「次世代足場っていろいろあるけど、どれを選べばいいんだろう?」
「Iq足場って聞いたことはあるけど、ほかと何が違うの?」
そんな疑問や迷いから、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、Iq足場(Iq Syetem)は「作業する人の快適さ」を重視した設計が特徴の次世代足場です。

大きな特徴として、階高1,900mmや通路幅1,107mmといった構造により、従来の足場にはない広さと安全性が実現されています。
また、手すりの高さはJIS規格を上回る1,010mm、床面は段差や隙間を抑えた設計も。
実際に、こうした仕様が標準装備されていることからも、Iq足場が作業者目線で細かく設計されていることがわかります。
ただし、「Iqって良さそうな足場だな」で終わらせるのは早計です。一般的に良い足場であっても、実際の現場や自社に適しているとは限らないからです。
「どんな現場に向いているか」
「自社に導入して本当に合うのか」
そうした実際の運用視点からも検討することが、足場選びの重要ポイントとなります。
そこでこの記事では、Iq足場の基本仕様や特徴だけでなく、導入によって期待できる効果、注意点、更にはどんな現場に向いているかまで、幅広くお伝えします。
読み進める中で、漠然とした「Iq足場って良さそうだけど、うちの現場に本当に合うのかな…」という不安や迷いは、
「なるほど、こういう現場なら導入しやすい」
「こういう点は事前に確認しておくべきだな」
と、具体的な判断軸に変わっていくはずです。
記事を読み終えるころには、「Iq足場は自社現場に適しているのか」について、自信を持って判断できるようになっているはずですので、ぜひ参考にしてください。
それでは早速、Iq足場がどのような製品なのか、その基本から見ていきましょう。
1. Iq足場とは「作業者の快適性と安全性を追求した次世代足場」

Iq足場(Iq Syetem)は、株式会社タカミヤが開発した「次世代足場」の一種です。
枠組足場・くさび緊結式足場・単管足場といった従来型の足場で課題とされてきた「作業空間の狭さ」や「施工の手間」「安全性の不安定さ」などを改善するために設計されました。
構造面では、枠組足場の堅牢性、単管足場の柔軟性、くさび式足場の施工性を融合したハイブリッド型の足場システムといえます。
特に、現場で働く作業者の快適性や動線、安全確保に重きを置いている点が、大きな特徴です。
実際、Iq足場は住宅やマンションの建築現場だけでなく、橋梁やトンネル、工場やメンテナンス現場など、多様な現場で採用が進んでおり、現在は全国300社以上の業者に導入されています。
【Iq足場の基本仕様】 | |
---|---|
メーカー名 | 株式会社タカミヤ |
最大積載荷重 | 400kg ※同一層連続スパン以外の載荷の場合 |
許容支持力 (支柱1本あたり) | 9.6kN(標準時) ※フレーム補強材使用時は最大16.0kN |
階高 | 1,900mm |
手すり連結部 | フランジ式(横スライド装着方式/抜け止め構造) |
支柱パイプ仕様 | 高張力鋼管(Φ48.6mm、肉厚2.0mm) 重量(3.8m支柱の場合):11.7kg |
先行手すり | 高さ1,010mm/手すり先行工法に完全対応 |
特徴的構造 | 横スライド式手すり/自動ロック式ジョイント |
備考 | ・NETIS登録(HK-140003-VE) ・仮設工業会認定合格品 ・仮設構造等承認(本足場・型わく支保工) |
出典:株式会社タカミヤ「Iq System」
Iq足場は、施工性の高さを活かしながら、現場の安全と生産性を支える足場として、多くの施工業者から支持を集めています。
次の章では、Iq足場がどのような構造的な特徴を持っているのか、実際の部材や設計仕様をもとに、詳しく見ていきましょう。
なお、次世代足場については、下記の記事で詳しく解説しています。
「次世代足場ってなんだろう?」「詳しく種類や概要を知りたい!」という方は、ぜひあわせてご参照ください。
次世代足場とは?従来型・主要8種の違いと導入すべきケースを解説
2. Iq足場の特徴8つを紹介

