「ローリング足場をレンタルしたいけど、費用ってどれくらいかかるんだろう?」
「レンタルの手配って面倒?どんな流れで申し込めばいいの?」
「初めてだけど、失敗せずスムーズに借りるにはどうすればいい?」
こんな不安や疑問をお持ちではありませんか?
現場作業や工事を控え、ローリング足場の手配を検討する中で、「なるべくスムーズにレンタルを進めたい」「レンタルを成功させたい」という思いから、この記事にたどり着かれたことでしょう。
ローリング足場のレンタルの流れは、一般的に下記のように進みます。

基本的には、上記の流れを押さえておくと、「次に〇〇をするから備えよう!」とスムーズに手続きを進めやすくなるでしょう。
しかし、ローリング足場のレンタル時には、機材を破損して弁償を求められたり、納品遅延が起きて現場のスケジュールに支障が出たりなど、トラブルが発生する場合も。
そのため、流れや費用とあわせて、起こりがちなトラブルと事前にできる回避策も知っておき、備えることが重要です。
そこでこの記事では、ローリング足場をレンタルする際に知っておきたいポイントを、レンタルの流れ、費用相場、コストを抑えるコツ、トラブルとその回避策…と、わかりやすく整理してご紹介します。
「どうやって進めるのか?」「トラブルを避けたい…」といった疑問や不安を解消し、安心してレンタル手続きに臨めるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
1. ローリング足場をレンタルする際の流れ

ローリング足場のレンタルについて、まずは簡単に流れをご紹介しましょう。事前に流れを確認しておくと、スムーズかつ効率的に手続きを進められるからです。
初めてレンタルする方でも迷わないように、一般的な流れと、各ステップで確認しておきたい関連事項を下記のように整理しました。

上の図の通り、ローリング足場をレンタルする流れは、「問い合わせ」「取引の成立」「レンタル品の引き渡し」「期間中の利用」「返却」という5つのステップで進んでいきます。

初めて利用する場合は、業者側による審査(簡単な申込書の記入)が求められることが多いです。
そのため、初回利用時の手続きにかかる時間は、問い合わせ後の見積もり提示までで即日〜1営業日程度、審査・契約の完了までで即日〜3営業日程度が目安となります。
スムーズに進めるためにも、使用希望日の1週間前には問い合わせを始めると安心でしょう。
また、問い合わせ時に必要な情報をあらかじめ整理しておくと、やり取りがスムーズになり、手続きにかかる時間を短縮できます。
以下のリストを参考に、事前に準備しておくと安心です。
問い合わせ時に必要な情報
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・会社名・担当者名 ・電話番号、FAX番号、メールアドレス ・使用場所(住所) ・作業内容(何をするために使うのか) ・必要な作業高さ ・床面の広さ(必要な有効作業範囲) ・希望するレンタル期間(開始日と返却予定日) ・配送や組立・解体を希望するかどうか ・希望するローリング足場の種類・台数(型番やサイズがわかればよりスムーズ) |
希望するローリング足場の種類については、問い合わせ前にできるだけ具体的な、「レンタルしたいローリング足場」をイメージしておくことをおすすめします。
余裕があれば、業者のホームページやカタログに目を通し、取り扱っているローリング足場の種類や仕様をざっと把握しておきましょう。
もし事前に型番や仕様を特定できない場合でも、
「このくらいの高さで作業したい」
「作業面はこれくらい欲しい」
「こういう作業に使いたい」
といった要望を整理しておくと、業者側も最適な製品を提案しやすくなります。
2. ローリング足場のレンタル費用相場

ローリング足場のレンタル費用は、業者によって表示の仕方がさまざまです。
1泊2日や7日間保証、30日保証といったパッケージ単位で案内しているケースもありますが、今回はシンプルに「1日あたりのレンタル料金相場」を目安としてご紹介します。
あわせて、高さやレンタル期間による料金変動の傾向についてもお伝えしますので、参考にしてみてください。
2-1. 1日レンタルの費用相場
ローリング足場を1日単位でレンタルする場合の費用相場は、以下の通りです。
段数や足場の規模(作業床の幅や奥行)によって料金が異なるため、目安としてご覧ください。

