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ローリングタワー(イントレ)とは?主な種類やおすすめケースをわかりやすく紹介

「ローリングタワーって、どんなメリット・デメリットがあるのだろう?」
「うちの現場でも、効果的に使えるのだろうか?」

ローリングタワーを見知っていても、「具体的な概要は今一つ知らない」という方は、意外と多いのではないでしょうか。

なんとなく「こういう現場・作業に便利そうかも」というイメージはあっても、実際に現場に導入する可否判断ができるほどではない…。

そんな状況で、種類やメリット・デメリット、どんな場面で有用なのかを知りたいと思い、この記事にたどり着かれたことと思います。

一言でお伝えするなら、ローリングタワー(イントレ)とは、「ビル2階建ての高さまでの高所作業に対応できる、移動式の仮設足場」のことを指します。

簡単にいうなら、キャスター付きの足場です。

多くはありませんが、種類もいくつか分かれていますし、固定式の足場と異なる特徴を持つため、メリット・デメリットや、使用がおすすめのケースも異なります。

基本の概要を押さえた上で、「自社・現場に必要なものか」の可否判断をすることが大切です。

そこで今回の記事では、ローリングタワー(イントレ)の基本概要について、わかりやすいよう、種類やメリット・デメリット、おすすめのケースと、項目に分けてご紹介していきます。

最後まで読んでいただければ、ローリングタワー(イントレ)の概要を知り、自社・現場にはローリングタワーの使用が適しているのか、判断できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

※「イントレ」という言葉は、主にテレビ業界におけるローリングタワーの呼称です。当記事では、ローリングタワー=イントレという位置づけで紹介させていただきます。

目次

1. ローリングタワー(イントレ)とは「ビル2階建ての高さまでの高所作業に対応できる移動式の仮設足場」のこと

ローリングタワーとは「ビル2階建ての高さまでの高所作業に対応できる移動式の仮設足場」のこと

ローリングタワー(イントレ)とは、移動式の仮設足場で、高所作業(ビル2階建て程度の高さが目安)に使用されるものです。キャスターが付いており、組み立てた状態で簡単に移動できる特徴があります。

各事項については、次章以降で詳しくお伝えしますが、下記の通りローリングタワー(イントレ)の概要をまとめましたので、確認してみましょう。

各事項については、次章以降で詳しくお伝えしますが、下記の通りローリングタワーの概要をまとめましたので、確認してみましょう。

概要を一通り確認したところで、各項目をそれぞれ、ご紹介していきましょう。

2. ローリングタワー(イントレ)の種類

ローリングタワーの種類

ローリングタワーには、主に下記の3つの区分によって、種類分けをすることができます。

それぞれご紹介しましょう。

2-1. 高さ

ローリングタワー(イントレ)には、市場で一般的な製品として、1段~6段の段数が用意されていることが多いです。

決まった段数のローリングタワー(イントレ)もあれば、オプションとして好きな階数をカスタマイズできる製品もあります。

ローリングタワー(イントレ)を作業に用いる場合、「作業床の高さ」が気になる方は多いのではないでしょうか。

「通常の足場と異なるのか?」という疑問もあるかもしれません。

結論からいいますと、通常の足場と比較して、特に違和感を覚える高さの違いはないでしょう。

具体的な作業床の高さの目安は、下記の通りです。

ローリングタワーを作業に用いる場合、「作業床の高さ」が気になる方は多いのではないでしょうか。

「通常の足場と異なるのか?」という疑問もあるかもしれません。

結論からいいますと、通常の足場と比較して、特に違和感を覚える高さの違いはないでしょう。

具体的な作業床の高さの目安は、下記の通りです。

ローリングタワー(イントレ)の作業床の高さは厳密に規格化されていないため、製品ごとに差異はありますが、標準的な高さのイメージとして、参考にできるでしょう。

2-2. 材質

ローリングタワー(イントレ)の主な材質として、下記の2種類があります。

・アルミ製
・スチール製

どちらが秀でているというわけではなく、特徴が違うため、活躍しやすいシーンが異なります。

ローリングタワーの主な材質として、下記の2種類があります。

・アルミ製
・スチール製

どちらが秀でているというわけではなく、特徴が違うため、活躍しやすいシーンが異なります。

アルミ製は、頻繁な移動が必要な現場に使いやすいですし、スチール製は、長時間使用する場合など、強度が必要な場面でその安定性と耐久性を発揮できるでしょう。

特徴を考慮して、現場のニーズにあわせて選ぶことが肝要です。

2-3. 作業床の形状

製品によって、作業床の形状も異なります。

幅と奥行きの長さが近く、正方形寄りの形状の物もあれば、横幅の長さが特徴的な作業床もあります。

作業床の形状も、材質と同様に、下記の通り特徴が違うため、どれが秀でているというわけではなく、より使いやすい場面が異なります。

作業床の形状も、材質と同様に、下記の通り特徴が違うため、どれが秀でているというわけではなく、より使いやすい場面が異なります。

正方形寄りの形状は、1500×1800mmや、1800×1800mmといった、奥行きがあるタイプです。2~3人といった複数人での作業でも、お互いが行き来しやすい利点があります。

