フラットパネルの仮囲いで他社と差がつく!特徴・種類・活用アイデア

「仮囲いでフラットパネルってよく見るけど、実際どうなの?」

フラットパネルは、同じ用途で使われる安全鋼板と比較するとコストがかかるため、導入するかの判断に迷っている方も多いかもしれません。

近年多くの現場で採用されるようになったフラットパネルは、周囲から信頼される工事現場を作るには欠かせない存在です。予算が許すのであれば、基本的に安全性・施工性・美観性の観点からも、フラットパネルの利用がおすすめです。

なぜならフラットパネルは、パネル表面に突起物が出ない構造のため安全性に優れており、地域とのコミュニケーションの場としても活用できる仮囲い材だからです。

街中では広告やイラストが施されたフラットパネルを見かける機会が増え、会社のブランディングに欠かせない仮囲いとして定着しつつあります。

街中では広告やイラストが施されたフラットパネルを見かける機会が増え、会社のブランディングに欠かせない仮囲いとして定着しつつあります。
出典:足場JAPAN「アドフラット新品商品詳細」

ただし、フラットパネルは複数のメーカーが提供しており、調達する際にも新品購入だけではなく中古やレンタルといった手段があります。メーカーによる機能や見た目に大きな差異はないため、どの製品をどこから調達すべきか判断が難しいと感じる方も多いでしょう。

またフラットパネルの仮囲いは、工夫によって安全性やアピール力をさらに高められるものです。仮囲いとしてただ設置しているだけではもったいないため、フラットパネルが有効活用されている事例を知って、現場のイメージアップに向けて取り入れていくことが大切です。

そこで本記事では、フラットパネルによる仮囲いを取り入れる際に知っておきたいことを、画像や事例を交えて徹底解説します。

【この記事を読んでわかること】
  • フラットパネルの特徴・メリットや、サイズ・費用、設置方法といった基本情報
  • フラットパネルのおもな製品と調達手段
  • フラットパネルによる仮囲いの取り組み事例

最後までお読みいただくと、フラットパネルの仮囲いを自社の現場に取り入れるか判断ができ、どこからどのように調達すべきかの道筋が明確になるでしょう。

フラットパネルの仮囲いをうまく活用することで、現場の信頼性や誠実な姿勢のアピールにつながります。自社のイメージアップのために、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

1. フラットパネルの仮囲いは「信頼される現場づくり」に欠かせない!特徴4つ

フラットパネルの仮囲いは「信頼される現場づくり」に欠かせない!特徴4つ

フラットパネルは、地域住民やクライアントから信頼される工事現場を目指す会社におすすめの仮囲いです。

なぜなら、鋼板ならではの高強度や凸凹がない光沢のある見た目、設置時の固定に手間がかからない構造といった特徴が、工事現場にさまざまなメリットをもたらしてくれるからです。

フラットパネルの特徴をまとめると、以下の4点が挙げられます。

フラットパネルによる仮囲いの特徴
  • 美観性に優れている
  • 安全性が高い
  • 広告やインフォメーションに活用できる
  • 設置しやすい

優れた点が多いフラットパネルは、大規模な工事現場やゼネコンを始めとする多くの業者が、工事現場の信頼性や印象アップを狙って採用しています。実際の街中で目にする機会も多いでしょう。

フラットパネルによる仮囲いがどのように現場の信頼性を高めてくれるのか、フラットパネルの4つの特徴を詳しく解説します。

1-1. 美観性に優れている

フラットパネルの仮囲いにおいて、まず特筆すべきなのが「美観性」です。

白く平らに整ったフラットパネルの表面は清潔感があり、「危険で騒がしい」といった工事現場の印象をやわらげます。

【フラットパネルのココが美しい!】

  • 基本的には全面白色で光沢感がある
  • パネルの表面に凸凹がなく、つなぎ目もフラット
  • パネル表面に取付金具が突出していない

仮囲いは工事現場の顔であり、工事を請け負う業者の印象にも直結するものです。フラットパネルの仮囲いを採用することで、整然と洗練された外観から「きちんとした工事業者だろう」「手を抜かずに作業していそう」といった前向きな印象を与えます。

