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アルバトロスってどんな次世代足場?特徴とおすすめのケースを紹介

「アルバトロスって、どんな足場なのだろう?」
「他の次世代足場と何が違うのだろう?」

そんな疑問を抱いて、アルバトロス足場を検索され、この記事にたどり着かれたのではないでしょうか。

「次世代足場、なかなか良いのでは?」と思いつつも、種類がいくつかあって決めきれない。とりあえずアルバトロスという製品から調べてみようか…。

上記のようなきっかけから、特徴やメリット・デメリットなど概要を知っておきたいと考えている方もいれば、「うちの現場にアルバトロス足場はどうだろう?」と導入の判断材料をお探しの方もいらっしゃるかもしれません。

一言でまとめるなら、アルバトロス足場とは「作業性・安全性・経済性を追求し、従来足場のメリットを活かして設計された新しいタイプの足場」です。次世代足場の中でも、トップクラスで業界システム認証を取得している点が一番の特徴です。

すでに知っておられる方も多いと思いますが、「次世代足場」の製品の一つであり、下記のような特徴やメリットがあります。

すでに知っておられる方も多いと思いますが、「次世代足場」の製品の一つであり、下記のような特徴やメリットがあります。

次世代足場の導入を前向きに検討している場合、最終的にはカタログや見積もりなどで、詳細に製品情報を比較する必要がありますが、「とりあえず、まずはおおよその製品の概要を把握したい」という方は多いでしょう。

そこで、この記事では、「ほかの次世代足場と比較する際に役立つ、アルバトロスという製品の全体像を知りたい」という方に向けて、基本的な概要や導入のメリット、おすすめのケースをご紹介します。

最後まで読んでいただければ、アルバトロス足場の基本として押さえるべき概要を知り、ほかの次世代足場と比べる上での判断材料になるでしょう。

おすすめのケースを現場の状況と照らし合わせると、「アルバトロス足場の導入の可否判断」にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。

目次

1. アルバトロス足場とは「作業性・安全性・経済性を追求し、従来足場のメリットを活かして設計された足場」

アルバトロス足場とは「作業性・安全性・経済性を追求し、従来足場のメリットを活かして設計された足場」

アルバトロス足場は、安全性、作業性、経済性を追求し、従来の枠組足場・くさび緊結式足場・単管足場のメリットを活かして設計された足場です。

枠組足場の「簡単さ」と単管足場の「自由度」を組み合わせた新しいタイプの足場と言い換えられるでしょう。

【アルバトロス足場の基本仕様】

メーカー名アルインコ株式会社
最大積載荷重400kg※本足場・標準組み、連続スパンにならない場合
1㎡あたり目安積載荷重610mmの場合:14.8kg
914mmの場合:17.3kg
1,219mmの場合:19.3kg

※外側先行手すり、内側手すり2本、片側幅木仕様の場合
※梁枠で構成された開口部上方の足場の全積載荷重は800kgまでとする

許容支持力(支柱1本あたり)12.5kN(標準時)※強化方づえ使用時は最大23.5kN
対応可能な高さ50m程度※積載荷重1スパン400kg、914mm幅の場合
階高1,800mm
手すり連結部フランジ式(円盤型)
備考・NETIS登録(KK-150002-VE)
・仮設工業会 認定制度合格
・仮設工業会 承認制度・承認証取得
・仮設工業会 単品承認制度・承認証取得

引用:株式会社アルインコ「RENTALGUIDE BOOK ver.8.6

組立の方式としては、従来の「くさび緊結式足場」と類似しているものの、似て非なる足場として区別され、開発元のアルインコ株式会社では公式に「新型くさび緊結式足場」として紹介しています。

くさび緊結式足場については下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

くさび緊結式足場とは?3つの種類とメリット・デメリットを徹底解説

また、下記のような従来足場のデメリットを踏まえて、より現状に適応する足場として開発された「次世代足場」の一種として、注目されている製品でもあります。

「枠組足場では、複雑な形状の建物には対応しづらいな…」
「単管足場だと、大量のクランプ締めをしないといけないから、組立がたいへんだな…」

つまり、アルバトロス足場は、ほかの次世代足場と同様に、従来足場にあった課題を解決・改善し、より安全に、快適に作業しやすい足場の特徴を備えているということです。

具体的な特徴は次の章から解説していきましょう。

なお、次世代足場については、下記の記事で詳しく解説しています。「次世代足場ってなんだろう?」「詳しく種類や概要を知りたい!」という方は、ぜひあわせてご参照ください。