対して、600×1000mmや、1000×1700mmなど、横幅が長い形状は、足場を立てるスペースに余裕がない場合に重宝します。

天井の修理や換気扇の交換、外壁・窓の清掃など、単独での作業に使いやすいでしょう。

3. ローリングタワー(イントレ)のメリット

ローリングタワーのメリット

主な種類を確認したところで、続いてはローリングタワー(イントレ)のメリットをご説明しましょう。

通常の固定式の足場と比べて、下記のようなメリットがあります。

3-1. タワー上に工具や材料を置けるため、作業に集中できる

ローリングタワー(イントレ)を使用すると、作業に集中しやすい環境が整えやすい利点があります。タワー上に工具や資材を置いたまま、作業位置を移動できるからです。

・必要な物をすぐに取り出せる

・作業位置を変えるたびに、道具や資材を上げ下げしたり、持ち運んだりする必要がない

という便利な使い方ができます。

ただし、物を乗せたまま移動する都合上、下記のような、置く位置や置き方に気を配る必要はありますので、ポイントとして押さえておきましょう。

タワー上に物を置いて移動する場合のポイント
・作業床の端ではなく、なるべく中央に置いておく
・ペンキや水などの液体は、必ずフタを閉めておく
・落下防止に、手すりなどにつないでおく
・滑り止めを敷いた上に置いておく

3-2. 移動が容易で作業場所を素早く変更できるため、効率良く作業できる

キャスター付きなので、作業場所を移動して効率良く作業できるという点もメリットです。

時間と労力の無駄を削減できるからです。

特に電気工事や塗装作業のように、複数の箇所で同じ作業を繰り返す場合、ローリングタワー(イントレ)を活用することで、作業員は常に最適な高さで作業ができ、はしごや脚立の昇降回数を減らせます。

住宅内の軽作業やリフォーム工事、設備点検などにも使いやすいでしょう。

3-3. 全面に足場を立てるよりコストの削減がしやすい

ローリングタワー(イントレ)を活用することで、足場設置にかかるコストを抑えやすい利点もあります。

通常の足場のように、仮設資材の設置・解体を繰り返す必要がなく、一度組み立てたタワーを移動させるだけで済み、作業時間の短縮と、人件費の削減にもつながるからです。

多くの仮設資材を使う必要がない、という点も、資材調達の費用の軽減に役立ちます。

また、1台あれば、建設現場、外壁塗装、窓の清掃、電気設備の点検など、高所での作業が必要な場面でマルチに活躍します。

複数の現場で再利用できるため、長期的なコスト削減にもつながるでしょう。

4. ローリングタワー(イントレ)のデメリット

ローリングタワーのデメリット

ローリングタワー(イントレ)にはメリットがある一方、通常の固定式足場と比較して、下記のようなデメリットもあります。

ローリングタワー(イントレ)のデメリット
・4-1. 設置場所に制限がある
・4-2. ビル3階建て以上の高さには対応が難しい

4-1. 設置場所に制限がある

ローリングタワー(イントレ)は、設置場所を慎重に選ぶ必要があります。

キャスター式ですし、横幅に比べて高さがあるため、移動する際に傾斜やデコボコした地面だと、転倒のリスクがあるからです。

そのため、使う現場は、地面が平たんで安定している場所であることが重要となります。補助的に、安全帯やアウトリガー(支え)の使用が必須という点も押さえておく必要があります。

