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足場材を安く買う4つの方法と抑えておきたい6つのコツを紹介

「足場材をできるだけ安く買う方法を知りたい」
「今より少しでも安く足場材を入手するにはどうすればいい?」

あらゆる資材の価格高騰が続く今日、足場材を安く買う方法があれば……とお考えではありませんか?

足場材を相場価格より安く手に入れるには、以下に挙げる4つの方法があります。

【方法1】中古品を買う
【方法2】仕入れ値の安い店で買う
【方法3】同業他社から譲ってもらう
【方法4】ホームセンターで買う

上記4つの方法をうまく活用すれば、通常価格に上乗せされる以下のような余分なコストを抑えることが可能です。

  • 中間業者によるマージン
  • 業務用販売ルートの価格の硬直性
  • 配送費用 など

また、工夫次第でさらにリーズナブルに手に入れられる可能性があります。

そこで本記事では、下記について解説します。

この記事を読むとわかること
  • 足場材を安く買う方法
  • 足場材をより安く買うコツ

お読みいただければ、足場材の調達コストを抑えることができ、経営の安定化・収益性アップにつなげられるでしょう。

ぜひ最後までお読みいただき、経費削減と経営力向上のヒントとしてお役立てください。

目次

1. 【方法1】中古品を買う

【方法1】中古品を買う

足場材を安く買う方法の1つ目は、王道ではありますが、新品ではなく中古品を購入することです。

足場材に限らず、どんな品でも「一度でも使われたら新品とは別物」と見なされるため、使用歴があるだけで価格が大きく下がる傾向があります。

足場材を中古で購入する際のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット新品の2〜3割引きの価格で買える
デメリット品質の見極めが必要

たとえば、あくまで一例とはなりますが、くさび式足場の支柱と踏板の新品と中古品の価格を比較したものが下表です。

部材種類 新品価格(税込) 中古品価格(税込)
くさび式足場用支柱(3,600mm) 5,225円 3,333円
くさび式足場用踏板(400mm×1,800mm) 5,643円 3,542円

しっかりとした目利きで品質を見極めることさえできれば、機能的にも問題のない良品を、新品よりも2〜3割は安く買うことができるでしょう。

2. 【方法2】仕入れ値の安い店で買う

【方法2】仕入れ値の安い店で買う

仕入れ値の安い店を選ぶのも、足場材を安く手に入れる方法の一つです。

多くの販売店は一定の利益率を前提に価格を設定しており、仕入れ値が安ければ、それだけ販売価格も安く抑えられるからです。

メリット新品を割安に買える
デメリット品揃えが限られている可能性がある

特に注目したいのが、大量仕入れによって仕入れコストを下げている店です。

わかりやすいように、同じ足場材を異なる仕入れ値で仕入れている2社について比較してみたのが下表です。

A社が足場材を1本3,000円で仕入れていて、利益率15%を確保しようとすると、販売価格は3,450円になります。

一方、B社は同じ足場材をA社の仕入れ値よりも2,000円高い、1本5,000円で仕入れていた場合。同じく利益率15%を維持しようとすると、販売価格は5,750円になります。

つまり、仕入れ値の差2,000円が、最終的な販売価格では2,300円の差(5,750円-3,450円)として表れてくるのです。

これが1本だけならまだしも、100本まとめて購入するとなれば、この差は230,000円にもなります。

このように、仕入れ値の差はそのまま販売価格に反映されるため、足場材を少しでも安く手に入れたい場合は、仕入れコストを抑えられる業者(=仕入れ力のある業者)を選ぶことが有効です。

たとえば以下のような業態の店は、スケールメリットを活かして相場よりも安く販売していることの多い狙い目といえます。

  • 自社で足場工事も請け負っており、販売向けと自社利用分をまとめて仕入れている
  • 全国に複数拠点を展開しており、拠点間で在庫を融通しながら仕入れている

ただし、こうした店は、大量仕入れによりコストを抑えられる一方で、特定の資材に仕入れが偏る傾向があります。

そのため、欲しい種類の資材が必ずしも扱われているとは限らない点には注意が必要です。

とはいえ、目当ての足場材が取り扱われているのであれば、スケールメリットを活かして仕入れコストを抑えているこうした店からの購入は、コストパフォーマンスが高い選択と言えるでしょう。