では、Iq足場が持つ構造的な特徴や部材仕様について、ご紹介していきましょう。
Iq足場の大きな特徴は、「作業する人にとって快適かつ安全な空間をつくる」ことを重視した設計にあります。
特に下記のような仕様は、現場で実際に足場を使う作業者にとってメリットとなるでしょう。
【作業者の快適性・安全性に関わる主な特徴】 ・2-1. 階高1,900mm・通路幅1,107mmで、広い作業空間を確保 ・2-2. Sウォーク/Gウォーク採用で、隙間や段差を解消 ・2-3. 先行手すり工法対応!手すり高1,010mmで安心感につながる |
また、Iq足場は、組立や解体を行う人にとっても、効率性や扱いやすさが考慮された設計となっています。
以下のような仕様が、その代表例です。
【施工性や管理のしやすさに関わる主な特徴】 ・2-4. 高張力鋼管を採用した軽量支柱 ・2-5. 横スライド式の手すり装着で施工スピードが向上 ・2-6. 自動ロック式ジョイントで組立・解体がスムーズ ・2-7. 抜け止め構造を採用し、大組・大払しが可能に ・2-8. NETIS登録・仮設工業会認証で高い信頼性がある |
それぞれ順に、解説していきましょう。
2-1. 階高1,900mm・通路幅1,107mmで、広い作業空間を確保
Iq足場は、一般的なくさび式足場よりも高く広い作業空間を確保できる点が、大きな特徴です。
階高は1,900mmと、従来のくさび式足場(約1,700mm)よりも高く設計されています。更に、通路方向(梁間方向)には1,107mmの横架材が用意されており、足場上での移動や作業動線にも余裕を持たせた構造です。
一般的な現場では、足場の通路幅として「900mm枠」が多く使用され、実際にダーウィンやアルバトロスでも914mm幅のつなぎ材や布材がラインナップされています。
ただし、それらが「通路用として明示されている」わけではなく、どの部材を通路方向に使うかは現場ごとの判断に委ねられるのが通例です。
一方、Iq足場では「1,107mmの梁間方向横架材」が通路構成として用意されており、広さを前提に設計された足場であることが、他製品との明確な違いとなっています。

また、階高についても、一般的なくさび式足場では身長の高い作業者が天井にヘルメットをぶつけたり、通行時にかがむ必要があったりするケースが見られます。
しかし、Iq足場ではそのような動作を抑え、より快適に作業できる設計です。
2-2. Sウォーク/Gウォーク採用で、隙間や段差を解消
Iq足場では、Iq足場専用の次世代鋼製布板「Sウォーク」「Gウォーク」が採用されており、床面の隙間や段差を最小限に抑えた構造も特徴の一つです。
「Sウォーク」「Gウォーク」の違いは下記の通りとなります。

