未経験から施工管理ってどう?挫折ポイントや会社選びのポイントなど

この記事を書いた人

水野源太
株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての実務経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用、広報・デジタルマーケティング・新規事業開発などに従事。

「未経験からでも施工管理として活躍できるの?」
「大変なイメージがあるから、自分にもできるか不安、、、」
「どういう風に会社を選べばいいの?」

施工管理として働くことは手に職をつけられると聞くから魅力的には聞こえるけど、「未経験からだと自分にはできないかも……」と躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか?

まず結論からお伝えすると、施工管理は未経験からでも十分に挑戦できる仕事です。

なぜなら、特に近年、施工管理は「未経験歓迎」の求人が多く、現場で実務経験を積みながら成長していくのが当たり前の職種だからです。施工管理として活躍するために必要な知識やスキルは、ほとんど研修や現場で学ぶことができます。

とはいえ、施工管理として働く際、働く環境選びを誤ってしまうと活躍の幅が狭まってしまい、思ったようなキャリアプランを実現できない可能性があります。

そこで本記事では、最適な会社でスタートを切っていただけるよう、下記について解説します。

【この記事を読むとわかること】
・未経験から施工管理で活躍できる理由
・未経験で施工管理になったときにどんな仕事をするのか
・未経験から施工管理になって挫折しやすいポイント
・施工管理になる時に未経験が理解すべき心構え
・未経験から施工管理になって感じるやりがい
・自分が施工管理に向いているかを判断するチェックポイント
・施工管理に向いている人の未経験向けチェックシート
・未経験で施工管理になるときの会社選びのポイント

お読みいただければ、施工管理があなたにとって現実的な選択肢かどうかが明確になり、挑戦すべきかどうかを自信をもって判断できるはずです。

ぜひ最後まで読み進めて、施工管理という仕事のリアルを知り、あなたに合った一歩を踏み出すための参考にしてください。

目次

未経験からでも施工管理で働ける!その3つの理由

施工管理は未経験からでも始められます。
というより、むしろ未経験から始めるのが一般的です。筆者も未経験から施工管理を始めましたし、未経験から施工管理にチャレンジしている人を1000人以上見てきました。

未経験からの挑戦でも問題ないと言い切れる具体的な理由としては、下記の3つが挙げられます。

・最初は専門的な知識が無くてもOK!徐々に専門用語を理解していくから
・建設業界が数多くの施工管理技士を求めているから
・「見て盗め」ではなく、丁寧に教えてもらえるから

まずは、不安材料や気になる点をクリアにするために、上記の各理由について以下で見ていきましょう。

【理由1】最初は専門的な知識が無くてもOK!徐々に専門用語を理解していくから

施工管理は専門的な仕事です。専門的な仕事だからこそ、専門性を身に着け、手に職をつけることで高い収入や安定した仕事を得ることができます。

ただ、だからといって、最初から専門的な知識が必要という訳ではありません。

現在活躍している施工管理の大半は知識0で施工管理に挑戦しています。

現場に飛び込んで働けば建物ができる流れ、資材の名前、専門用語、5大管理業務や施工管理の勘所を学ぶことができます。覚えないといけない知識量は多いので、習得には長い時間が必要です。ただそれら一つひとつの内容はそこまで難解なものではありませんので、未経験でも問題ありません。

未経験からでも一つひとつを学び、着実に成長していけば施工管理として活躍することができます。数多くの施工管理が同じ道を辿っているので、安心して未経験でもチャレンジしてください。

一部の人は高校や大学で建築学科を先行していて建築の知識がある人もいますが、そういう人はごく一部です。また、高校や大学で学ぶのは「建築の知識」であり、「施工管理の知識」ではありません。