足場材をお手頃価格でご提供する「足場JAPAN」
「足場JAPAN」は、大規模工事も手がける建設会社が運営する足場・仮設資材の専門サイトです。

自社使用分と販売分とをまとめて大量仕入れしており、スケールメリットを活かしたお手頃価格でご提供しています。

さらに買取も行っているため、新品の足場材だけでなく、良質な中古品も幅広くラインアップしています。低価格な新品と良質な中古品を幅広くご提供しています。

最短ルートでの発送を目指した全国6拠点体制で、即日発送も可能。(在庫状況によります)
資材センターでのお引き取りにも対応しており、スピード重視の現場にも柔軟に対応できます。

在庫の確認・納期のご相談など、お気軽にお問い合わせください。

足場JAPANで商品を見てみる

3. 【方法3】同業他社から譲ってもらう

【方法3】同業他社から譲ってもらう

同業他社から譲ってもらうのも、足場材を安く手に入れる手段の一つです。販売業者を介さないため中間マージンが発生せず、その分コストを抑えられるからです。

同業他社から譲ってもらう場合のメリットとデメリットは、以下の通りです。

メリット交渉次第でかなり安く買える可能性あり
デメリット
  • 希望する足場材を必要なタイミングで譲ってもらえるとはまったく限らない
  • 顔なじみ相手だからこそ気を遣う部分もある

いわば「顔なじみ同士の持ちつ持たれつ」の関係ですので、基本的にはお互いにメリットがあるwin-win(ウィンウィン)の取引を目指す形となります。

ですが、相手の事情やタイミングによっては、相場よりもかなり安く譲ってもらえるケースもあり得ます

また、まだ使える資材を手放す理由は下記のようなケースに限定されるため、希望する足場材を必要なタイミングで譲ってもらえるとは限りません。

  • 今ある足場材を、より軽量なタイプや次世代足場材にリプレイスするケース
  • 事業縮小や方向転換のため、手持ちの足場材の一部を手放そうとしているケース

そうしたタイミングはそう多くはありませんので、チャンスを逃さないよう、「譲れる足場材が出たら教えてほしい」と日頃から声をかけておくことが大切です。

同業者との直接取引には気を遣う場面もあるかもしれませんが、信頼関係のある相手だからこそ、業者経由では実現しにくい良心的な価格で譲ってもらえる可能性も高く、検討する価値のある選択肢でしょう。

仮設資材専門フリマアプリ「LLINK」で中古足場材をもっと手軽に、もっと安
同業他社から譲ってもらう形での足場材入手は魅力的ですが、「ちょうど手放そうと思っていた足場材がある」という都合の良いタイミングの相手を見つけるのは簡単ではありません。

そんなときにおすすめしたいのが、仮設資材に特化したフリマアプリ「LLINK」の活用です。

「LLINK」は、足場材のような大きくて宅配便で送れない資材でも、売り手と買い手をスムーズにつなぐ画期的サービス。配送手配はLLINKが代行するため、取引成立後は待つだけで商品が届きます。

中間マージンが載せられないことから、買い手は手の届きやすい中古品をさらにリーズナブルに手に入れられ、売り手はより多くの売却益を得られます。


法人・個人のどちらでも売買可能なので、希望点数がそこまで多くない小口の取引に特におすすめです。

「LLINK」での中古足場材購入も、ぜひ一度ご検討ください。

仮設資材専門フリマアプリ LLINK

4. 【方法4】ホームセンターで買う

【方法4】ホームセンターで買う

足場材は、ホームセンターで購入することで結果的に安く済む場合もあります。

まとまった数量を買うなら専門業者のほうが安くなるケースが多いですが、少量の購入であれば、配送料がかからない分ホームセンターのほうが割安になることもあるからです。

メリット送料がかからない
デメリット単価で見ると専門業社よりも割高な場合が多い

また、商品によっては専門業者よりも安く販売されていることもあり得るので、購入先の候補から最初から外してしまうのはもったいない選択といえるでしょう。

さらに、ホームセンターなら現物を確認してその場で購入できるという利点もあります。

「急ぎで必要になった」「あと少しだけ欲しい」といった場面では特に便利でもありますので、足場材を安く手に入れる手段のひとつとして、ホームセンターも選択肢に入れておくことをおすすめします。

長い目で見たコスト削減を「次世代足場」導入で目指す方法も
直接的な価格の安さだけを追求するのではなく、長期的な視点でコスト削減につながる選択肢として注目したいのが、「次世代足場」への切り替えです。