このように美観性に優れたフラットパネルは、「自社のイメージアップを図りたい」「技術力や誠実さを印象付けたい」といったニーズに応えられる仮囲い材です。

1-2. 安全性が高い

フラットパネルによる仮囲いが優れているのは、「安全性の高さ」にも表れています。

フラットパネルは外側にボルトなどの突起物が出ない構造のため、周囲を行き交う人々に与えるリスクを軽減し、従来の安全鋼板よりも安心感を与えます

フラットパネルによる仮囲いが優れているのは、「安全性の高さ」にも表れています。

フラットパネルは外側にボルトなどの突起物が出ない構造のため、周囲を行き交う人々に与えるリスクを軽減し、従来の安全鋼板よりも安心感を与えます。

このようにフラットパネルは、人通りが多く、とくに子どもが頻繁に通るような現場や、セキュリティ性を高めたい現場において利用価値が高いといえるでしょう。

1-3. 広告やインフォメーションに活用できる

フラットパネルならではといえるのが、仮囲いを広告やインフォメーションの場として活用できる点です。

フラットパネルによる仮囲いは、街中に「大きな白い壁」を作り出すため、そこに掲載した情報はたくさんの人々の目に留まりやすくなります。

【企業ロゴをプリント】

【企業ロゴをプリント】
出典:株式会社エルライン「会社概要」

【工事の予定をイラストで表した予定表を設置】

【工事の予定をイラストで表した予定表を設置】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|「ご近所の皆様へ」関心を持たれる掲示物」

【騒音や振動の数値が表示されるパネルを取り付け】

【騒音や振動の数値が表示されるパネルを取り付け】
出典:厚生労働省「SAFEコンソーシアム」|「騒音・振動」の見える化

画像で紹介したように、フラットパネルの仮囲いに掲示すると効果的なものとしては以下のような例が挙げられます。

  • 企業ロゴやキャッチコピー
  • 工事の予定や進捗状況、取り組み姿勢、完成予想図
  • 騒音や振動の計測パネル

工事を請け負う業者の企業ロゴや、工事にかかわる情報が掲示されていると、企業の認知度や工事に対する関心が高まります

適切なインフォメーションを掲示すれば、工事現場に対して親しみや安心を感じてもらいやすくなるため、上手に活用していきましょう。

1-4. 設置しやすい

フラットパネルは、安全鋼板よりも設置に手間がかからない点も特徴といえます。

フラットパネルと安全鋼板は、パネルを支える骨組みの構造は共通ですが、パネルの取り付け方法に違いがあります。

フラットパネルは、安全鋼板よりも設置に手間がかからない点も特徴といえます。

フラットパネルと安全鋼板は、パネルを支える骨組みの構造は共通ですが、パネルの取り付け方法に違いがあります。
画像出典:足場JAPAN「アドフラット新品商品詳細」足場JAPAN「安全鋼板 施工距離ごとの数量計算表」

このようにフラットパネルは、その外観によって工事現場のイメージアップが図れるだけでなく、機能面においても現場の省力化や作業時間の短縮をもたらします。

「仮囲いを頻繁に設置する」「できるだけスピーディーに設置できる仮囲いを採用したい」といった作業効率を重視するケースにおいても、フラットパネルは優れているといえるでしょう。

2. フラットパネルの基本を理解しておこう

フラットパネルの基本を理解しておこう

つづいて、フラットパネルのサイズや重量、費用といった基本情報を把握しておきましょう。

フラットパネルの幅は一般的に500mmで、安全鋼板(標準幅540mm)とくらべるとややコンパクトです。

以下に、足場・仮設資材の販売サイトをもとにした寸法・重量・価格の目安をまとめました。

【フラットパネルの一般的な寸法・重量・費用の目安】

高さ2m3m
500mm
厚さ0.8mm1.2mm0.8mm1.2mm
重量8kg12kg12kg18kg
1枚当たりの価格の目安(税込)

2,700円
~3,300円

3,900円
〜5,000円

4,000円
~5,000円

5,800円
~7,200円

※一般的な資材販売サイトの2025年6月現在の価格をもとに、販売価格の目安を算出

フラットパネルは全面白色のものが基本ですが、希望の色に塗装できるカラーパネルや、ポリカーボネート製のクリアパネルなどのバリエーションもあります。

【フラットパネルのバリエーション例】
  • 風圧に強いパンチングパネル
  • 錠付きのドアパネル(出入りしやすく防犯対策にもなる)
  • 情報を電光表示できるLED表示板や騒音計システムが組み込まれたパネル