次世代足場とは?従来型・主要8種の違いと導入すべきケースを解説

2. アルバトロス足場の特徴と導入で期待できる効果

アルバトロス足場の特徴と導入で期待できる効果

アルバトロス足場の概要を確認したところで、続いてはどのような特徴を持つ足場であるのか、ご紹介していきましょう。

結論から言いますと、アルバトロス足場は、特徴や現場に取り入れるメリットとして、ほかの多くの次世代足場と共通しています。

次世代足場の特徴とメリットは下記の通りです。

次世代足場の特徴とメリットは下記の通りです。

とはいえ、この記事にたどり着かれた方のなかには、

「次世代足場のメリットは把握しているけど、はたしてアルバトロスにも共通しているのだろうか?」
「アルバトロスの場合だと、メリットはどのような感じになるのだろう?」

と、アルバトロス足場の仕様を踏まえて、導入の効果を再確認しておきたいという場合も多いでしょう。

そのためここでは、次世代足場と共通するアルバトロス足場のメリットを、特徴となる仕様を交えながらご紹介していきます。

【アルバトロス足場の導入で期待できる効果】
2-1. 作業の効率・快適性の向上
2-2. 安全性の向上
2-3. コスト削減
2-4. 柔軟な足場設計

1つずつ見ていきましょう。

2-1. 作業の効率・快適性の向上

はじめにお伝えしたい効果として、アルバトロス足場を導入することで、作業効率や、作業時の快適性の向上が期待できます。

なぜなら、次世代足場の基本的な特徴ではありますが、アルバトロス足場も広い作業スペースを意識した設計となっているからです。

まず、1層の高さが「1,800mm」となっており、より現代の日本人(男女含む)の身長に、適しているといえるでしょう。

従来足場の高さ(1,700mm程度)の場合、身長の高い作業員はもちろん、作業時はヘルメットを着用すると、更に頭上の空間を圧迫しますから、通行時にかがむ必要がありました。

その点、アルバトロス足場は作業空間が広くなっています。

標準的な身長の場合は、通行時に頭を傾けなくてもぶつける心配がなく、作業時に中腰になることもないので、長時間の作業でも疲れにくく、作業者への負担を軽減できるでしょう。

また、足場の内側に邪魔な補強がないため、通路はもちろんですが、特に階段部分での折り返しや上り下りがスムーズになるのもポイントです。

2-2. 安全性の向上

安全性の向上も、アルバトロス足場を始めとする次世代足場のメリットといえます。「手すり先行工法」が標準仕様となっているからです。

手すり先行工法とは、足場の組立や解体時に常に先行して手すりが設置される工法です。

この仕組みにより、作業員は最上段でも外側が手すりで囲まれた状態で作業を行うことができ、高所作業時の墜落・転落リスクを大幅に減らせるでしょう。

更に踏板の設計も、従来幅の400mmから進化して幅500mmとなり、隙間を最小限に、足場床を設置できます。

平成27年(2015年)の労働安全衛生規則改正で求められる、「床材と建地との隙間12cm未満の要件(第563条)」にも適合しており、作業者の足元の安全性を高めています。

安定性が向上し、通行がしやすくなったことはもちろん、踏み抜き事故の防止にもつながるでしょう。

2-3. コスト削減

アルバトロス足場を導入する効果には、コスト削減も見込まれます。

なぜなら、従来足場に比べて、部材が軽量・コンパクト化されているからです。

例えば、アルバトロス足場の支柱は、一番重量のある3,600mmのものでも、1本あたり12.6kgと軽量化されており、運搬・組立などの扱いがしやすくなっています。

また、高い剛性と安定性があるので、クレーンでつり上げても曲がったりたわんだりしづらく、地上で足場を組み、クレーンでつり上げたり(大組)、解体したり(大払し)することが可能ですから、高所作業の減少につながるでしょう。

加えて、「2-1. 作業の効率・快適性の向上」でもお伝えしましたが、内側の補強などが省かれるなど、従来足場の部材に比べてシンプルな設計になっています。

幅を取る部材がないので、部材を置く場所の省スペース化も図れるでしょう。

つまり、作業にかかる労力が減り、作業者1人にかかる手間や時間を少なくできることに加えて、部材の保管コストや、運搬にかかるコストといった、金銭的な負担の軽減にもつながるメリットがあるのです。