【理由2】建設業界が数多くの施工管理技士を求めているから

未経験からでも活躍できる理由の一つとして、業界的な需要の多さも挙げられます。

近年、建設業界は技術者の高齢化と人手不足が問題になっています。こういった業界の追い風もあって、未経験からでも施工管理にチャレンジできるチャンスが増えています。

また、業界自体の需要も多いです。建物を新しく作る新築工事から、建物のメンテナンスや更新などの改修工事まで、今も今後も強い建設工事需要があります。

つまり、工事の需要と人手不足があるからこそ、建設業界は多くの施工管理技士を求めています。

業界の歴史を辿ると、施工管理は専門性の高い理系職で、未経験から施工管理にチャレンジする門戸は狭かった過去があります。ただ、最近は少子高齢化の影響もあり、未経験者でも挑戦できる時代の流れになってきています。

【理由3】「見て盗め」ではなく、丁寧に教えてもらえるから

建設業界と聞くと上下関係が厳しく、「先輩の仕事を見て盗め」というイメージを持たれるかもしれません。ですが実際には、そうした指導が行われている会社は多くないです。

昔とは違い理不尽な接し方ではなく、一人ひとりに寄り添って必要な知識を授け、活躍できるような環境を用意している会社が多いです。(でないと会社が回りません)

例えば、株式会社エルラインの子会社である株式会社レバキャリでは、入社してから下記の様な研修プログラムを丁寧に作りこんでいます。

・対面とオンラインを交えたハイブリット研修
・ビジネスマナーや労務など、社会人としての基本的な研修
・建設業界や施工管理の基礎知識についての研修
・現場で使用するCADの実践的な研修
・特別教育により、資格を付与する研修

など、実際に施工管理として活躍したことのある先輩社員が集まって研修プログラムを作りこんでいます。

>>>株式会社レバキャリの入社時研修について詳しく知る

会社側も「未経験から育てる」ことを前提に採用しているため、必要となる資格や講習も、会社負担で取得・受講させてもらえることがほとんどです。

新人が孤立したまま作業することはなく、必ず誰かが見守りながら成長を支えてくれますので、未経験でも安心して施工管理の世界に飛び込めます。

未経験で施工管理になったらどんなことやるの?仕事内容を解説する

次に施工管理として就業することになったとき、具体的にどのような仕事をするのか?といったことについて伝えていきます。具体的に何をするのか?といった具体例を知ることで、就業のイメージが湧けばいいなと思っています。

施工管理の仕事内容は多岐にわたるので、ここで紹介しきれないというのは前提ではあります。

ただ今回は、新人の施工管理として任されやすい仕事にフォーカスをして紹介していきます。

【具体例①】施工写真の撮影

施工管理の新人としては、施工写真の撮影を任されることが多いです。施工写真とは読んで字のごとく「施工したところの写真を撮ること」です。

例えば、照明器具の更新工事を例に考えてみます。お客様から「照明器具が古くなったので新しい照明器具に更新した欲しい」と依頼を受けた場合、

・施工前の照明器具の写真
・施工している最中の写真
・施工後の照明器具の写真

を撮影し、台帳にまとめてお客様に報告しなければなりません。この部分の写真を撮って台帳にまとめる、というのは新人の施工管理に任されやすい仕事です。

【具体例②】現場立会い

施工管理の仕事は「監督業務」です。実際に作業をすることはありません。ただ、作業をしている職人さんの監督をする必要があります。施工管理の5大管理業務の一つに「安全管理」と呼ばれるものがあります。現場で事故が起こらないように監督するという仕事です。

そこで施工管理が現場に立会いをして、危なそうな場面があったら止める、ということをします。

例えば、脚立を使用しての作業がある場合、脚立の使用前に点検をする必要があります。一部の職人さんは点検するのが面倒でそこを省いてしまうこともあります。

施工管理が現場に立ち会っていれば「ちゃんと脚立の点検をしてください」と注意し、現場の安全を守ることもできます。また、与えられた図面通りに施工されているのか?をチェックしたりもします。