メーカーによって製品ラインナップは異なるため、購入する際は希望のタイプやサイズの取り扱いがあるかを確認しておきましょう。

3. フラットパネルによる仮囲いの設置方法

フラットパネルによる仮囲いの設置方法

フラットパネルのメリットや基本情報をふまえて、より実践的な知識としてフラットパネルの仮囲いを設置する方法もチェックしておきましょう。どのように組み立てるか設置の流れを把握しておくと、自社現場への導入判断の際に役立ちます。

フラットパネルによる仮囲いの設置方法を簡単にまとめると、以下のような流れになります。

フラットパネルのメリットや基本情報をふまえて、より実践的な知識としてフラットパネルの仮囲いを設置する方法もチェックしておきましょう。どのように組み立てるか設置の流れを把握しておくと、自社現場への導入判断の際に役立ちます。

フラットパネルによる仮囲いの設置方法を簡単にまとめると、以下のような流れになります。

フラットパネルによる仮囲いを設置するには、まず仮囲いの位置を決定したうえで、単管パイプを地面に深く打ち込む「杭打ち」を行います。大ハンマーや手持ち式の杭打機を使って、杭となる捨てパイプを地面に埋め込んでいきます。

次に行うのが、杭となる捨てパイプに支柱パイプを固定する作業です。さらに、横方向につなぐ布パイプ、骨組みを支える控えパイプや根がらみパイプを取り付け、骨組みを作り上げます。

骨組みが完成したら、いよいよフラットパネルの取り付けです。フラットパネル専用の取付金具を布パイプにまたがせ、フラットパネルの端部に金具の爪を引っかけて固定します。

骨組みの組み立ては安全鋼板と同様ですが、パネルの取り付けに関してはフラットパネルのほうが手間はかかりません

アスファルトに設置するなら「H形鋼」を使用
アスファルトの地盤にフラットパネルの仮囲いを組みたい場合、パイプを地中に埋める方法ではなく、H形鋼で骨組みを支える方法で設置することも可能です。

私どもエルラインでは、アスファルト上にフラットパネルの仮囲いを設置する方法として「H形鋼1列据置式」での設置手順を動画で紹介しています。

以下に設置手順を簡単にまとめました。


ステップ1|H形鋼を敷設する
ステップ2|支柱パイプ、横布パイプ、控えパイプなどを取り付ける

ステップ3|パネルを取り付ける

詳しい作業の様子は、エルラインの「フラットパネルで仮囲いはどうやって組み立てる?」をご確認ください。

4. 仮囲い用フラットパネルの主な製品

仮囲い用フラットパネルの主な製品

ここまでお読みいただき、フラットパネルの特徴や設置方法といった基本的な情報を把握できたかと思います。それでは実際にフラットパネルを導入する際には、どのような製品を選べばよいのでしょうか。

フラットパネルは複数のメーカーが製造・販売しておりますが、形状や機能面、施工性などに大きな違いはありません。ここでは、購入しやすさを考慮して、足場・仮設資材販売サイトで取り扱いがある製品を3つピックアップしました。

フラットパネルのおもな製品3つ
  • アドフラット|日本セイフティー
  • MAガードパネル|カワモリ産業
  • フラットパネル鋼板|ゲート工業

上記の3製品を、「価格」「ラインナップ」「入手しやすさ」の3項目において比較すると、以下のようになります。

製品名価格
ラインナップ入手しやすさ
アドフラット
(日本セイフティー)
MAガードパネル
(カワモリ産業)
フラットパネル鋼板
(ゲート工業)

※価格は各資材販売サイトの2025年6月現在の税込価格、ラインナップは公式サイト・カタログ掲載のシリーズ製品数、入手しやすさは取り扱い販売サイト数をもとに評価しています。

製品を選ぶ際に重要視されるのは価格ですが、今後もフラットパネルによる仮囲いを活用して会社のイメージアップを図りたいのであれば、製品のラインナップにも着目しましょう。

