはほとんど行われていないため、足場材を借りるのであれば、基本的に「リース」ではなく「レンタル」での提供となります。

その上で足場材のレンタルのおおまかな流れをご紹介すると、概ね下図のようなフローとなります。

その上で足場材のレンタルのおおまかな流れをご紹介すると、概ね下図のようなフローとなります。

ただし、認識しておきたいのが、上図の真ん中辺りにある「与信審査」の存在です。
契約に先立って審査があるということは、誰もがすぐに借りられるわけではないということです。

特に、起業直後や資金繰りが厳しい状態である場合、「レンタル=すぐ借りられる」と思っていると、つまずいてしまうことも。

だからこそ、事前に「どうすればスムーズに借りられるのか」も知っておくことがとても重要です。

そこで本記事では、初めての足場材レンタルをご検討中の方に向け、審査通過のコツを含めた「足場材レンタルの基本」を詳しく解説します。

この記事を読むとわかること
  • 足場材における「リース」と「レンタル」の違い
  • 足場材をレンタルする際の流れ
  • レンタル料金の目安
  • レンタルする際の審査通過のコツ

この記事をお読みいただければ、「リースって言っていたけど、レンタルで良かったんだ」と納得した上で、今の状況でも借りられる方法が見えてきます。

ぜひ最後までお読みいただき、必要な足場材を最小限の出費で調達するための一歩を踏み出してください。

目次

1. 足場材はリースではなくレンタルが基本!リース・レンタル・購入の違い

足場材はリースではなくレンタルが基本!リース・レンタル・購入の違い

まず最初にお伝えしたいのが、足場材は基本的に「リース」ではなく「レンタル」するものだということです。

冒頭でもお伝えした通り、足場業界の貸し借りの現場で実際に行われているのは「リース」ではなく、ほぼ「レンタル」です。

「◯◯リース株式会社」のように、リースが社名についている会社がレンタルを行なっていることも多いため、足場材を借りるならリース、と勘違いされてしまう方が多いのです。

以下の表に、「リース」と「レンタル」、そしてもう一つの(借りる以外の)足場材調達方法である「購入」の違いを整理しました。

リース レンタル 購入
概要 中長期契約で借りる 短期で借りる 自社資産として買い取る
導入のしやすさ
固定料金を毎月支払う形なので導入しやすい


ほとんどの場合、初期費用がもっとも少なくて済む

×
初期費用が大きい
短期間の使用 ×
リース期間中の中途解約ができないため、中〜長期間向き

必要なものを必要な期間だけ借りられる
×
長期間使用が前提のため、元が取れない
長期間の使用
購入するより総額は高くなる*
×
長期利用だと割高になる

長期間使えば使うほど割安となる
利便性
借り物とはいえ自社所有の感覚で使える

在庫状況によっては希望通りに借りられないことも


いつでも自由に使える
手間のかからなさ
少なくとも保管の手間はかかる

保管・メンテナンスは不要
×
保管・メンテナンスが必要
向いているケース 中〜長期間にわたり一定量の資材が必要だが、購入資金を用意できない場合 短期間だけ不足する資材や、特定の現場だけで必要となる資材がある場合 恒久的な使用が見込まれ、かつ保管・管理体制が自社にある場合

*リース料金に手数料や金利が含まれるため、最終的に所有権が借り手に移る契約方式であればなおのこと「結局最後は自社の資産とするのであれば、はじめから購入しておくほうが安く済む」ということになります。

リースは、車やコピー機のように「数年間使い続ける」ことを前提とした契約形態で、中途解約が原則できません。

一方、足場材は「現場単位で使い、終わったら返却」が基本。

必要な資材量も現場ごとに変わり、保管スペースの問題もあるため、必要なときに必要な分だけ借りて返す「レンタル」がもっとも合理的なのです。

「リース」という言葉で検索していた方も、今後は「レンタル」をキーワードに情報収集を進めるのが正解です。

次章からは、足場材をレンタルする場合の流れや料金について、具体的に解説していきます。

2. 足場レンタルの問い合わせから返却までの流れ

2. 足場レンタルの問い合わせから返却までの流れ

足場をレンタルして返却するまでには、おおまかに7つのステップがあります。

初めてなら、どこでつまずくか予測できず、不安になりますよね。

そこで本章では、必要資材の算出から撤去までの流れを整理し、それぞれの段階によくある失敗とそれを防ぐための回避策を併せてご紹介します。

一連の流れと気をつけたいポイントを事前に把握しておくことで、スムーズな足場レンタルが可能になるはずです。

以下で各ステップについて確認していきましょう。

2-1. 使用計画・必要資材の算出(所要日数目安:即日〜2日)