4-2. ビル3階建て以上の高さには対応が難しい

ローリングタワー(イントレ)は、高所作業に制限がある点もデメリットといえます。

2-1.高さ」でご紹介した通り、一般的な高さは1~6階建てで、下記に示すように、最大でもビル3階相当の高さしか対応できないからです。

ローリングタワーは、高所作業に制限がある点もデメリットといえます。

「2-1.高さ」でご紹介した通り、一般的な高さは1~6階建てで、下記に示すように、最大でもビル3階相当の高さしか対応できないからです。

特定の状況や工事では、メーカー品のオプション次第で、より高く組み立てられる可能性もありますが、一般的には、ビル2階建て程度の高さで使用されることが多いです。

現場によっては、導入が難しい場合もある点にご注意ください。

5. ローリングタワー(イントレ)の使用がおすすめのケース

ローリングタワーの使用がおすすめのケース

メリット・デメリットの両方を確認したところで、ローリングタワー(イントレ)の使用がおすすめのケースを整理してみましょう。

ローリングタワー(イントレ)のメリットを発揮しやすいのは、次のような場合です。

ローリングタワー(イントレ)の使用がおすすめのケース
・5-1. 作業箇所を移動する場面が多い
・5-2. スペースが限られている
・5-3. 低~中層の作業で、設置・撤去のコストを抑えたい

おすすめのケースをご紹介したあと、おすすめ度チェックリストもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