2-4. 柔軟な足場設計

大きなメリットとして、柔軟な足場設計が可能であることも重要です。

アルバトロス足場は、従来足場の良いところを上手く取り入れた新しいタイプの足場だからです。

例えば、アルバトロス足場は、支柱(建地)から、横方向(布)と斜め方向(コロバシ)に向けて、部材を4つの方向(X・Y方向)へと伸ばすことができます。

つまり、建物の角や出っ張り、凹みがある部分でも、足場を途切れさせずに連続して設置ができるということです。

また、アルバトロスは、型枠支保工としても優れた性能(許容支持力:22.7kN~33.5kN)を発揮しますので、現場のニーズに応じて柔軟に対応できるでしょう。

3. アルバトロス足場とほかの次世代足場の違い

アルバトロス足場とほかの次世代足場の違い

ここまで、次世代足場に共通するアルバトロス足場の特徴をご紹介しました。

「次世代足場と共通する特徴はわかったけど、アルバトロス特有の特徴はないのかな?」
「ほかの次世代足場と、どんな違いがあるのだろう?」

と気になる方も多いのではないでしょうか。

続いては、アルバトロス足場ならではの特徴について見ていきましょう。主な違いとして、下記の3つをご紹介します。

【アルバトロス足場ならではの主な特徴】
3-1. フランジ式(円盤型)くさび足場を採用しており、組み立てやすい
3-2. 部材オプションによる拡張性があって、多目的に利用しやすい
3-3. 業界最多クラスのシステム承認を受けているので、安全性と信頼性が高い

3-1. フランジ式(円盤型)くさび足場を採用しており、組み立てやすい

アルバトロス足場は、支柱に「フランジ式」の構造を採用しており、作業効率の良い足場組立が可能となります。

フランジ式とは、下記のような手順で組み立てる構造の足場を指します。

フランジ式とは、下記のような手順で組み立てる構造の足場を指します。

フランジ式を採用することで、具体的には下記の3つの利点があります。

・作業中の安定性が向上する
・簡単で効率的な組立・解体が可能である
・耐久性が高い

フランジ式は、部材がしっかりと緊結される構造であるため、振動や外的な力が加わった際にも抜けにくい特性があります。作業中の安全性が向上し、安心して作業に集中できるでしょう。

そして、部材を横から差し込み、くさびは2~3回の打ち込みで十分しっかりと固定できるので、組立や解体作業がスムーズに進みます。

また、差し込み部分(緊結部)は摩耗に強く、曲がりにくい高耐久設計となっています。そのため、経年使用にも安心して対応できる信頼性があります。

簡単な組立手順と強固な緊結力によって、多様な現場条件でも安心して使用できる仕様となっているのです。

3-2. 部材オプションによる拡張性があって、多目的に利用しやすい

アルバトロス足場は基本部材(支柱、布材、先行手すり)だけでなく、多彩なオプション材を揃えており、多目的利用が可能です。

そのなかでも特筆すべき点として、「強化方づえ」による補強や「周辺部材」の充実度があります。

3-2-1. 強化方づえによる補強機能で、高層足場としても利用できる

強化方づえは、支柱と布材を同時に補強できる専用部材です。この部材を使用することで、支柱の座屈強度(縦方向への耐力)が大幅に向上します。

具体的には、通常12.5kN(キロニュートン)の許容支持力が最大23.5kNまでアップします。

強化方づえをプラスすることで、50mを超える高層足場など、重荷重がかかる現場でも安心して使用できます。

3-2-2. 豊富な周辺部材があるので、細かいニーズにも対応できる

アルバトロスには基本部材に加えて、「梁枠」「アルミ朝顔(落下防護棚)」「荷受けフォーム(荷受構台)」「防音パネル」など、多様な周辺部材が用意されています。

上記を組み合わせることで、安全対策や作業効率向上だけでなく、特殊な現場条件にも対応可能です。

【対策と利用する周辺部材の例】
・高層建築現場で資材搬入効率を高めたい → 荷受けフォーム
・上層階からの落下物対策をしたい → アルミ朝顔
・騒音抑制が求められる都市部や住宅地近くの現場である → 防音パネル

アルバトロス足場は単なる作業用足場としてだけでなく、多目的用途に対応する柔軟性と実用性を備えているのです。

3-3. 業界最多クラスのシステム承認を受けているので、安全性と信頼性が高い

アルバトロス足場は、下記の業界最多クラスのシステム承認を受けており、安全性と信頼性が裏付けされた足場であることも特徴といえます。

アルバトロス足場は、下記の業界最多クラスのシステム承認を受けており、安全性と信頼性が裏付けされた足場であることも特徴といえます。

「NETIS登録」以外は、全て一般社団法人仮設工業会が実施する認証制度ですので、下記の2つに分けて、それぞれ概要をご説明しましょう。

3-3-1. NETIS登録(KK-150002-VE)
3-3-2. 仮設工業会の認証制度

3-3-1. NETIS登録(KK-150002-VE)

NETISとは、新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略称で、国土交通省が運用するデータベースシステムです。

公共工事等における新技術の活用促進と技術情報の共有を目的としています。

アルバトロス足場がNETIS登録(KK-150002-VE)を取得しているということは、この足場システムが国土交通省によって新技術として認められ、その効果が高く評価されていることを意味します。