上記のように、段数が増えればレンタル価格が高くなる(段ごとに1,000~2,000円程度上昇する)のが一般的です。
また、作業床の広さや、足場に付属するオプション部材(手すり、階段など)が増えると、さらに料金が上がることもあります。
2-2. ローリング足場の費用体系によってはレンタル費用相場が異なる
ローリング足場のレンタル費用は、基本的には1日単位で計算されますが、業者によって費用体系が異なる場合もあります。
例えば、「7日間」「10日間」「30日間」といったレンタル期間をパッケージ化して料金を設定している業者もあります。その場合、使用日数にかかわらず保証期間分の料金が発生します。
つまり、例えば2日間だけ利用しても7日分の料金が発生するため、実際に使った日数に対して費用が高く感じることもあるでしょう。
また、1日単位でレンタルできる業者でも、長期レンタル(7日間以上や1カ月単位など)の場合には、単日あたりの料金が割引されることが多いのが特徴です。
このように、ローリング足場のレンタル費用は契約期間や料金体系によって変動するため、単なる1日単価だけで比較せず、実際に借りたい日数に応じて各業者から見積もりを取ることが、最も確実な比較方法といえます。
なお、レンタル費用とは別に、配送費用や搬入・設置作業を依頼した場合、別途費用が発生する場合もあります。
総額を比較する際には、こうした付帯費用もあわせて確認しておくと安心です。
3. コストを抑えて賢くローリング足場をレンタルするためのポイント4つ

ローリング足場のレンタルは、使用する高さや期間によってそれなりの費用がかかります。そこで、少しでもコストを抑えながら賢くレンタルするためのポイントを整理しました。
無理なく節約できる方法を押さえて、無駄な出費を防ぎましょう。
【賢くレンタルするためのポイント】 ・3-1.業者を選ぶ際にキャンペーン情報もチェックする ・3-2. 必要なサービスやオプションに絞ってレンタルする ・3-3. 見積もり依頼時には配送料込みでしっかり比較する ・3-4. 必ず相見積もりを取る |
3-1. 業者を選ぶ際にキャンペーン情報もチェックする
業者を選ぶ際には、キャンペーン情報も念のためチェックすることをおすすめします。
借りたいタイミングで偶然キャンペーンを実施している場合、通常よりも費用を抑えられるチャンスがあるからです。
例えば、レンタル業者によっては「長期レンタル割引」や「まとめ借りキャンペーン」などを開催していることがあります。
これらの情報は、各業者の公式サイトで告知されているため、問い合わせや申し込み前に軽く目を通しておくと漏らさず活用できるでしょう。
なお、特定の条件下で、長期レンタルに対する常時割引(例:30日以上レンタルで割引)を設けている業者もあります。
こうした条件も、事前に確認しておくとムダな出費を防ぎやすくなるでしょう。
3-2. 必要なサービスやオプションに絞ってレンタルする
レンタル内容を決める際には、必要なサービスやオプションに絞ってレンタルしましょう。
業者によって差はあるものの、ローリング足場をレンタルする際は、階段などのオプション部材を選択できるほか、組立や配送などのサービスも追加できます。
現場に自ら引き取りに行ける場合は、配送費用を節約できるでしょう。
自社の対応範囲をあらかじめ整理して、必要なサービスやオプションだけに絞ってレンタルすることが、コストを抑えるポイントです。
なお、ローリング足場の組立・解体には、原則として「足場の組立て等に係る特別教育」の受講が必要であり、高さ5メートルを超える場合には「足場の組立て等作業主任者」の資格保有者による指揮が求められます。
該当する作業員が在籍し、自社で組立作業ができる場合は、組立サービスを省略してコストを抑える方法も検討してみましょう。
3-3. 見積もり依頼時には配送料込みでしっかり比較する
見積もり依頼時には、配送料込みでしっかり比較しましょう。
レンタル料金だけで判断してしまうと、配送料を含めた総額で思ったより高額になるケースがあるからです。
例えば、現場までの距離が遠いと、配送料だけで数万円単位のコストがかかることもあります。
逆に、倉庫や拠点が現場近くにある地元の業者を選べば、配送費用を大きく抑えられる可能性もあります。
見積もりを取る際には、必ずレンタル料金と配送料の両方を確認し、総額で比較検討しましょう。
3-4. 必ず相見積もりを取る
レンタル業者を選ぶ場合は、必ず相見積もりを取りましょう。
1社だけの見積もりで決めてしまうと、相場より高い料金で契約してしまうリスクがあるからです。
少なくとも2〜3社から見積もりを取り、レンタル料金や配送料、オプション料金を含めた総額を比較しましょう。
同じ条件でも業者によって金額に差が出るため、手間を惜しまず相見積もりを取ることが、最も確実な節約方法です。
4. 知っておくべきローリング足場のレンタル時によくあるトラブルと回避策