次世代足場は、従来型に比べて初期費用は高めですが、以下のような高い作業効率と経済性を実現できるからです。

・組立・解体が短時間で済むため、工期の短縮に直結
・揺れが少なく広めの作業空間を確保できるので、作業効率がアップ
・軽量・コンパクト設計により、保管・運搬コストの削減が可能

また、安全性の面でも従来型より優れているため、安心して作業ができる環境づくりにもつながり、ひいては人手不足問題の解消にもつながる可能性があるといえるでしょう。

次世代足場については「次世代足場」で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

5. 足場材をより安く買うための6つのコツ

足場材をより安く買うための6つのコツ

足場材を安く買う主な方法は前述の通りですが、より安く買うための下記のようなコツもあります。

  • 【状況によらず実践したいコツ】過不足なく買う
  • 【状況によらず実践したいコツ】相見積もりを取る
  • 【状況によらず実践したいコツ】上得意になる
  • 買取と購入をセットで行う
  • 一括大量購入で割引価格を適用してもらう
  • 補助金や助成金を活用する

買うものが同じであるならば、少しでも安いほうが助かるのは言うまでもありません。

上記のコツについて、一つずつ、以下で解説していきます。
実践できそうなものや取り入れられそうなものがあれば、ぜひお試しになってみてください。

5-1. 【状況によらず実践したいコツ】過不足なく買う

足場材は、必要量を正確に見積もって過不足なく購入することで、無駄な支出を防いで調達コストを抑えられ、結果として「安く買える」ことになります。

「足りないと困るから」と余裕を見て多めに購入するのは一つのリスクヘッジですが、往々にしてその予備分が過剰で、調達コストを押し上げてしまうからです。

施工する建物の面積と高さで決まってくる足場材の必要量は、計算ツールを用いると簡単に算出できます。

足場JAPANでは、施工する建物の面積と高さを入力するだけで、必要なセット部材の数量と金額を瞬時に算出できる計算ツール(下記)を無料で提供していますので、ぜひご活用ください。

▼枠組足場用計算ツール(大規模マンションやビル向けの旧式足場)
https://ashiba-japan.asia/wakugumi-configuration/

▼くさび式足場用計算ツール(戸建て住宅向け足場)
https://ashiba-japan.asia/kusabia-configuration/

▼次世代足場用計算ツール(大規模マンションやビル向けの新式足場)
https://ashiba-japan.asia/iq-configuration/

必要量の計算の精度を上げることは、足場材調達コストの無駄を減らすことにつながります。

足場に関する各種相談も足場JAPANへ
 
足場JAPANでは、足場材の必要量をお客様自ら算出できる上記ツールをご提供しているほかに、算出のご依頼も承っています。(必要量算出依頼に当たっては図面の送付が必要です)

また、足場材のプロとして、足場に関するさまざまなご相談に対し、豊富な知識と経験を持った販売員がご提案させていただいています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

足場JAPANに問い合わせてみる

5-2. 【状況によらず実践したいコツ】相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることも、足場材をより安く買う上で有効です。

相見積もりによって、商品価格だけでなく配送料なども含めた総額と、納期や搬入方法などの条件を、業者間で明確に比較できるからです。

また、相見積もりを通じて「自社が求めている条件」も明確になり、必要なサービスを見極める助けにもなります。

もしも相見積もりを取らずに特定の業者にいきなり発注してしまうと、たとえば次に挙げるようなリスクが考えられます。

  • 実は別の業者に発注していれば、同条件で同じ商品をもっと安く買えた
  • 運搬にユニック車が必要と判明し、配送費が想定よりも高くついてしまった

もちろん、長くつき合いのある業者から購入することにもメリットがあります。
何よりスムーズですし、信頼関係がある分対応が早かったり、優遇サービスを受けられたりすることもあるでしょう。

ですが、購入先が決まっていない場合や、費用をできるだけ抑えたいときは、手間をかけてでも相見積もりを取ることをおすすめします。

コストと条件をしっかり見極め、納得のいく購入につなげましょう。

5-3. 【状況によらず実践したいコツ】上得意になる

足場材販売業者の「お得意様」となることも、足場材をより安く買うのに有効な一つの手です。

業界では有力な取引先に対して、最新の入荷情報やお得な在庫情報など、優先的に連絡が入ることがよくあります。

また、信頼関係が築かれていれば、ちょっとした値引き交渉や特別対応をしてもらえる可能性も高まるでしょう。

たとえば、中古足場材の大口の買取があったときなどに、「良いものが入ったから早めに教えておこう」と声をかけてもらえることもあるでしょう。

もちろん、こうした関係性を築くためには、前提として一定の頻度・量の取引が必要です。

いわばギブアンドテイクの関係ですが、継続的な取引を通じて信頼が深まれば、結果的に足場材調達コストの削減や、情報面での優位性が得られるなど、長期的なメリットは大きいといえます。