いずれも軽量かつ強度が高く、持ち運びや設置のしやすさにも配慮された設計となっています。
また、「落とし込み式」ではなく、「フック&ロックプレート方式」を採用しており、ロック解除と同時に仮置き状態にできる構造となっているのも特徴です。
取り外し時に一度持ち上げる必要がなく、組立や解体の手間も軽減されるでしょう。
2-3. 先行手すり工法対応!手すり高1,010mmで安心感につながる
Iq足場は、「手すり先行工法」に完全対応した構造となっており、組立時にも常に手すりを先行して設置可能です。
また、高さ1,010mmの先行手すりが標準装備している点もポイントです。
この1,010mmという手すり高は、改正JIS規格(S種足場)の基準=1,000mm以上を上回る仕様であり、従来型の枠組足場や一般的なくさび式足場で採用されていた850mm前後の手すりよりも、約15~20cm高く設計されています。
この手すり高の違いにより、腰より高い位置でしっかり囲われている感覚が得られ、前傾姿勢になった際の不安も軽減されます。
高所作業中でも「落ちにくい構造」に守られているという心理的な安心感につながる点が、大きな特徴といえるでしょう。
2-4. 高張力鋼管を採用した軽量支柱なので使いやすい
Iq足場の支柱には、高張力鋼管(Φ48.6mm、肉厚2.0mm)が採用されており、軽さと強度のバランスに優れています。
この素材により、3.8mの長尺支柱でもわずか11.7kgと、一般的なくさび式足場の同サイズ支柱と比べて約2kgの軽量化を実現しました(※タカミヤ社比)。
また、高張力鋼はたわみにくく、強度も確保されているため、軽くても信頼性のある足場構成を維持できます。
2-5. 横スライド式の手すり装着で施工スピードが向上
Iq足場の先行手すりは、横スライド装着方式を採用しています。
これは、手すりを支柱のフランジ(円盤部)に対して横から差し込む構造で、従来のように部材を上から通す必要がありません。
この方式により、設置・取り外し時に緊結部を同時に操作する必要がなくなり、作業の手数を減らすことが可能です。
また、スライド方式は部材の抜け止め機構と相性が良く、施工中のガタつきや外れを抑制できる点でも評価できるでしょう。
2-6. 自動ロック式ジョイントで組立・解体がスムーズ
Iq足場では、支柱同士の接続部に「オートロック式ジョイント構造」が採用されています。
これは、支柱を挿入して一定方向に回転させるだけで、自動的にロックされる仕組みであり、垂直方向の部材接続を省力化する構造です。
従来のようにピンを差し込んだり、別の部材で固定したりといった手間がなく、高所や足場の端部でも素早く、確実に支柱を接続することが可能になります。
解除の際も、固定ピンを引き上げながら45度回転させるだけというシンプルな操作で済み、初心者でも扱いやすい構造です。
更に、このジョイント部には抜け止めの構造も内蔵されており、接続後の緩みやズレを防止します。
2-7. 抜け止め構造を採用し、大組・大払しが可能に
Iq足場は、大組・大払しに対応した構造が採用されています。
この対応を可能にしているのが、支柱や手すりなどの接合部に設けられた「抜け止め機構」です。
この機構により、部材同士の接続が確実に保持されるため、吊り上げや移動の際に部材が脱落するリスクを抑えることができます。
高所や複雑な現場でも、安全かつ効率的に足場を移動・再配置できる点は、大規模な建築現場では大きなメリットとなるでしょう。
2-8. NETIS登録・仮設工業会認証で高い信頼性がある
Iq足場は、国の技術評価制度や業界団体の認証を複数取得している、高信頼性の次世代足場です。
以下のような公的な登録・承認に適合しており、「快適で安全な作業環境を提供する足場システム」としての技術力が正式に認められています。
・NETIS登録(HK-140003-VE) ・仮設工業会の認定制度 ・仮設構造等承認(本足場・型枠支保工としての使用可) |
まず、NETISとは、国土交通省が運用する「新技術情報提供システム」で、公共工事における新技術の活用促進と技術の共有を目的とした制度です。
Iq足場はその中でも、「VE(活用推進技術)」の評価を受けており、施工現場での快適性・安全性の向上が実証された技術として登録されています。
この区分は、効果が高く、すでに実績が多数ある新技術にのみ付与される評価です。
更に、業界団体である一般社団法人 仮設工業会からも、「くさび緊結式足場の組立ておよび使用に関する技術基準」に適合する製品として、認定を受けています。
加えて、仮設構造等承認制度においては、本足場だけでなく型枠支保工としての使用についても安全性が確認され、構造全体としての信頼性も評価されています。
このように、第三者による公的評価と技術認証をクリアしたIq足場は、発注者や現場管理者にとっても安心して導入できる足場といえるでしょう。
3. Iq足場を導入することで期待できる効果5つ