ラインナップが充実している製品は、会社の成長やニーズの変化に合わせて、その都度最適な種類のフラットパネルを採用しやすくなります。

同じメーカーで揃えておけば「パネル同士がうまく嚙み合わない」という事態も避けられるため、豊富な製品を提供するメーカーだと将来的にも安心できるでしょう。

それぞれの製品の詳細やどのようなケースにおすすめなのかを、順に詳しく解説します。

4-1. アドフラット|日本セイフティー

アドフラット|日本セイフティー
出典:日本セイフティー株式会社「アドフラット ホワイト(仮囲い)」

日本セイフティーの「アドフラット」は、フラットパネルの先駆け的存在として多くの現場で採用されてきた製品です。

アドフラットの特徴1:グッドデザイン賞受賞
  • 従来の安全鋼板にはないデザイン性と安全性を両立させた仮囲いとして、2008年のグッドデザイン・ロングライフデザインを受賞
アドフラットの特徴2:製品のラインナップが豊富

以下のように、さまざまな種類のフラットパネルを用意しているため組み合わせの自由度が高い。

  • メッシュやクリアパネル、防音など、機能性が高いパネル
  • カラーや木目調、レンガ壁にツタが生い茂った風など、デザイン性に優れたパネル
  • LEDのアドサインやデジタルモニター内臓など、広告効果の高いパネル 

アドフラットを購入するには、メーカーに問い合わせるほか、足場・仮設資材販売サイトの「足場JAPAN」を活用する方法があります。

フラットパネルの開発・製造に長年携わってきたメーカーである点に信頼や安心を感じる方や、デザイン性や広告効果の高いフラットパネルを取り入れたい方は、ぜひチェックしてください。

アドフラットを製造する日本セイフティーに問い合わせる

足場JAPANでアドフラットの詳細を見る

4-2. MAガードパネル|カワモリ産業

MAガードパネル|カワモリ産業
出典:カワモリ産業株式会社「MAガードパネル」

仮設ゲートや仮囲いといったさまざまな仮設資材の製造、販売、リースを行うカワモリ産業では、「MAガードパネル」を提供しています。

MAガードパネルのつよみ
  • 耐久性と扱いやすさのバランスがよい「1.0mm」の板厚を選べる
  • パネル同士のすき間が最小限に抑えられ、外側表面に水分や汚れがにじみにくい
    (接合部には実用新案登録済みの独自形状を採用)
  • 光触媒技術を用いたセルフクリーニング効果があるパネルや、電気配線不要で夜間に発光するソーラーサインパネルなどユニークなバリエーションを用意

「強度と施工性をバランスよく備えたパネルを使いたい」「現場での散水がパネル表面に影響するのを防ぎたい」といった場合に、MAガードパネルが力を発揮するでしょう。

MAガードパネルは、メーカーへの問い合わせ、もしくは足場材の総合通販サイト「ぼんてん屋」でも購入が可能です。

MAガードパネルを製造するカワモリ産業に問い合わせる

ぼんてん屋でMAガードパネルの詳細を見る

4-3. フラットパネル鋼板|ゲート工業

フラットパネル鋼板|ゲート工業
出典:ゲート工業株式会社 仮設資材市場「フラットパネル鋼板」

ゲート工業が提供する「フラットパネル鋼板」は、リーズナブルな価格設定が魅力です。
現場資材の開発・製造から販売までを手掛けるゲート工業は、独自性の高い自社製品を、業界最安値を目指して提供しています。

ゲート工業フラットパネル鋼板の価格

※2025年6月現在の価格です

一方で、先に紹介した2製品にくらべると、製品のラインナップは少なめです。メッシュやクリア、ドアパネルといった必要性の高いタイプに限られるため、将来的にはデザイン性や広告効果にこだわりたい場合は注意が必要です。

ゲート工業のフラットパネル鋼板は、見た目や施工性なども一般的なフラットパネルと変わらないため、「できるだけコストを抑えてフラットパネルを導入したい」というニーズに最適でしょう。

ゲート工業の資材販売サイト「仮設資材市場」から購入できます。

仮設資材市場でフラットパネル鋼板の詳細を見る

5. フラットパネルを調達する手段は3つ

フラットパネルを調達する手段は3つ

さまざまなメーカーが取り扱うフラットパネルを調達するには、新品を購入する方法も含めて3つの手段があります。

フラットパネルの調達手段3つ
  • 新品で購入
  • 中古で購入
  • レンタル

それぞれの調達手段におけるメリットやデメリット、どのようなケースにおすすめなのかを解説します。

5-1. 新品で購入

フラットパネルを調達するには、新品で購入するのがもっとも手間や時間がかからない方法です。
オンラインで手軽に注文できる販売サイトも多く、在庫があればスピーディーに配送してもらえます。