まず、建物の寸法や工事内容に応じて、必要な足場資材の種類と数量を算出します。

このステップは、スムーズに行けばその日のうちに、少し手間取るとしても2日ほどもあれば完了できるでしょう。(※状況次第ですので、ここで示している所要日数はあくまで目安です)

必要資材を算出する作業では、施工平米数と施工建物の高さを入力するだけで各部材の必要数を瞬時に算出できる下記のような無料ツールを利用すると簡単です。

くさび式足場用計算ツール
枠組足場用計算ツール
次世代足場用計算ツール

あるいは、図面や現地写真をレンタル会社に渡して、資材リストの作成を依頼することも可能です。

あるいは、図面や現地写真をレンタル会社に渡して、資材リストの作成を依頼することも可能です。

2-2. 利用レンタル会社候補の選定(所要日数目安:1〜3日)

次に、どのレンタル会社から借りるかの目星をつけます。
所要日数としては、1〜3日程度を見込みましょう。

会社によって、費用や納期、対応が大きく異なってくるため、疎かにはできないステップです。

たとえば以下に挙げるようなポイントを見て、ピックアップしていきます。

  • 対応エリア
  • 取り扱いアイテム
  • 取引実績
  • 大口対応・小口対応の可否
  • 審査・契約の柔軟さ(審査基準、前払い・保証人の要否など)
  • 対応スピード
  • メンテナンス・検品体制

この段階では「このレンタル会社はないな」「ここは良さそう」といった具合に、ざっとふるいにかけるだけで十分ですので、事前にわかる範囲の情報で構いません。

可能であれば、同業他社の評判も参考にするとよいでしょう。

なお、ウェブ検索では大手レンタル会社ばかりが目立ちますが、地元の地域密着型レンタル会社も検討することをおすすめします。

というのも、大手では審査が厳しく貸してもらえなかった場合でも、地元の小規模業者が「近隣のリピーター候補」として柔軟に対応してくれるケースがあるからです。

名の通った大手レンタル会社と、地域のレンタル会社の両方から候補を挙げておくのは、現実的な作戦といえるでしょう。

名の通った大手レンタル会社と、地域のレンタル会社の両方から候補を挙げておくのは、現実的な作戦といえるでしょう。

2-3. 問い合わせ・在庫確認(所要日数目安:即日〜2日)

選んだレンタル会社に対し、在庫状況やレンタル可否を電話やメールで問い合わせます。
希望する時期に希望の資材を確実に借りられるかを見極めるための重要なステップです。

リストアップした候補会社数にもよりますが、できれば2日以内くらいには対応したいところです。

というのも、このステップはレンタル会社との最初の接点であり、話が具体的に動き始めるのはこのタイミング。ここが遅くなれば、希望納期に間に合わない可能性も出てくるからです。

初回利用であれば特に、審査があったり、慣れない契約で書類に不備があったりと、何かと時間がかかると考えられます。

この後に見積書を作成してもらい、見積書の確認、審査、契約書の作成、契約書の確認など書類のやり取りが複数回発生します。そのため、レンタル契約まですんなりと行った場合でも1〜3日はかかると思っておきましょう。足場材が必要となる日から逆算して、早めに動き出すことが大切です。

この後に見積書を作成してもらい、見積書の確認、審査、契約書の作成、契約書の確認など書類のやり取りが複数回発生します。そのため、レンタル契約まですんなりと行った場合でも1〜3日はかかると思っておきましょう。足場材が必要となる日から逆算して、早めに動き出すことが大切です。
問い合わせ対応も見極めの材料になる
問い合わせに対する先方からの回答がいつ頃返ってくるか。どんな回答が返ってくるか。
問い合わせ対応の質は往々にしてサービス品質全般の現れといえます。

迅速かつ丁寧に返答してくれる会社は、実際の取引においても信頼できそうですよね。
問い合わせ対応は、最終的な利用レンタル会社選定の判断基準ともなるでしょう。

2-4. 見積もり・与信審査・契約・支払い(所要日数目安:1〜3日)