ここまで、Iq足場の特徴をお伝えしましたが、現場にどのような実益をもたらすのでしょうか。
続いては、Iq足場を導入することで期待できる効果をご紹介していきます。
【Iq足場を導入することで期待できる効果】 ・3-1. 作業者の安全性・快適性向上 ・3-2. 組立・解体作業の効率化と時短効果 ・3-3. 部材軽量化による運搬コスト・仮置きスペースの削減 ・3-4. 公共工事での加点や採用率アップ効果 ・3-5. 安定した供給体制による、現場導入のスムーズ化 |
さっそく見ていきましょう。
3-1. 作業者の安全性・快適性向上
Iq足場は、作業者の身体的負担や事故リスクを減らし、安全で快適な作業環境づくりにぴったりの足場です。
その理由は、階高1,900mm・通路幅1,107mmという広々とした空間設計や、段差や隙間の少ない床構造、手すり高1,010mmの安全設計にあります。
例えば、通路でかがまずに移動できるため、腰や首への負担が減少し、長時間の作業でも疲れにくくなります。
更に、隙間レスの床構造により、つまずきや踏み外しのリスクが軽減され、事故発生率の低下にもつながるでしょう。
高所作業中でも、腰より高い手すりが常に体を守ってくれるため、安心感を持って集中できる作業環境が整います。
このように、Iq足場は「落ちない・疲れない・動きやすい」環境を提供し、現場の安全と快適性の両立を実現できるのです。
3-2. 組立・解体作業の効率化と時短効果
Iq足場の導入により、組立・解体作業がスピーディーに進み、人員・時間のコストを大きく削減しやすいという効果も期待できます。
手すりの横スライド装着方式や、自動ロック式ジョイント、大組・大払し対応といった仕様が、作業工程を簡略化し、手数を減らすからです。
横スライド式の手すりは上方向から通す必要がなく、支柱に横から差し込むだけで装着可能ですし、ジョイントも、差し込んで回すだけで自動ロックがかかり、解体時も45度ひねるだけで解除できます。
こうした工夫により、慣れない作業者でもスムーズに施工でき、施工手順の標準化にもつながるでしょう。
Iq足場を使えば、作業者の技量に左右されにくく、安全に施工・解体ができる現場づくりが可能です。
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3-3. 部材軽量化による運搬コスト・仮置きスペースの削減
Iq足場は、資材の搬送・管理の負担を軽くし、現場全体のコストと手間を抑えるという効果も。
支柱に高張力鋼管を使用して軽量化されている上、部材がコンパクト設計で積載・収納効率に優れているからです。
3.8mの長尺支柱でも11.7kgと軽く、女性作業員や高齢作業員でも無理なく持ち運べます。
更に、コンパクトな収納により、運搬車両の積載量を確保しやすく、ヤードの保管スペースも最小限で済みます。
こうした省力・省スペース化によって、Iq足場は現場の運営コスト削減と効率化にも大きく影響するでしょう。
3-4. 公共工事での加点や採用率アップ効果
Iq足場は、公共工事の入札時や技術提案時において、加点や評価アップが期待できます。
Iq足場は国交省のNETIS(HK-140003-VE)に登録されており、「有用な新技術(VE)」として認められているからです。
自治体発注の公共事業や国交省関連の工事では、VE技術の採用が加点対象となるケースがあり、採用率や提案の通りやすさが向上するでしょう。
NETIS登録は、性能だけでなく「選ばれやすさ」にもつながる、実務上の大きなアドバンテージです。
3-5. 安定した供給体制による、現場導入のスムーズ化
資材調達の安定性が高く、急な追加手配や拠点ごとの運用も安心というメリットもあります。
提供元の株式会社タカミヤは、仮設機材業界の大手であり、全国規模の供給網とレンタルネットワークを有しているからです。
「急に足りなくなった」「一部だけ追加で借りたい」といったスポット対応にも柔軟に応じやすく、現場のスケジュールを止めないという意味でも、資材供給の安定性が高いといえます。
また、製品供給が安定しているということは、足場部材の破損・紛失時の対応のしやすさや、長期的な使用における補充・メンテナンス面の安心感にもつながるでしょう。
複数現場をまたぐ施工や、長期案件にも柔軟に対応しやすいのが強みです。
4. Iq足場の導入に際して知っておきたい2つの注意点