【新品で購入するときのメリット・デメリット】

メリットデメリット
  • 在庫量がある程度確保されているため、必要なタイミングに必要なものをスピーディーに調達しやすい
  • メーカーやバリエーションの選択肢が豊富
  • 資材を買い揃えるためのまとまった初期費用が必要

新品での購入は、豊富な選択肢から好みの製品を手軽に調達できますが、フラットパネルを繰り返し使う予定がない場合はコストパフォーマンスが悪くなってしまうでしょう。

フラットパネルを新品で購入するには、以下のような方法があります。

  • メーカーに問い合わせる
  • 足場・仮設資材の販売サイトを利用する

足場・仮設資材の販売サイトは複数ありますが、サイトによって取り扱い製品が限られているため、購入したいメーカーやタイプが決まっている場合は注意しましょう。

最後に新品での購入はどのようなケースにおすすめなのかをまとめます。

【新品で購入はこのようなケースにおすすめ】

  • 初期費用を準備でき、今後もフラットパネルを繰り返し使う予定がある
  • できるだけ早めに調達したい
  • 「このメーカーのこの製品がほしい」と目当ての製品が決まっている

5-2. 中古で購入

フラットパネルは、新品だけでなく中古品の販売もされています。

中古品は新品のように購入できる商品がいつでも揃っているわけではありませんが、自社の希望条件に合った商品を見つけられれば、新品を購入するよりも費用負担を抑えられます

【中古で購入するときのメリット・デメリット】

メリットデメリット
  • 程度によるが、同じ製品の新品購入価格の6~8割ほどの価格で販売されている
  • 販売量が限られているため、必要なタイミングに必要な数量を揃えられない可能性がある
  • 見た目や耐久性が新品よりも劣ってしまう場合もある

建設資材の中古品を売買できるサイトは複数あるため、中古品をきちんと点検・整備してから販売している業者かどうかを見極めることが大切です。中古販売業者の取引実績や、保証・返品対応、専門知識をもつスタッフの有無などをチェックして、信頼性を判断しましょう。

以上をふまえて、中古で購入する方法は以下のようなケースにおすすめです。

【中古で購入はこのようなケースにおすすめ】

  • 今後もフラットパネルを使う予定があるうえで、初期費用をできる限り抑えたい
  • フラットパネルを使うタイミングまでに時間がある
  • メーカーにこだわりがなく必要な数量も少ない、もしくは必要量の一部だけでも中古で揃えたい

5-3. レンタル

フラットパネルによる仮囲いを設置するには、資材を購入する以外にレンタルする方法も選べます。
レンタルの場合は資材の購入費用がかからず、まとまった初期費用は必要ありません

メリットデメリット
  • 初期費用を抑えられる
  • 使い終わった資材は返却するため、資材を保管するスペースを確保しなくてよい
  • 「設置する頻度が高い」「工期が長期間」といった場合は、購入したほうが安上がりになる可能性がある
  • 業者によっては製品の選択肢が限られている
  • 初回レンタル時には審査を実施し、調達までに時間がかかるケースがある

フラットパネルをレンタルするには、建設機械全般や仮設資材のレンタル業者に依頼するのが一般的です。保証金の有無や配送の可否、対応可能なエリアなどを確認したうえで、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。

これらを踏まえて、フラットパネルの調達にレンタルがおすすめなのは以下のようなケースです。

【レンタルはこのようなケースにおすすめ】

  • 資材を管理する保管するスペースを確保できない、管理の手間を省きたい
  • 今後はフラットパネルを使う予定はほとんどなさそう
  • 初期費用をすぐには用意できず、とりあえず今回はコストを抑えて調達したい
仮囲いのフラットパネルを調達するなら足場JAPANを活用しよう
「フラットパネルによる仮囲いを設置したい!」と検討している方は、足場・仮設資材の販売サイト「足場JAPAN」をぜひご活用ください。