問い合わせた結果、希望条件でレンタルできることが確認できたら、見積もりを出してもらい、見積り内容に納得できれば契約、支払いと進めます。

初回取引の場合、見積もりと並行して簡単な与信審査が行われることが一般的です。
それに要する時間も考慮して進めましょう。

全てがスムーズに行った場合、1〜3日あれば契約締結まで漕ぎ着けられるでしょう。

見積もりは、割高な料金や不利な条件でレンタルしてしまうのを避けるため、料金やサービス内容を比較検討できるよう相見積もりを取るのが基本です。

各社が作成した見積書が届いたら、次のような点に気をつけながら内訳を確認します。

【見積書の確認で注意が必要なポイント】
  • 必要な費用が全て見積もりに含まれているか
  • 数量・単価に誤りがないか

見積もり内容に納得できれば契約へと進むことになりますが、サインをする前に、以下のような点に注意して貸出条件をしっかりと確認します。

【貸出条件の確認で注意が必要なポイント】
  • 返却方法に関する取り決め
  • キャンセルポリシー
  • 延長した場合の追加料金や追加日数の扱い

特に初回取引では、金額の内訳や注意事項、特約など細部までチェックし、不明点は必ず事前に質問してクリアにしておくことが、トラブル防止につながります。紹介や顔馴染みのレンタル会社との契約だからといって、ここの確認を雑にしてしまうと、後々のトラブルにつながります。必ず口頭だけでなく契約書を取り交わしましょう。

特に初回取引では、金額の内訳や注意事項、特約など細部までチェックし、不明点は必ず事前に質問してクリアにしておくことが、トラブル防止につながります。紹介や顔馴染みのレンタル会社との契約だからといって、ここの確認を雑にしてしまうと、後々のトラブルにつながります。必ず口頭だけでなく契約書を取り交わしましょう。

2-5. 搬入または引き取り(所要日数目安:半日〜1日)

レンタルする足場材を、レンタル会社から現場へ搬入してもらうか、自社で資材センターまで引き取りに行きます。

資材センターと現場との距離や現場の状況、資材量、積卸し方法などにもよりますが、一般的には数時間、長くとも1日あれば終わります。

自社引き取りの場合は、1〜4tトラックが必要となることもあるため、車両サイズに注意が必要です。

また、資材はパレット積みやバラの状態で渡されることが多く、運搬にはそれなりの人員と時間がかかります。事前に資材量を把握し、適切な車両・人員を確保しておきましょう。

自社引き取りの場合は、1〜4tトラックが必要となることもあるため、車両サイズに注意が必要です。

また、資材はパレット積みやバラの状態で渡されることが多く、運搬にはそれなりの人員と時間がかかります。事前に資材量を把握し、適切な車両・人員を確保しておきましょう。

2-6. 組立・使用(所要日数目安:現場次第だが1日〜数週間)

レンタルした足場材を自社の職人で組み立て、安全基準を守って使用します。

施工期間に連動する部分ですので一概にはいえませんが、戸建て住宅の施工現場であれば、使用期間は数週間以内ということが多いでしょう。

使用に当たっては、必ず契約条件を守りましょう。
他現場への転用やまた貸しといった規約違反は、信用を失う行為であり、取引停止にもつながります。

紛失・盗難に対しても、注意を払います。
防犯対策が甘く、現場から盗まれてしまった場合、高額請求となりかねません。

また、足場材の使用方法の特性上、多少汚れたからといって問題になることはまずありませんが、再利用が困難なレベルの汚損(著しいセメント付着等)に対しては弁償費用が発生する可能性があります。

現場の状況や天候にも注意しながら、安全第一で施工を進めるのはもちろん、「借り物である」という意識を忘れないことで、思わぬ出費を防ぎましょう。

また、足場材の使用方法の特性上、多少汚れたからといって問題になることはまずありませんが、再利用が困難なレベルの汚損(著しいセメント付着等)に対しては弁償費用が発生する可能性があります。

現場の状況や天候にも注意しながら、安全第一で施工を進めるのはもちろん、「借り物である」という意識を忘れないことで、思わぬ出費を防ぎましょう。

 

2-7. 解体・返却(所要日数目安:半日〜2日)

施工完了したら、速やかに足場を解体し、業者に返却します。

作業人数や現場状況によっても異なりますが、足場の解体にかかる時間は、平均的な戸建て住宅であれば半日程度、集合住宅など中規模の建物でも1〜2日程度が目安です。

荷姿の指定、返却前の清掃など、返却規定で定められていることがあれば、それに従い対処します。

返却時の対応が雑だったり不備があったりすると、業者からの信頼を損ない、次回以降の取引条件が厳しくなるおそれや、契約自体を断られる可能性もあります。

最後まで気を抜かずに、きちんとした対応をすることが円滑な関係継続につながるということを忘れずに。

最後まで気を抜かずに、きちんとした対応をすることが円滑な関係継続につながるということを忘れずに。

3. 足場材のレンタル料金の相場

足場材のレンタル料金の相場

それでは次に、気になるレンタル料金について確認しておきましょう。

くさび式足場または枠組足場を平均的な戸建て住宅1棟分レンタルする場合の料金目安は、1ヶ月当たり15~35万円です。(※足場の種類や規模、エリアによって異なるため、あくまで目安)