ここまでご紹介してきたように、Iq足場には多くのメリットがありますが、導入前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
足場を安全かつ快適に使いこなすためには、あらかじめ下記の点に留意しておくと安心です。
4-1. 階高が従来足場より高く、組立時に戸惑う可能性がある
Iq足場は、一般的なくさび式足場(階高約1,700mm)よりも約20cm高い1,900mmの階高が設定されています。
これは、作業空間の快適性を高める大きなメリットである一方、組立・解体時の感覚にやや違いが生じるケースもあるでしょう。
例えば、普段から枠組足場や従来のくさび式足場を使用している現場では、「いつもより高い」「慣れない高さでやりにくい」と感じる作業者が出てくる可能性があります。
とはいえ、Iq足場には自動ロック式の支柱接続や抜け止め機構付きの大組・大払し対応構造など、組立作業をサポートする工夫も豊富です。
「階高が高い=使いづらい」と断定する必要はありませんが、導入初期には現場での試験施工や丁寧な周知が効果的といえるでしょう。
4-2. 既存の足場部材とは互換性がない
もう一点の注意点として、ほかの多くの次世代足場にも共通することですが、IQ足場はほかの足場資材と部材互換性がない点が挙げられます。
つまり、従来のくさび式足場や枠組足場と混在させることができず、専用の支柱・手すり・床材などを一式でそろえる必要があります。
このため、導入時には以下のような課題が生じやすくなります。
・初期導入費が割高になりやすい ・緊急時に他社製品で代用しづらい ・作業員がIq専用の構造や手順に慣れるまで時間がかかる可能性がある |
部材の入手や追加手配については、Iq足場を多く取り扱う業者を選ぶことで、ある程度は解消できます。
導入前に、資材の手配がスムーズにできるかどうかや、自社の施工体制に合っているかを確認しておくと安心です。
5. Iq足場がおすすめのケース

ここまで、Iq足場の特徴・導入効果・注意点をご紹介してきました。
「自分の現場でも導入する価値があるだろうか?」と検討中の方へ向けて、IQ足場が特におすすめできる現場や利用シーンを以下にまとめます。

Iq足場は、
「作業者にとって快適」「施工者にとって効率的」「管理者にとって調達しやすい」
そんな三方良しの足場を探している方に、特におすすめです。
6. Iq足場を導入する選択肢は「購入」と「レンタル」の2つ

Iq足場を現場で導入するには、「購入」または「レンタル」のいずれかの方法を選ぶ必要があります。
それぞれの特徴と向いているケースをご紹介しますので、「Iqの導入を前向きに考えたいけど、どうやって調達しよう」と迷っている場合の判断材料として、お役立てください。
6-1. 購入とレンタルの違い
まずは、購入とレンタルについて、項目ごとに比較してみました。

長期的に継続して使う現場や、同じ仕様で繰り返し使用するなら「購入」が適しています。
一方、スポット的な利用や、現場ごとに仕様が変わる場合には「レンタル」のほうが柔軟に対応できるでしょう。
6-2. 購入とレンタル、それぞれに向いているのはこんなケース
では、実際にどんな場合に「購入」が向いていて、どんな場合に「レンタル」が適しているのでしょうか。
現場の状況や運用方針に応じて、選択のヒントとなるケースをいくつかご紹介します。

Iq足場は、階高1,900mm・通路幅1,107mmなど、従来足場と仕様が異なる点もあるため、導入前に一度使ってみることで、使用感や組立感覚を確認しておくのも方法の一つです。
「メインで使う足場だから、より慎重に判断したい」という場合は、初回はレンタルして使い勝手を確かめてから購入の判断材料にするといった、併用の選択肢もおすすめです。
7. Iq足場のことなら「足場JAPAN」にお任せください