こういった現場立会いというのも施工管理としての仕事の一つです。

【具体例③】安全書類の整理

安全書類とは、現場で働く人と会社を法的に守るために必要な書類のことです。現場では必ず安全書類を作成して、管理して、更新をしていかなければなりません。

例えば、安全書類の中で「作業員名簿」と呼ばれるものがあります。作業員名簿はその現場で働いている人の情報(氏名や住所、保険情報や資格情報など)をまとめた書類です。

現場を健全に運営するためには、こういった安全書類の整備が求められます。

Excelを使ってこういった情報を集めてまとめるのも新人施工管理の仕事です。難しいExcel操作とかは必要ではないので、安心してください。

▼合わせてこちらもご覧ください▼
安全書類とは?重要性と17種類の概要・記載内容・作成のコツ

未経験で施工管理になった時に挫折しやすいポイント

次に、未経験で施工管理になった時に挫折しやすいポイントについて解説していきます。

筆者自身も施工管理として就業した経験がありますし、未経験で施工管理として就業する人の支援を1000人以上してきました。その中で、未経験から施工管理にチャレンジしたけど、うまくいかなかった人も一定見てきています。

そこを理解することで落とし穴を回避することができると思うので、あらかじめ挫折ポイントを理解することで、これからのチャレンジに役立ててください。

【挫折ポイント①】専門用語の多さ

施工管理は専門性が高い仕事なので、専門用語の種類は非常に多いです。現場に初めて入った時に、専門用語が多すぎて「自分に施工管理はできないのではないか、、、」と考えて挫折してしまう人は一定います。筆者も専門用語の多さには面食らった経験があるので、気持ちはよくわかります。

ただ、覚えておいてほしいのは、「専門用語の数は多いが、一つひとつは難しくない」ということです。

資材の用語に関しても工法に関しても、一つひとつを分解すると単純です。分からないことがあったら調べたり聞いたりして解決する、ということを繰り返せば活躍できるようになります。

先輩に聞くでもいいですし、このGridでも専門用語について解説したりしているので、参考にしてみてください。

【挫折ポイント②】先輩との相性が悪い

未経験の施工管理として現場に入るとき、先輩との相性が悪くて離職に繋がってしまうことがあります。

施工管理が初めてなら、基本的に先輩社員の下について、先輩社員のお手伝いをするところから始めます。そこで先輩との相性が悪くて、辞めてしまうパターンです。

この場合はコミュニケーションの取り方を工夫したり、現場を変えたりすることで解決します。

先輩が悪いパターンも新人が悪いパターンもあるので、都度会社に相談できる相手を用意しておくことで、この辺の挫折ポイントは解決することができます。

【挫折ポイント③】忙しい現場に配属される

現場によって工期や予算の厳しさは違います。工期や予算が厳しすぎる現場に配属されてしまうと、先輩社員も新入社員にかまう余裕がなく、教育に必要な時間を避けない場合があります。

実際に、未経験で施工管理として働いて悩んでいる人の話を聞くと「現場で放置されている」と相談されること多いです。

忙しすぎる現場に配属されてしまうと先輩も教育する余裕がなく、離職に繋がります。だからこそ、適切な現場に新人を入れてくれるようなしっかりした会社を選ぶ必要があります。

【挫折ポイント④】ハラスメントがある現場に配属されてしまう

現場でハラスメントをされてしまって、施工管理を挫折してしまう人もいます。直近ではコンプライアンス意識が高まっているので、ハラスメントがある現場はそう多くはありません。ただ、ハラスメントがゼロになった訳ではないのも現実です。

先ほど話をした「放置」というのも一つですし、荒い言葉遣いをされるような「パワハラ」もありますし、女性の場合はセクハラを受けて悩む人もいます。

現場のハラスメントは明確に会社側に非があるので、ハラスメントを受けたときの相談先がある会社を選ぶことが重要になってきます。

【挫折ポイント⑤】スキルアップへの焦り

意外かもしれませんが、優秀すぎる人も離職に繋がってしまうパターンがあります。優秀な人ほど陥りがちなのが「思ったように成長できている気がしない」という思考です。

繰り返しにはなりますが、施工管理は専門性が高い仕事なので、覚えることが沢山あります。覚えることが沢山あるからこそ、先輩は少しずつ専門性を獲得できるよう教育をしていきます。