5-1. 作業箇所を移動する場面が多い

ローリングタワー(イントレ)は、塗装・電気・設備工事など、作業箇所を移動することが多い現場に有用な足場といえます。

キャスター付きのため、作業箇所でいちいち足場の組立・解体を行う必要がなく、移動しながら同一の作業を繰り返せるからです。

作業員だけ降下して、作業機材や道具をタワーに乗せたまま、次の作業位置へと動かせるので、下記のような作業を効率的に行えるでしょう。

ローリングタワーは、塗装・電気・設備工事など、作業箇所を移動することが多い現場に有用な足場といえます。

キャスター付きのため、作業箇所でいちいち足場の組立・解体を行う必要がなく、移動しながら同一の作業を繰り返せるからです。

作業員だけ降下して、作業機材や道具をタワーに乗せたまま、次の作業位置へと動かせるので、下記のような作業を効率的に行えるでしょう。

5-2. スペースが限られている

狭小地や室内、路地などの足場を立てるスペースが限られている場合でも、ローリングタワー(イントレ)は重宝します。

通常の足場はある程度の設置スペースを要しますが、ローリングタワー(イントレ)ならコンパクトに設置・移動ができるからです。

下記のような場所では、固定式足場よりも、効率的な作業・設置・撤去が行いやすいでしょう。

狭小地や室内、路地などの足場を立てるスペースが限られている場合でも、ローリングタワーは重宝します。

通常の足場はある程度の設置スペースを要しますが、ローリングタワーならコンパクトに設置・移動ができるからです。

下記のような場所では、固定式足場よりも、効率的な作業・設置・撤去が行いやすいでしょう。

5-3. 低~中層の作業で、設置・撤去のコストを抑えたい

ビルの1~2階程度の高さでの作業で、足場費用を節約したい場合にも、ローリングタワー(イントレ)は活躍できるでしょう。

通常の足場よりで全面に足場を組むより、仮設資材が少なくて済み、解体・組立の手間がかかりにくいからです。

特に短期間の作業や、スポット的な作業が多い現場では、固定式足場を丸ごと組むよりも、コストを抑えやすいといえます。

ビルの1~2階程度の高さでの作業で、足場費用を節約したい場合にも、ローリングタワーは活躍できるでしょう。

通常の足場よりで全面に足場を組むより、仮設資材が少なくて済み、解体・組立の手間がかかりにくいからです。

特に短期間の作業や、スポット的な作業が多い現場では、固定式足場を丸ごと組むよりも、コストを抑えやすいといえます。

5-4. ローリングタワー(イントレ)のおすすめ度チェックリスト

「ローリングタワーはうちの現場で活かせるのか?」と迷っている方は、以下のチェックリストで判断してみましょう。

当てはまる項目が多いほど、ローリングタワー(イントレ)が向いています。

反対に、当てはまらない場合は、固定式の足場を検討したほうが良いかもしれません。

反対に、当てはまらない場合は、固定式の足場を検討したほうが良いかもしれません。

多くが当てはまる場合は、ローリングタワー(イントレ)の導入で、作業効率アップが狙えるでしょう。

補足事項として、ローリングタワー(イントレ)では対応が難しいケースも簡単にご紹介しますので、あわせてご参考にしてください。

補足事項として、ローリングタワーでは対応が難しいケースも簡単にご紹介しますので、あわせてご参考にしてください。

上記に該当する項目がある場合は、ローリングタワー(イントレ)ではなく、通常の足場が適している可能性が高いです。

その他の足場については、こちらの記事で紹介しているので、気になる方はぜひお読みください。
くさび式足場とは?単管・枠組足場との違いを交えてわかりやすく解説

6. ローリングタワー(イントレ)の調達方法は2つ

ローリングタワーの調達方法は2つ

ローリングタワー(イントレ)の使用がおすすめのケースを確認したところで、現場に導入する可否判断が進んだかと思います。

「導入する」というビジョンが明確に見えてきた、という方もいらっしゃるかもしれませんので、続いてはローリングタワー(イントレ)の調達方法も確認しておきましょう。

選択肢としては、「購入する」か「レンタルする」かの2択となります。

「導入する」というビジョンが明確に見えてきた、という方もいらっしゃるかもしれませんので、続いてはローリングタワーの調達方法も確認しておきましょう。

選択肢としては、「購入する」か「レンタルする」かの2択となります。

各方法の特徴や、かかるコストの目安をまとめましたので、「自社にはどちらの方法が合っているか」の判断材料にぜひお役立てください。

6-1. 購入

5.ローリングタワー(イントレ)の使用がおすすめのケース」でお伝えした現場や作業が、自社の現場に頻発すると想定される場合は、購入の選択肢が向いているといえます。

なぜなら、購入すれば自社の所有物となるため、いつでも使いたいときに利用できるからです。

初期費用としてまとまった予算を用意する必要がありますが、1度購入し、自社従業員で組み立てて設置すれば、追加の人件費はかかりません。

ローリングタワー(イントレ)を長期間にわたって頻繁に使用することで、初期費用を分散し、1回の使用ごとのコストを低減できるため、費用対効果を高く維持できるのです。

とはいえ、レンタルに比べると、下記のようなデメリットもあります。

・初期費用の負担が大きい・保管場所の確保が必要である・従業員に組立・設置の手間がかかる・メンテナンスにも気を配らなくてはいけない

ローリングタワー(イントレ)の価格は、高さやサイズ、耐荷重(耐久性)といった性能や、メーカーによっても大きく異なります。特に、高さのある製品は部材も多くなるため、階を重ねるごとに価格は上がります。

製品によっては、100万円を優に超える場合(なかには数百万円する場合も)もあり、比較的安価な物でも、3~18万円程度の予算は確保しておく必要があります。

購入を検討される場合は、現場に必要な高さやサイズ、耐荷重を確認してから、条件に合う製品をリサーチし、選択肢のなかから費用対効果(価格と性能)の良い物を選ぶことをおすすめします。

「ローリングタワー(イントレ)はどこで買う?」とお悩みなら
足場・仮設資材の販売・買取総合サイトやフリマアプリが便利!
ローリングタワー(イントレ)を購入する場合は、足場や仮設資材を専門に扱う販売・買取サイトや、フリマアプリの利用も、ぜひご検討ください。

足場や仮設資材を専門としているため、製品について疑問があった際に、より専門的な内容も含めて、相談しやすいからです。

長年の専門業者とのやり取り経験を踏まえて対応させていただくので、見積もり時のヒアリング内容も、現場に即した高精度のものをご提案させていただきます。

例えば、株式会社エルラインの運営する、足場・仮設資材の販売・買取総合サイト「足場JAPAN」では、現場における豊富な経験を持つ担当者がいます。


足場JAPANを見てみる

また、なるべく導入費用を抑えたいという場合には、中古資材を扱うフリマアプリを活用して、中古のローリングタワーを探すのもおすすめです。

仮設資材専門フリマアプリ「LLINK」は、宅配便でNGな巨大な資材も個人間で売買可能で、スムーズな資材調達に役立ちます。

フリマアプリを使う際、「売主とのやり取りが面倒では?」と不安視される方もいらっしゃるかもしれませんが、LLINKではお取引成立後、LLINK側で配送の手配を行い、商品を自動的にお届けするシステムがあります。