Iq足場を導入するなら、自社での使用実績が豊富で、資材を豊富にストックしている業者に相談するのが安心です。
その点、足場JAPANは「Iq足場を使っている・持っている」株式会社エルラインが運営。
足場・仮設資材の販売・買取総合サイトとして、導入前の不安や導入後の手配までトータルでサポートできます。
足場JAPANでIq足場を調達する2つのメリットについて、この章ではお伝えしていきます。
7-1. 自社でも工事でIq足場を使っているから、どこよりも詳しい!
足場JAPANでは、運営会社であるエルラインがIq足場を実際に現場で使用しているため、組立・解体の実務ノウハウを持っています。
そのため、
「どんな部材構成で使えばいい?」
「大組・大払し対応ってことだけど、現場への使い勝手は?」
といった、実用的な相談にも具体的に対応できます。
「一式購入したいけど、何がどれだけ必要かわからない」といった場合も、現場仕様をお伺いすれば、数量算出や部材選定も含めてご提案可能です。
どれくらいのコストがかかるのか、おおよその見積もりを把握したい方のために、「施工平米ごとの数量計算表」をご用意していますので、ぜひご活用ください。
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次世代足場Iq 施工平米ごとの数量計算表
7-2. 大量に購入しているから、調達が早い
必要な足場は、現場によってばらつきが出やすく、調達のスピードアップ、手間の軽減をされたい方は多いはず。
足場JAPANは、Iq足場の資材を自社で大量に保有しており、各種部材の在庫を安定的に確保しています。
つまり、「急ぎで数十セット必要」「一部だけ補充したい」といったニーズにも、スピーディーに対応可能です。
複数現場で同時に使用する場合も、部材数に応じた納品対応が可能なため、現場ごとの進行に合わせて無理なく導入できます。
また、全国5拠点(札幌、東北、相模原、埼玉、関西)からの発送体制を整えており、最短ルートでの納品が可能。在庫状況により、即日発送にも対応できます。
Iq足場の導入をご検討中なら、「足場JAPAN」にぜひご相談ください。
8. まとめ
本記事では、次世代足場の一種であるIq足場について、その基本概要や特徴、導入効果やおすすめのケースを解説しました。
最後に、記事の内容を振り返りましょう。
まず、Iq足場とは「作業者の快適性と安全性を追求」した次世代足場であり、主に下記の8つの特徴があります。
【Iq足場の特徴】 ・階高1,900mm・通路幅1,107mmで、広い作業空間を確保 ・Sウォーク/Gウォーク採用で、隙間や段差を解消 ・先行手すり工法対応!手すり高1,010mmで安心感につながる ・高張力鋼管を採用した軽量支柱・横スライド式の手すり装着で施工スピードが向上 ・自動ロック式ジョイントで組立・解体がスムーズ ・抜け止め構造を採用し、大組・大払しが可能に ・NETIS登録・仮設工業会認証で高い信頼性がある |
そのため、現場に導入することで、下記の5つの効果が期待できます。
【Iq足場の導入で期待できる効果】 ・作業者の安全性・快適性向上 ・組立・解体作業の効率化と時短効果 ・部材軽量化による運搬コスト・仮置きスペースの削減 ・公共工事での加点や採用率アップ効果 ・安定した供給体制による、現場導入のスムーズ化 |
つまり、Iq足場は、下記のような現場は人に向いているといえるでしょう。
【Iq足場がおすすめのケース】 ・作業空間が広く、快適な環境で施工を行いたい ・手すりの高さや床の隙間レス構造など、安全性に配慮したい ・支柱や布板の軽量性・施工性を重視する ・近くにIq足場を取り扱う業者がある |
上記を参考に、Iq足場が現場の条件や環境に適切かどうか、慎重に検討した上、導入の可否判断を行うことが大切です。
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