足場JAPANでは、新品販売だけでなく中古もレンタルも取り扱っているため、あなたの会社のフラットパネル調達をあらゆる方面からサポートします。

【お得な価格設定でスピーディー&丁寧な対応】

足場JAPANは、大規模工事も手掛ける株式会社エルラインが運営母体です。自社で使用する分も含めた大量仕入れにより、新品製品の安価な販売価格を実現しています。

フラットパネルであれば、日本セイフティーの「アドフラット」をお得な価格で販売中です。

資材センターは全国5拠点に完備し、在庫状況により即日発送も可能です。「すぐに資材がほしい」というニーズにも対応できる体制を整えています。

【中古もレンタルも足場JAPANにお任せください】

足場JAPANでは、中古品の購入やレンタルのご相談にも対応しております。購入やレンタルといった調達方法を迷っている場合にも、問い合わせ先を1か所にまとめられるためやり取りがスムーズです。

資材のレンタルは、全国の業者と連携し、ご希望の品をレンタルできるようご用意いたします。別途見積もりをいたしますので、足場JAPANの一括見積もりフォームやお問い合わせフォームからレンタル希望の旨をお伝えください。

足場JAPANは、足場材の調達に苦労した自社の経験から「いい資材を、徹底的に安く、早く届けたい」という願いをもとに運営しています。

「フラットパネルの仮囲いをコスパよく設置したい」「自社に合った方法で適切な資材を調達したい」という方は、ぜひ足場JAPANにお気軽にご相談ください。


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6. フラットパネルの仮囲い設置の工夫3つを事例付きで紹介

フラットパネルの仮囲い設置の工夫3つを事例付きで紹介

ここまでで説明したように、美観性や安全性に優れたフラットパネルの仮囲いは、現場への信頼を高める効果をもたらします。

実際の工事現場では、その効果を最大化するためにさまざまな工夫や改善に取り組んでいる事例が見受けられます。

フラットパネルの仮囲いにおける設置の工夫3つ
  • 一部にクリアパネルを取り入れる
  • 歩行者の危険を軽減する工夫を取り入れる
  • フラットパネルを活用して交流を図る

安全性を高める施工や有効活用の工夫を取り入れることで、地域の住民や元請け・施主からより信頼と親しみを持ってもらえる現場へと近づけるでしょう。

最後に、参考までに実際の現場が行っている取り組み事例を3つの項目にわけてご紹介します。

6-1. 一部にクリアパネルを取り入れる

フラットパネルの仮囲いは、出入り口付近や四隅などにクリアパネルを取り入れると、現場周辺の安全性を高められます。

クリアパネルは視界を遮断しないため、仮囲いの向こう側の様子をお互いにうかがい知ることができます。

たとえば、出入口ゲートの左右一部分をクリアパネルにしておくと、車両が出入りする際の安全確認がやりやすくなります。とくに、現場内から歩道をまたいで車道に出るような場合に、歩道を行き交う通行人の流れがクリアパネル越しに確認できるため、歩行者の安全を守りやすいでしょう。

【出入口ゲート横にクリア窓付きパネルを設置】

【出入口ゲート横にクリア窓付きパネルを設置】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|クリアパネルによる視覚化」

仮囲いのコーナー部分にクリアパネルを取り入れると、通行人が曲がり角の先の様子を見通しやすくなるため交差点での接触事故の軽減につながります。

【仮囲いのコーナーにクリアパネルを設置】

【仮囲いのコーナーにクリアパネルを設置】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|仮囲いのクリアパネル化」

また、仮囲いの一部にクリアパネルが入っていることで、外側から現場内の様子をチェックできる効果もあります。

整然とした現場で作業が行われている様子が通行人の目に留まったら、「しっかりした業者だな」と印象がアップするでしょう。現場作業員には「外側から見られている」という意識が働くため、現場の整理整頓や作業態度にも自然と気が向き、よりよい現場づくりに役立ちます。

このように、クリアパネルを部分的に活用することで、現場周辺の安全性向上にくわえて、現場に対するイメージアップや作業員の意識向上といった効果も期待できます。

6-2. 歩行者の危険を軽減する工夫を取り入れる

仮囲いの設置時には、周辺を通行する歩行者や車にリスクを与えてしまわないようさまざまな工夫を施している現場も多いです。

街中に設置された仮囲いは、視界の妨げになったり、コーナー部分の角に接触してけがをしてしまったりと、事故を発生させる要因となる恐れがあります。地域の人々に配慮した仮囲いにするため、クリアパネルの設置以外にも以下のような工夫が行われています。