欲しい商品を、面倒なやり取りなく購入できるため、ローリングタワーを格安で、スムーズに手に入れたいとご希望の方は、ぜひご利用を検討されてはいかがでしょうか。



仮設資材専門フリマアプリ LLINKを見てみる

6-2. レンタル

ローリングタワー(イントレ)の使用場面が短期の場合であったり、初期費用の予算確保が難しかったりする場合は、レンタルという選択肢が向いているでしょう。

レンタルすれば、購入時のようなまとまった資金は不要ですし、使用後は業者に返却するだけで、保管場所の用意や、メンテナンスの必要性がないからです。

「いつからいつまで」という短期の使用スケジュールが確定しているなら、レンタルのほうが使用ごとのコストは低減できます。

ただし、購入に比べると、下記のような注意点があることもぜひ押さえておいてください。

・使用可能な期限が限られている
・特定のカスタマイズが難しい
・頻繁に利用するとコストが割高になりやすい
・レンタル料金は、高さやサイズ、業者によって異なる

レンタル料金の目安は、1日あたり8,000〜1万3,000円程度が一般的です。

ただし、ローリングタワー(イントレ)の段数が高くなったり、作業床の面積が広くなったりすると、2万円を超えてくる場合もあります。

レンタル期間に応じて、キャンペーンや割引をしている業者もあるので、複数業者に見積もりを取って比較し、賢く活用するとコストダウンが図れるでしょう。

7. ローリングタワー(イントレ)を導入・利用する際の注意点

ローリングタワーを導入・利用する際の注意点

最後に、ローリングタワー(イントレ)を導入・利用する際の注意点として、下記の4つをご紹介しましょう。

安全に利用するために、基本事項としてぜひ押さえておいてください。

導入・利用時の注意点
・7-1. 現場に適するローリングタワーを導入する
・7-2. ローリングタワーの組立・解体には特定の資格が必要である
・7-3. 人が乗ったまま移動しないことを周知する

7-1. 現場に適するローリングタワー(イントレ)を導入する

現場にローリングタワー(イントレ)を導入する際には、高さ(段数)や作業床のサイズ、そして耐荷重が現場の条件に合っているかを確認することが重要です。

適切なサイズと耐荷重を持つローリングタワー(イントレ)を選ぶことで、作業効率を向上させ、安全性を確保できるからです。

現場の作業内容や人員数に応じて、最適なローリングタワー(イントレ)を選びましょう。

7-2. ローリングタワー(イントレ)の組立・解体には特定の資格が必要である

ローリングタワーの組立や解体を行うには、下記の資格や教育を受けていることが必要とされます。

ローリングタワーの組立や解体を行うには、下記の資格や教育を受けていることが必要とされます。

労働安全衛生法にて、その必要性が定められているからです。

足場の組立て等作業主任者技能の資格を持つ人は、高さ5メートルを超える足場の組立・解体、変更を行う際、ほかの作業従事者の指揮者として、必要となります。

「足場の組立て等の業務に係る特別教育」は、足場の組立、解体、変更の作業に従事する労働者を対象とした安全衛生教育です。安全に作業できるようにするための、基礎的な知識を提供します。

高さに関係なく、足場を組立・解体するには特別教育を受ける必要があり、高さが5メートルを超える場合は、作業指揮者として、作業主任者が必要であることを押さえておきましょう。

7-3. 人が乗ったまま移動しないことを周知する

移動できるという便利なローリングタワー(イントレ)ですが、人が乗ったままの移動は避けることを、作業員全員に周知してください。

なぜなら、人が乗ったまま動かすと、転落や落下の危険性が高まるからです。

ローリングタワー(イントレ)が動くと、乗っている人がバランスを崩しやすく、事故につながる可能性があります。

設備や資材については、移動でバランスを崩したり、落下したりしないように配慮する必要があるでしょう。

高価な機材や重量のある資材などは、万が一落下したり、破損したりすることを想定し、作業ごとにタワー内に運び入れたほうが良いかもしれません。適宜状況に応じて、作業責任者の指示のもと、安全面を考慮して活用することが大切です。

8. まとめ

この記事では、ローリングタワー(イントレ)の概要について解説しました。

最後に、記事の要点を振り返りましょう。

主な種類
・ローリングタワー(イントレ)の段数は、1~6段が一般的
・材質は、「アルミ製」と「スチール製」の2種類が主
・作業床の形状は、「正方形寄り」と「横幅が長い」物の2つ
メリット
・タワー上に工具や材料を置けるため、作業に集中できる
・移動が容易で作業場所を素早く変更できるため、効率良く作業できる
・全面に足場を立てるよりもコストの削減がしやすい
デメリット
・設置場所に制限がある
・ビル3階建て以上の高さには対応が難しい
使用がおすすめのケース
・作業箇所を移動する場面が多い場合・スペースが限られている場合・低~中層の作業で、設置・撤去のコストを抑えたい場合
調達方法
・「購入する」「レンタルする」の2つの方法がある
・購入のコスト目安:3~18万円程度の予算は最低必要
・レンタルコストの目安:8,000~1万3,000円/日ほど

上記のローリングタワー(イントレ)の概要を押さえた上で、「自社に導入が効果的か」「現場や作業に有用か」という判断にお役立てください。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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