5-4. 買取と購入をセットで行う

新しい足場材の購入時に、古くなった手持ちの足場材を同時に買い取ってもらうのも、足場材をより安く買うための工夫といえます。

買取金額をそのまま新規購入の費用に充てれば、コストの相殺が可能で、実質的な購入費用を抑えることができるからです。

特に、そろそろ処分しようかと考えていた足場材や、新しい高機能な足場材に買い替えることで使わなくなる見込みの足場材がある場合は、買取に出すことで不用品の処分にもつながります。

査定などの手間はありますが、たとえ全額ではなく一部を相殺できるだけでも、全体の負担軽減には十分効果的です。

もし買取の対象となりそうな足場材を保有しているのであれば、新規購入と合わせて検討する価値は十分にあるでしょう。

足場材買取価格の相場については「足場材 買取 相場」で詳しく解説していますので、そちらもご参照ください。

5-5. 一括大量購入で割引価格を適用してもらう

より安く買うためのコツの代表格といってもよいのが、一括大量購入です。

いわゆるボリュームディスカウント(数量割引)を受けられるため、1本当たりの単価を抑えることができるからです。

また、まとめて購入しておけば、急に足場材が必要になったときにも、在庫が手元にあることで柔軟に対応できるという利点もあります。

必要な分をその都度買い足すやり方だと、タイミングによっては納品が間に合わず、現場に支障が出る心配もありますが、まとめ買いによってそうしたリスクが軽減されます。

とはいえ、大量購入にはまとまった資金と、資材を保管しておくためのスペースが必要です。そのため、すべての会社が常に実践できる方法ではありません。

状況が整っているなら、調達コスト削減と安定供給の両面から、一括大量購入は大変有効な選択肢といえます。実現可能であれば、積極的に検討してみましょう。

5-6. 補助金や助成金を活用する

より少ない資金で足場材を購入できる方法として、国や自治体の制度を利用して補助金や助成金各種の活用があります。

補助金や助成金は銀行融資のように返済が必要なものではなく、純粋に購入資金の一部を肩代わりしてもらえる性質のものだからです。

建築関係者が足場材購入に活用できる補助金・助成金制度には、たとえば次のようなものが挙げられます。

補助金・助成金制度 支援対象 過去の採択案件例
ものづくり補助金 中小企業の革新的な製品・サービス開発
  • 次世代足場導入による工期短縮・人的資源の有効活用・販路開拓(複数事例あり)
  • 次世代システム足場材導入による新サービス開発計画 
中小企業等事業再構築補助金
(2025年3月で新規応募申請受付終了)
中小企業等の思い切った事業再構築への挑戦
  • 塗装職人集団による足場仮設業への進出
  •  次世代システム吊り足場を利用した吊り足場工事事業への取組み

上記はいずれも国(経済産業省)主導の制度ですが、都道府県や市区町村が独自に実施している補助金・助成金制度もあります。

募集期間がかなり限られているものも珍しくありませんので、常に最新情報をチェックすることが重要です。

足場材そのものの購入費用を直接的に補助してもらえるものでなくても、事業全体で見たときに足場の導入にかかるコストを間接的に抑えることができる可能性もあります。

該当しそうな制度がないか、積極的に情報を集めてみましょう。

6. まとめ

▼足場材を安く買う主な方法は以下の4つ。

【方法1】中古品を買う
【方法2】仕入れ値の安い店で買う
【方法3】同業他社から譲ってもらう
【方法4】ホームセンターで買う

▼足場材をより安く買うためのコツは以下の7つ。

  • 【状況によらず実践したいコツ】過不足なく買う
  • 【状況によらず実践したいコツ】相見積もりを取る
  • 【状況によらず実践したいコツ】上得意になる
  •  買取と購入をセットで行う
  • 一括大量購入で割引価格を適用してもらう
  • 補助金や助成金を活用する

本記事を、足場材の調達コストを抑えるためのご参考としていただけましたら幸いです。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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