例えば、未経験施工管理は現場にいるだけで数多くの学びがあります。現場に立っているだけで、

・工事の流れについて
・作業工程について
・業者の工種について
・現場のトラブル対応について

といったことについて学ぶことできます。先輩はこういう部分を学んでほしくて「現場立会いをお願い」という仕事を振ったりします。ただ、現場に立っているだけでは優秀な人ほど物足りないと感じてしまい、離職に繋がってしまうパターンがあります。

こういったポイントで挫折しないために、次に未経験からの施工管理就業で理解すべき心構えについて解説していきます。

未経験で施工管理になる時に理解すべき心構え

【心構え①】現場1年生~3年生までは現場に張り付いていればいい(そして焦らない)

筆者が未経験で施工管理として就業する際に印象的だったのは「現場1年生~3年生までは現場に張り付いていればいい」と言われたことです。言われた当初はピンとこなかったのですが、今では理由がよく分かります。

意図としては「若手の頃から現場をよく見て、学べることを学び尽くしなさい」ということです。

繰り返しになりますが、現場にいるだけで工事の流れやタイミング・勘所が掴めるようになってきます。この現場理解なくして施工管理としてのキャリアアップはありません。

施工管理としてキャリアアップしていけばしていくほど、現場にいるより、事務所で上流の設計をする仕事の割合が増えてきます。その時に現場理解が浅いと「あいつは現場のことを分かってない」と言われてしまいます。

現場での立会いをお願いされると、捉え方によっては「現場でただ立っているだけ」というタイミングも増えてきます。「ただ立っているだけ」と捉えてしまうと離職に繋がってしまいますが、「今のうちに現場のことを学び尽くす」と考えると良い方向に作用していきます。

【心構え②】基本的なコミュニケーションをしっかりとやる

忘れがちな部分ですが、基本的なコミュニケーションをしっかりやることも、未経験から施工管理にチャレンジする際に大事な考え方です。具体的には下記のようなイメージです。

・あいさつを大きな声でハッキリとする
・感謝するときはいつも「ありがとうございます」と口にする
・迷惑をかけてしまったときはしっかり謝る
・休憩時間も職人さんや先輩とコミュニケーションを取る

未経験から施工管理として働くと、分からないことだらけです。分からないから先輩や職人さんから教えてもらうことも多いですし、仕事でミスをして迷惑をかけることもあります。

こういった立場の時に新人が「感じの悪い人」だと、先輩からしても教える気にはなりませんよね。しっかりコミュニケーションを取ることで助けてもらったり、教えてもらえたりします。

意外と基本的な部分をしっかりできていない人が多いので、この辺をしっかりと胸に刻んで現場へ行きましょう。

【心構え③】自分の痛みや辛いポイントは一人で抱えず、相談する癖を付ける

現場へ行くと、特に未経験だと自分一人で解決できないようなトラブルにも遭遇することがあります。未経験施工管理でうまくいかない人は先輩や職人さんに相談せず、一人で抱え込んでしまう癖があります。

だからこそ、一人で抱え込まない、困ったら誰かに相談するという癖をつけましょう。

仕事上でのトラブルもそうですし、勉強する上での悩み、人間関係など、何事も相談するのが大事です。困ったことを誰かに相談するのが大事だからこそ、普段から周りとしっかりコミュニケーションを取るのが大事、というところに帰結します。

一人で抱え込んで離職に繋がってしまうと、一番困るのは先輩や上司です。忙しそうで相談しにくいタイミングもあるかもしれませんが、それでも相談するようにしましょう。

【心構え④】資格取得は焦らなくていい

建設業界は資格が重要な業界です。おそらく皆さまも施工管理として就業すると先輩や上司から「資格を取るように」と口酸っぱく言われることでしょう。特に「施工管理技士」の資格は重要で、施工管理ならいつかは取得しなければいけない資格です。