ご参考までに、購入する場合と比較してみたものが下表です。

一般的な戸建て住宅1棟分の足場材一式の調達コスト比較
調達方法相場価格
レンタル15~35万円/月
購入(新品)70~150万円 
購入(中古)40~120万円 

中古品は新品のおよそ2〜3割引きの価格で買えますが、それでもレンタルに比べると初期費用が大きくなりがちです。品質のバラつきがあるため、見極めが欠かせない点も認識しておく必要があります。

「次の現場で使う足場材をすぐに用意したいけれど、購入する余裕はない……」という状況であれば、間違いなくレンタルがもっとも現実的でコストを抑えられる選択肢です。

次章では、実際に足場材をレンタルする流れや、事前に準備しておくべきことについて、具体的に解説していきます。

4. 足場レンタルの審査のハードルを下げる2つのコツ

足場レンタルの審査のハードルを下げる2つのコツ

初めて足場材をレンタルする際、「審査が通るだろうか?」という不安を抱える方は少なくありません。

そこでこの章では、足場レンタルの審査のハードルを下げるための下記の2つのコツをご紹介します。

  • 小規模・短期間で実績を作る
  • 取引実績や紹介者を提示する

いずれも、審査に通る確率を少しでも高めたい方にとって有効なアプローチです。

以下で、それぞれのコツについて具体的に見ていきましょう。

4-1. 小規模・短期間で実績を作る

まずは「〇日間だけ」「△平米分だけ」といった小さめの案件から契約し、規定通りに支払いや返却を行なって、実績を作りましょう。

貸し借りの根本にあるのは、信頼関係です。
「この会社は信用できる」と認識されれば、次回以降の対応が格段にスムーズになります。

加えて、約束を守るという最低限のことだけでなく、「借りたものを丁寧に扱う会社」であることも重要です。

足場材の汚れがひどいまま返却したり、資材の分別がされていなかったりすると、次回の契約を断られることさえあり得ます。

少なくとも優良顧客という扱いはしてもらえませんので、気をつけたいところです。

4-2. 取引実績や紹介者を提示する

自社の過去施工事例や施工写真、公式ウェブサイトなどを「信用の裏付け」として見せるのも、安心感につながるでしょう。

「こういう会社とつきあいがある」
「こんな仕事を受注している」

といった判断材料を提示することは、審査を通過する上での大きな後押しになるはずだからです。

とはいえ、そういった実績がまだ十分にはないということもあるでしょう。

そうした場合には、元請け企業や、独立前からお世話になっている親方などに、自社をレンタル会社に紹介・推薦してもらえないかを依頼してみましょう。

既に取引があって信頼関係が築かれている顧客(=元請け企業や親方)が「この人(会社)なら大丈夫」と請け合う新規顧客は、レンタル会社にとって、

  • 紹介者の信用を背景にしているため、初対面でも信頼しやすい
  • 紹介者の存在が「社会的な抑止力」となり、誠実な対応を期待できる
  • 万一のトラブル発生時も、紹介者に間に入ってもらうことで解決がスムーズになると考えられる

といった理由から、リスクの高い新規飛び込み客よりも安心して取引を始められる相手といえるからです。

レンタル会社の「質の良い顧客を増やしたい」という願いに応える存在であることを、実績や紹介ネットワークでアピールしましょう。

情報開示が安心感につながる
借り手の身元や使用目的がはっきりしていると、安心感が増し、審査がスムーズになる可能性があります。

「〇〇市の住宅改修現場で、工期△日、元請け□□社から依頼を受けている」など、具体的な情報を伝えるようにしましょう。

5. いずれは足場材を購入したいなら知っておきたい「元が取れる」目安

いずれは足場材を購入したいなら知っておきたい「元が取れる」目安

前章では、審査のハードルを乗り越えて足場レンタルを始めるためのコツをご紹介しました。

しかし、実際にレンタルで現場を回し始めてみて、「いつかは自社で足場材を持ちたい」と考えるようになる方は少なくありません。

レンタルは便利ですが、回数が増えるほど割高になるのも事実です。

では、何回使えば購入したほうが得になるのでしょうか?