【仮囲いがもたらす歩行者の危険を軽減する工夫の例】
  • コーナー部分を隅切りする
  • 角がなめらかになったコーナーパネルを取り入れる
  • 見通しが悪くなる部分にコーナーミラーやカーブミラーを設置する

【仮囲いのコーナー部分を隅切り】

【仮囲いのコーナー部分を隅切り】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|仮囲い隅切りによる周囲の安全の見える化」

【角がなめらかなコーナーパネルやコーナーミラーの設置】

【角がなめらかなコーナーパネルやコーナーミラーの設置】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|くぐり戸の出隅にコーナーミラーを設置」

フラットパネルは安全性の高い仮囲いではありますが、周辺環境にとってはこれまでには存在しなかった壁であり、邪魔に感じる方も多いものです。

「仮囲いができたせいで視界が悪くなって事故が起きた!」とならないように、仮囲いによって発生し得る危険をさまざまな工夫で防止していきましょう。

6-3. フラットパネルを活用して交流を図る

フラットパネルならではの「白くフラットな壁」は、広告やインフォメーションに利用するだけでなく、地域との交流の場としても活用できます。

フラットパネルへの掲示物に、地域の方が見て楽しめるコンテンツも取り入れることで、工事現場に対してより親しみや愛着を感じてもらえるようになるでしょう。実際の現場では、広告やインフォメーションといった一方的なPRにくわえて、さまざまな工夫が取り入れられています。

【フラットパネルを活用して地域との交流を図っている取り組み事例】
  • 地域の歴史や名所、生物などを紹介する写真やコンテンツをフラットパネルに掲示する
  • 地域の子どもたちから募集した絵画をフラットパネルに展示する
  • フラットパネルの壁面や足元に季節の花を植えたプランターを設置する

【地域に生息する生物や過去の水害の写真を掲示し河川工事への理解を求めた】

【地域に生息する生物や過去の水害の写真を掲示し河川工事への理解を求めた】
出典:厚生労働省「あんぜんプロジェクト|仮囲いの掲示物」

【仮囲い足元に花の植え込み、スペースを設けて野菜畑の設置】

【仮囲い足元に花の植え込み、スペースを設けて野菜畑の設置】
出典:厚生労働省「SAFE コンソーシアム|近隣住人さんへの「安心」の見える化」

フラットパネルへの掲示は、業者にデザインシートを発注して張り付けるほか、自社で掲示物を準備して貼り付けている事例も見受けられます。

掲示物に加え、現場周辺のちょっとしたスペースに植物を置いたり、季節感のある装飾を施したりすることで、地域の方に楽しんでもらえるでしょう。

少しの工夫でも「温かみのある工事現場だな」と好印象につながる可能性があるため、自社にできる範囲から積極的に取り入れていくことが大切です。

7. まとめ

さまざまなメリットをもつフラットパネルは、信頼される現場づくりに欠かせない仮囲い材です。

【フラットパネルによる仮囲いの特徴】
  • シンプルで優れた美観性で周辺環境と調和する
  • 歩行者にとっても防犯面においても安全性が高い
  • フラットな表面を広告やインフォメーションに活用できる
  • パネルを取り付ける金具の位置が固定されていないため設置しやすい

フラットパネルは、高さ2m・厚さ0.8mmのサイズであれば1枚当たり3,000円前後で販売されています。白色のもの以外にも、カラーやクリアパネル、LED表示板を内蔵したものなど、さまざまなバリエーションがあります。

いくつかのメーカーがフラットパネルを提供していますが、機能や施工性などには大きな違いがありません。

フラットパネルを調達する方法は以下の3つです。

  • 新品で購入:初期費用を準備でき今後も繰り返し使う予定があるケースにおすすめ
  • 中古で購入:使うまでに余裕があり、少しでもコストを抑えて購入したいケースにおすすめ
  • レンタル:今後は使う予定がなく、資材管理にスペースを確保できないケースにおすすめ

歩行者の安全を確保する取り組みや、地域の方を楽しませる工夫を取り入れて、エリア全体と気持ちよく調和する工事現場を目指しましょう。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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