実際に建設業界は資格がないと務まらない仕事も多いので、先輩や上司の言っていることは正しいです。ただ、最初は現場にも慣れていないですし、現場で覚えないといけないことも沢山あります。

慣れてない状態で現場で働いて、現場で覚えるべきものも覚えて、かつ資格取得をするのは難易度が高めです。

あれもこれもやろうとすると、色んなことが中途半端になって嫌になってしまうこともあります。

施工管理としてキャリアアップする上で必要なのは「実務経験」と「資格」の両方です。一気に両方を取りにいくのではなく、まずは「実務経験」にフォーカスするのも一つです。

未経験から施工管理になって感じるやりがい

ここまで未経験から施工管理として働く上での挫折ポイントや、それを回避するための心構えについてお伝えしてきました。ネガティブ寄りの話も多かったので、ここで改めて施工管理のやりがいについて再認識していきましょう。

筆者も施工管理以外に複数の職種を経験しましたが、施工管理のやりがいは特徴的で明確だと思います。

施工管理で働くメリットとデメリットをフラットに理解することで、転職の意思決定の参考材料にしていただければと思います。

【やりがい①】実務経験と資格があれば安定して高収入を稼げる

繰り返しになりますが、施工管理の評価において重要になってくるのが「実務経験」と「資格」です。

実務経験も資格も、獲得するのは大変ですが、獲得してしまえば安定して中長期的に高収入を稼げます。

突き詰めれば仕事をするのはお金を稼ぐためでもあるので、安定した高収入はやりがいに直結します。

筆者は実務経験が4年ほどで1級施工管理技士の資格を持っていますが、ここまでの実務経験と資格があれば今後仕事に困ることはまずないでしょう。建設業界は工事需要もある業界であり人手不足でもあるので、求職時に困ることはありません。

また、日本全国に建物があるので、日本のどこでも仕事を探すことができます。

ライフイベントによって住む場所が変わったとしても、実務経験と資格を持っていれば、安定して高収入を実現できるのが施工管理のやりがいです。

【やりがい②】仕事の成果物が明確であり、社会的価値が高い

建設業界の特徴的なところは、仕事の成果物が明確なところです。特に新築工事であれば、

・スポーツイベントが開催される体育館を作る
・アーティストがライブするドームを作る
・高齢者に必要な介護施設を作る
・交通インフラになる道路を作る
・子供が学ぶ学校を作る
・これからの未来を創る会社が入るオフィスビルを作る

といったように、仕事の成果物が明確でやりがいを感じることができます。「地図に残る仕事」とはよく言いますが、明確に自分の仕事の成果が見えるのは建設業界の大きな特徴です。

家族や友人、恋人に対して「この建物は自分が作った」と言えるのは大きなやりがいですし、社会的価値も高いです。日本には数多くの産業がありますが、社会貢献性は高いと思います。

【やりがい③】一人前になると自由に現場を回すことができる

意外と言及されない部分なのですが、施工管理の大きなやりがいは「一人前になると自由に現場を回すことができる」ということです。

筆者は4年目くらいからある程度の裁量を渡されて現場を回していましたが、裁量を与えられてからが施工管理の一番面白いところだと感じます。

現場責任者に与えられる権限は正確に言うと会社によって異なる部分ではありますが、予算管理の部分であったり、発注する施工業者であったり、自分で自由に意思決定できるようになると一気に仕事が楽しくなります。

未経験から施工管理になったばかりだと目の前の仕事をやるだけで、未来のことは考えられないかもしれません。

ただ、自分が現場の中で上にあがって裁量を持って仕事ができるようになると、よりやりがいを持って仕事に取り組むことができます。未経験だと最初は裁量が少ないかもしれませんが、将来的に裁量を持って働くと、施工管理のやりがいが大きくなることを忘れないでほしいです。