ローリング足場をレンタルする際には、スムーズに手配・利用を進めたいところです。しかし、現場では思わぬトラブルが発生することも。
例えば、こんなトラブルが起こる可能性があります。
【トラブルの例】 ・資材を破損・紛失してしまい、想定外の弁償費用が発生した ・希望した納品日に間に合わず、現場作業に支障が出た ・現場に合わないサイズ・仕様の足場が届いてしまった ・劣化した資材や基準を満たしていない足場材が納品された |
こうしたリスクを事前に把握し、しっかり対策を取ることで、安心してレンタルに臨むことができます。ここでは、よくあるトラブルごとに事前防止策を紹介していきます。
【トラブル対処の回避策】 ・4-1. 資材の破損・紛失トラブルを未然に防ぐための対策 ・4-2. 納品遅れによるトラブルを未然に防ぐための対策 ・4-3. 足場仕様ミスマッチを未然に防ぐための対策 ・4-4. 資材管理の甘さが招くトラブルを未然に防ぐための対策 |
4-1. 資材の破損・紛失トラブルを未然に防ぐための対策
レンタル契約前には、破損や紛失が発生した場合の弁償条件を必ず確認しましょう。
なぜなら、ローリング足場の部材は決して安価ではなく、万が一破損・紛失してしまった場合、弁償費用が高額になるリスクがあるからです。
足場として満足に使用できない場合、わずかな損傷でも「全損」と判断されることもあります。
また、ペイントの付着や吹き付け材の汚れといった損傷以外の要因でも、洗浄料や再塗装料が別途請求されるケースも。
場合によっては洗浄困難とみなされ、「全損扱い」になることもありますので注意が必要です。
業者に直接、過去に起こった弁償や清算のケースを尋ねてみると、イメージがつかみやすく、具体的なリスクを把握する助けになるでしょう。
契約書には、破損・紛失・汚損時の対応や弁償額の算定方法が記載されているのが通常です。
契約時には、業者に弁償に関する取り決めを直接確認し、万一の際にも慌てずに対応できるよう備えておくことをおすすめします。
4-2. 納品遅れによるトラブルを未然に防ぐための対策
レンタル品の手配に際して、納品希望日と納期リスクをすり合わせておきましょう。
手配が間に合わないと、現場の作業開始に支障をきたすおそれがあるからです。
希望する納品日に業者側の在庫が不足していたり、配送トラックの手配が間に合わなかったりするケースもゼロではありません。
たとえ納品遅れが発生しても、納期の遅れによる損害は基本的に自己責任となるため、事前に「納品日はいつ確定できるか」「納品遅延時はどう対応するか」を確認しておくことが重要です。
現場のスケジュールを守るためにも、早め(1週間前程度)に問い合わせ・確認を行い、納品タイミングに十分な余裕を持たせましょう。
納品遅れを未然に防ぐために、見積もりや契約前に次のポイントを必ず確認しておきましょう。

4-3. 足場仕様ミスマッチを未然に防ぐための対策
見積もりや契約時には、ローリング足場の仕様やサイズを細かくすり合わせておくことが大切です。
現場に合わない仕様で足場が届いてしまうと、使えずに再手配が必要になり、余計な手間とコストがかかるからです。
例えば、「希望より床面積が狭かった」「必要な高さに足りなかった」といったミスマッチが実際に起きています。
すり合わせを上手に行うためには、以下のポイントを事前に整理して伝えると効果的です。

特に作業高さや有効作業範囲(床面の広さ)は重要なポイントなので、見積もり段階で現場の要件をできるだけ具体的に伝えておきましょう。
4-4. 資材管理の甘さが招くトラブルを未然に防ぐための対策
ローリング足場を安全にレンタルするためには、きちんと管理された資材を提供する信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。
なぜなら、資材管理が甘い業者を利用すると、
・錆びついたフレーム ・曲がったパイプ材 ・旧基準の手すりや床材 ・清掃整備されていない資材 |
といった問題が発生し、作業の安全性が損なわれるリスクがあるからです。
実際、ローリング足場のレンタルにおいて、劣化資材や基準未満部材が納品されるトラブルはほかの3つのトラブル例よりも少ないものの、ゼロではありません。
信頼できる業者を選んでいれば、こうしたトラブルはほぼ防げます。
そのため、レンタルを申し込む際には、「貸出前点検の有無」「資材の保管状況」「安全基準への対応」などを具体的に確認し、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。