その答えを出すために、

  • レンタルを続けた場合
  • 中古の足場材を購入した場合
  • 新品の足場材を購入した場合

の3パターンでシミュレーションしてみましょう

試算の条件は下記の通りです。

【試算条件】
  • レンタル料金は、1現場当たり15万円
  • 新品購入費用は100万円
  • 中古品購入費用は60万円

上記条件での試算結果が、下の折れ線グラフです。

上記条件での試算結果が、下の折れ線グラフです。

 

4現場目でレンタル料金の累積金額が中古品購入費と同額に。
5現場目以降は中古品購入のほうが低コストに収まることになります。

そして7現場目で、レンタル料金の累積金額は新品購入費(100万円)をも上回るようになり、以降はレンタルを続けるほど割高になっていくことがわかります。

つまり、あくまで目安とはなりますが、次のことが言えます。

【試算結果から言えること】

  • 3現場までなら、 レンタルが経済的
  • 4現場目から、中古の足場材を購入するほうがお得になる可能性が高い
  • 7現場目から、新品購入してもなお、レンタルよりお得になる可能性が高い

(※保管用の倉庫費などの購入後コストは、試算に含まれていません)

上記シミュレーションでは現場数の観点から試算していますが、「に7現場」か「に7現場」かの頻度、どのくらいの期間で回収できればよしとするかの考え方によっても、最適解は変わってきます。

初期費用を抑えながら始めるならレンタル、一定の現場数をこなすなら中古、長期的な視点で安定運用を目指すなら新品購入というように、自社のフェーズに合わせて選択していくことが大切です。

以上を踏まえて、「いつまでレンタルを続けるか」「購入に踏み切るタイミングはいつか」をあらかじめ意識しておくことで、無理のない設備投資ができるようになるはずです。

6. レンタルも購入も一括サポート!「足場JAPAN」で安心&お得に

レンタルも購入も一括サポート!「足場JAPAN」で安心&お得に

前章では、レンタルと購入のコストを比較し、購入に向けて動くタイミングの目安をご紹介しました。

とはいえ、まずはレンタルから始めるのが現実的という方が大多数ではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、仮設資材専門サイト「足場JAPAN」です。

【魅力1】大手建設会社運営だから実現できる低価格
運営元であるエルラインは、大規模な工事案件も手がける実績豊富な建設会社です。自社で使う分と販売用の資材を一括で大量に仕入れているため、スケールメリットを活かしたリーズナブルな価格でのレンタルが可能です。

【魅力2】仮設資材が何でも揃う
足場材だけでなく、養生や防音関連の資材などまで、取り扱っている仮設資材の種類が非常に豊富。全国の資材屋さんと協力体制がとれているため、用意できない仮設資材はほぼありません。
「仮設資材をまとめてレンタルしたい」というニーズにもお応えします。

【魅力3】急ぎの現場にも柔軟に対応可能
全国5ヵ所の資材センターから最短ルートで発送でき、在庫があれば即日対応も可能。資材センターでの直接引き取りにも対応しているため、急な現場にもスピーディに対応できるのが強みです。

【魅力4】レンタルから購入へ、無理なくコストを最適化
将来的に足場材を購入する際も、新品・中古ともにお得に調達可能です。さらに買取にも対応しているため、不要になった資材の売却も視野に入れた、柔軟で効率的なコスト設計ができます。

「どの資材をどのくらい借りればいいかわからない」
「ゆくゆくは購入も視野に入れて考えたい」

といった場合も、お気軽にご相談ください。

足場レンタルの頼れるパートナーとして、「足場JAPAN」をぜひご活用ください。

足場JAPAN公式サイトを見てみる

7. まとめ

足場材のレンタルについて解説してきました。
ご利用を検討中のレンタルのイメージはつきましたでしょうか。

以下に要点をまとめます。

▼足場材を借りる場合はほぼ例外なく「リース」ではなく「レンタル」

▼平均的な戸建て住宅1棟分の足場材のレンタル料金目安は、15~35万円/月

▼足場材をレンタルして返却するまでの流れは、概ね下図の通り

▼足場材を借りる場合はほぼ例外なく「リース」ではなく「レンタル」

▼平均的な戸建て住宅1棟分の足場材のレンタル料金目安は、15~35万円/月

▼足場材をレンタルして返却するまでの流れは、概ね下図の通り

▼足場材をレンタルする際の審査通過のためのコツとして、たとえば下記の2つが挙げられる

  • 小規模・短期間で実績を作る
  • 取引実績や紹介者を提示する

▼「何回使うなら購入したほうがトクか?」の目安は下記の通り

  • 3現場までなら、 レンタルが経済的
  • 4現場目から、中古の足場材を購入するほうがお得になる可能性が高い
  • 7現場目から、新品購入してもなお、レンタルよりお得になる可能性が高い

本記事が、貴社の足場材レンタルのご検討の、ひいては貴社の将来設計のお役に立ちましたら幸いです。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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