自分は施工管理に向いてる?未経験向けチェックシート

ここで改めて、自分が施工管理に向いているかどうかをチェックしましょう。

そこで、施工管理が向いているかどうかを判断するためのチェックシートをご用意しました。
各質問に対する答えがYESなら◯をつけ、最後に◯の数をカウントしてください。

施工管理に向いているかチェックしてみよう!
質問当てはまるものに◯
手に職をつけたいと考えている
デスクワークより体を動かす仕事をしたい
ランドマークとなる施設の建設に関わるなど、地図に残るような仕事をしたい
社会貢献性の高い仕事がしたい
社会のインフラに携わる仕事がしたい
学歴や経歴に関係なく、実力で稼ぎたい
ひとり黙々と作業するよりも、仲間と協力しながら作業するのが好き
規則やルールを守れる
基本的に屋内よりも屋外にいるほうが好きだ
大きな声で挨拶や返事をすることに抵抗がない
安全意識は高いほうだ
(右の列の◯の数の合計)

◯の数が多いほど、施工管理という仕事に早い段階で馴染める可能性が高く、長期的に活躍できる素質があると考えてよいでしょう。

もちろん、一番大事なのは「やってみたい」という前向きな気持ちですが、「すんなり順応できそう」か「慣れるまで大変そう」かをあらかじめ想定しておくとスムーズ。

その点の見極め材料として、ご参考になさってください。

未経験で施工管理になるときの会社選びのポイント

適性もあるようだとわかり、「やっぱり施工管理に挑戦してみたい」と思ったら、次に考えるべきなのは「どこに就職するか」、つまり会社選びです。

未経験から施工管理として就職し、活躍していくためには会社選びは非常に重要です。

良い会社を選べば着実にスキルアップすることができますし、会社選びでミスマッチが発生してしまうと成長できない環境で働くことになってしまうかもしれません。

「とりあえずここにしよう」と勢いで選んでしまうと、鳶職として長く活躍するための土台づくりが順調に進まない可能性が高いです。

では、実際にどんなポイントを見て会社を選べばよいのでしょうか。
会社選びの具体的なチェックポイントを、次章で詳しくご紹介していきます。

【ポイント①】未経験施工管理の採用実績が豊富なところを選ぶ

未経験から施工管理として活躍したいなら、未経験施工管理の採用実績が豊富なところを選びましょう。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、未経験施工管理の採用実績が多ければ多いほど、教育やサポート制度が充実していますし、それらがブラッシュアップされています。

建設業界の中には、「基本的に経験者以外は採用しない」というスタンスの会社もあります。

こういった会社はそもそもの選択肢からは外れる訳ですが「最近、未経験技術者を採用し始めた」という会社に関しても、入社時の教育やサポート制度が整いきっていないことが多いです。

会社を選ぶ上では、未経験の採用実績を確認することをオススメします。

【ポイント②】資格取得の支援があって、しっかり評価してくれる会社を選ぶ

建設業界において資格は重要なので、資格取得の支援をしてくれている会社を選びましょう。

「資格を取るべき」という認識はどの会社も共通ですが、資格取得支援の充実度合いや、資格に合格したことに対する評価は会社によってまちまちです。

・「資格を取れ」と言ってくるが、何のサポートもしてくれない
・資格を取ったことに対するリターンがほとんどない

といった会社に就職してしまうと、施工管理としての成長速度が鈍化してしまいますので避けましょう。

資格取得の支援をしていたり、資格を取ったことに対するリターンを大きく設定している会社を選ぶことが重要です。例えば、株式会社レバキャリでは、2級施工管理技士補と呼ばれる資格に合格すると月の給料が3万円あがる制度があります。