5. 3カ月以上の長期利用+今後も継続使用するなら、ローリング足場の購入がおすすめ

ローリング足場は、短期間の工事やスポット利用であれば、レンタルを利用するのが一般的です。
初期費用を抑えられ、必要なときだけ手配できるメリットがあります。
しかし、使用期間が長期に渡る場合や、今後も継続的に使用する見込みがある場合には、購入を検討したほうがトータルコストを抑えられる可能性も。
ここでは、購入を考えるべき目安と、そのポイントをご紹介します。
5-1. 購入を検討すべき期間の目安
3カ月以上の長期利用が見込まれ、かつ今後も継続的に使用する予定がある場合には、ローリング足場の購入を検討するのがおすすめです。
なぜなら、たとえ長期レンタル割引が適用された場合でも、レンタル費用が購入費用に迫る、もしくは上回ってしまう可能性が高くなるからです。
例えば、ローリング足場(3段クラス)のレンタル費用は、「2-1. 1日レンタルの費用相場」でお伝えしたように、1日あたり約10,500〜11,500円が相場です。
新品購入費用は、業務用仕様で25万円〜35万円程度が目安となります。
購入費用とレンタル費用を比較する簡単な計算式は、以下の通りです。
購入費用 ÷ 1日あたりレンタル費用 = レンタル可能日数
例:30万円 ÷ 11,000円 ≒ 約27日間
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つまり、1カ月程度レンタルすれば、新品購入費用に並ぶ計算になります。
また、長期レンタルでは1日単価が約1/2〜1/3に圧縮される(それ以上の割引が得られる)ケースもありますが、それでも3カ月レンタルすると、
長期割引で50%OFFになった場合:1カ月あたり16万5,000円 → 3カ月で49万5,000円
長期割引で67%OFFになった場合:1カ月あたり11万円 → 3カ月で33万円
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となり、購入費用(25〜35万円)に並ぶか、超えてしまうことがわかります。
長期利用や継続使用の見込みがある場合には、レンタルを続けるよりも、購入を選択したほうが、結果的にコストパフォーマンスを高められるでしょう。
5-2. 購入を検討する際のポイント
購入を検討する場合には、次の点もポイントとなります。
保管スペースの確保が可能か: ローリング足場は分解しても一定の収納スペースが必要です。 資材メンテナンスの管理体制が維持できるか: 購入後は定期的な点検・清掃を行い、安全性を維持することが重要です。特に屋外保管の場合は劣化リスクにも注意が必要です。 将来的な使用計画の見通しがあるか: 購入後、使用頻度が低下してしまうと、逆にコスト高になる恐れも。継続使用の見込みがあるかを慎重に判断しましょう。 |
上記を検討した上、レンタルか購入か判断することをおすすめします。
ローリング足場の購入を検討するなら、足場材専門業者の販売サイト・フリマアプリを活用しよう |
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ローリング足場の購入を検討する際には、足場や仮設資材を専門に扱う販売サイトやフリマアプリの活用も、ぜひ視野に入れてみましょう。 専門業者が運営するサイトなら、製品知識が豊富な担当者に相談できるため、現場に合った適切な仕様や、必要な付属品についても安心してアドバイスを受けられます。 例えば、私たち株式会社エルラインが運営する足場・仮設資材の販売・買取総合サイト「足場JAPAN」では、豊富な経験を持つスタッフが、用途に合わせた製品選びをサポートいたします。 また、なるべく導入コストを抑えたい場合には、仮設資材専門のフリマアプリ「LLINK」で中古のローリング足場を探すのも有効な手段です。 LLINKなら、個人間取引の煩わしさを感じることなく、取引成立後の配送手配までスムーズに対応。簡単・手軽に欲しい足場材を入手できます。 コスト重視の方も、品質重視の方も、ぜひ「足場JAPAN」と「LLINK」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。 |
6. まとめ
この記事では、ローリング足場のレンタルについて解説しました。
最後に、記事の要点を振り返りましょう。
ローリング足場のレンタルは、一般的に下記の流れで進みます。
【ローリング足場レンタルの流れ】 ・業者へ問い合わせ・申し込みする ・審査を受け、契約する ・引き渡し・配送を受ける ・レンタル契約期間中に利用する ・レンタル品を返却する |
レンタル費用の相場は、業者によって表示の方法が異なるケースもありますが、1日あたりのレンタル料金の場合は、下記が目安となります。
【ローリング足場の1日レンタルの費用相場】 ・1段の場合:7,500~8,000円 ・2段の場合:9,000~9,500円 ・3段の場合:10,500~11,500円 ・4段の場合:12,000~12,500円 ・5段の場合:13,000~14,000円 |
また、費用を少しでも抑えるなら、下記のポイントを押さえましょう。
【コストを抑えて賢くローリング足場をレンタルするためのポイント】 ・業者を選ぶ際にキャンペーン情報もチェックする ・必要なサービスやオプションに絞ってレンタルする ・見積もり依頼時には配送料込みでしっかり比較する ・必ず相見積もりを取る |
そして、レンタルの際は、下記のようなトラブルが発生することもありますので、今回ご紹介した回避策を講じることも重要です。
【ローリング足場レンタルで起こる可能性があるトラブル例】 ・資材を破損・紛失してしまい、想定外の弁償費用が発生した ・希望した納品日に間に合わず、現場作業に支障が出た ・現場に合わないサイズ・仕様の足場が届いてしまった ・劣化した資材や基準を満たしていない足場材が納品された |
上記のポイントや注意点を把握して、ローリング足場のレンタルをスムーズに進めましょう。
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