こういった制度に関しては、ホームぺージや求人票から確認できるはずです。

入社した後に「こんなはずじゃなかった」であったり「資格を取ったのに全然評価してもらえない、、、」といったことがないようにしましょう。

【ポイント③】まずは正社員ではなく派遣の施工管理を選ぶ

未経験から施工管理として働くなら、いきなり正社員で働くのではなく、人材派遣会社の正社員として雇用されて施工管理として働いた方が良いパターンがあります。

筆者は正社員も人材派遣会社の施工管理も両方経験していますが、ファーストステップなら人材派遣会社の方が適していると思います。実体験のエピソードですが、一発目で正社員にチャレンジして、仕事を大量に任されてパンクしてしまって施工管理を辞めてしまう人を数多く観測しています。

人材派遣会社の正社員として施工管理をやる一番のメリットは、会社から守ってもらえることです。

会社から守られた状態で新人期間を過ごすと資格を勉強する時間も捻出できますし、相談先もあり、着実にスキルアップすることができます。

将来的には正社員を視野に入れて、最初は人材派遣会社で働くことを視野に入れるのは賢い選択肢です。

【ポイント④】入社時の教育をしっかりしてくれる会社を選ぶ

未経験から施工管理として働く場合は、入社時の教育をしっかりしてくれる会社を選びましょう。全くの未経験から施工管理にチャレンジする訳なので、入社時教育は大事です。この辺も入社前に確認しましょう。

入社時教育において大事なのは講師の「現場力」と「伝達力」です。

まず現場を知らない人が講師をやっていても本質的に使える知識は身に付きません。現場経験のない人が講師をやっている会社は意外と多いのでしっかりチェックしましょう。

また、現場経験豊富だとしても、講師としての伝達力がなければ知識が身になりません。例えば、ご年配の元施工管理の人が講師を務めるパターンは内容が分かりづらいことが多く、情報自体古い可能性もあるので、「教育」という観点ではあまり良くない場合があります。年齢が近い人が研修をやっている方が身になることが多いです。

教育制度の充実度合いや講師の質をチェックして、入社時教育をしっかりしてくれる会社を選ぶようにしましょう。

【ポイント⑤】キャリアプランの豊富なところを選ぶ

会社を選ぶ上では「キャリアプランの豊富さ」というのも重要な項目になってきます。

建設業界には施工管理以外にも様々な仕事があります。具体的にはCADオペレーターであったり、BIMオペレーターであったり、営業であったり、後方支援であったり、様々です。

「施工管理として就職してみたけど、自分には合わなかった」となってしまった時に、そこから更に転職することになると履歴書上の見栄えはよくありません。

ただ、一つの会社の中にキャリアプランが豊富にあれば、会社を変えずに他の職種へとチャレンジすることができる可能性があります。社外に目を向けずとも、社内で複数のキャリア選択ができる会社があるなら、それは未経験から施工管理にチャレンジする上で魅力的な会社であると言えます。

また、ネガティブ要因で職種を変える、というよりキャリアアップ目的で職種を変えたいと感じることもあると思います。そういった場合にも、会社内のキャリアプランは豊富な方が良いのは間違いありません。

未経験から施工管理として働くなら株式会社レバキャリへ

「未経験から施工管理として活躍したい!」
「しっかりした教育制度とサポート体制の元、着実にスキルアップしたい!」

そう思っている方は、株式会社レバキャリで働いてみませんか?

株式会社レバキャリは施工管理に特化した人材派遣会社です。先ほどもお伝えした通り、派遣会社の正社員として雇用されて施工管理として働けば、会社に守られた状態で実務経験を積んでいくことができます。

未経験施工管理の採用実績も豊富で、教育・フォロー体制もしっかりしています。1級施工管理技士の人材が研修コンテンツを監修しており、入社後2週間かけて徹底的に研修を実施しています。また、親会社に株式会社エルラインがいるので、キャリアプランの豊富さにも自信があります。

未経験から施工管理にチャレンジしたい人にとって最適な環境を用意しているので、もし少しでも興味のある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

まだ「施工管理になるかも決めてない」「転職するかも迷っている」という方でも、まったく問題ありません。

お待ちしております。

>>>株式会社レバキャリへの応募はこちらから

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