特に、識別記号「VE」は、実際に公共工事等で利用した人に「良い」と評価され、継続調査の必要がないと判断された新技術であることを示しています。

NETIS登録の取得プロセスは決して容易ではありません。

従来技術の選定・新技術の登録申請から始まり、実際の公共工事等での活用、そして効果の評価と継続的な検証を経て初めて「VE」の識別記号を得ることができるからです。

アルバトロス足場がこの厳格なプロセスを経てNETIS登録を取得したことは、その安全性、効率性、そして革新性が高く評価された証といえるでしょう。

NETIS登録技術の活用は、国土交通省の直轄工事において原則義務化されており、地方公共団体や各省庁の案件でも加点対象となります。

そのため、アルバトロス足場を現場に導入することで、下記の利点があることも重要です。

公共工事での活用推奨:NETIS登録技術は公共工事での活用が推奨されており、入札時に加点評価を受けることが可能です。
工事成績評定への影響:登録技術を使用することで、工事成績評定での評価が向上し、施工実績として信頼性が高まります。

NETIS登録は、アルバトロス足場が単なる次世代向けの足場ではなく、実際の現場で効果が実証され、高い評価を得た革新的な足場システムであることを示しているのです。

3-3-2. 仮設工業会の認証制度

仮設工業会は、建設工事用の仮設構造物およびその構成機材に関する安全基準の設定や周知、試験、技術指導等を行う団体です。

仮設構造物に関わる労働災害の防止と工事施工の円滑化に寄与することを主な目的として、設立されました。

アルバトロス足場は、仮設工業会の実施する認証制度のうち、次の3つについて、合格・承認を得ています。

アルバトロス足場は、仮設工業会の実施する認証制度のうち、次の3つについて、合格・承認を得ています。

実際のところ、制度の合格・承認を受けるのは簡単ではありません。

厳格な基準に基づく書類審査、現地調査、性能試験などの多段階の審査プロセスを経る必要がありますし、認定・承認後も定期的な検査や更新が必要となる場合があり、継続的な品質管理と改善が求められるからです。

つまりアルバトロス足場は、下記のような足場であるといえます。

・安全性が高い
・信頼性が裏付けられている
・法的遵守が容易である
・トラブルリスクを最小化しやすい

厳格な審査基準をクリアしていることから、現場での使用においても安定性が高く、安心して利用できる足場であり、監督官庁や発注者からの信頼も得やすく、安心して導入できる製品です。

参考までに、2025年現在時点で取得している、アルバトロス足場に関連するシステム承認一覧をご紹介しますので、ぜひあわせてご参照ください。

参考までに、2025年現在時点で取得している、アルバトロス足場に関連するシステム承認一覧をご紹介しますので、ぜひあわせてご参照ください。
引用:一般社団法人 仮設工業会「システム承認一覧

安全性・信頼性・多用途対応力が裏付けられており、多様な現場ニーズに応える次世代足場として高い評価を得ています。

4. ほかの足場と互換性がないことに注意

ほかの足場と互換性がないことに注意

ここまでお伝えしてきたように、アルバトロス足場には、次世代足場のメリットに加え、

・組立しやすい
・多目的に利用しやすい
・安全性と信頼性が高い

という独自のメリットがありますが、「良いことばかりだけど、デメリットもあるのでは?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。

そもそもアルバトロス足場を始めとする次世代足場は、従来足場の長所を活かし、短所を改善すべく設計されているため、機能面として、デメリットらしいデメリットはないといえます。

とはいえ、導入の可否判断をする際には、1点ご注意いただきたいことがあります。

それは、アルバトロス足場は、ほかの多くの次世代足場のように、「既存の足場資材や、ほかの次世代足場との互換性がない」ということです。

互換性がないということは、下記の3つのデメリットにつながる可能性があります。

互換性がないということは、下記の3つのデメリットにつながる可能性があります。

まず、従来の足場からアルバトロス足場に切り替えるとすると、全ての部材を新規に揃える必要があります。

導入予定の現場規模が大きくなればなるほど、用意すべき部材が多くなり、導入費用が高額になるため、まとまった金額の用意が求められるでしょう。

そして、専用部材を使用するということは、調達先が従来足場よりも限られるため、「ちょっと部材が足りないから」と緊急時に調達しづらいおそれも想定されます。

また、導入後は「従来足場と異なる部材」になるため、作業員が新たな部材の特徴に慣れるまで時間がかかるという弊害が起こる可能性もあるでしょう。

「初期投資に多額の費用をかけられない!」
「ベテラン作業員が多く、新しいシステム導入は現状難しそうだ」
「小規模な現場が多く、高機能な足場は過剰投資になりそう…」

というケースでは、導入が難しいかもしれません。

アルバトロス足場の導入を検討する際には、初期費用や運用面での影響も十分に考慮し、総合的な判断を行うことが重要です。

5. アルバトロス足場がおすすめのケース

アルバトロス足場がおすすめのケース

特徴やメリット・デメリットを確認したところで、おおよその「アルバトロス足場の導入イメージ」が見えてきたのではないでしょうか。

続いては、よりイメージを明確にするため、アルバトロス足場がおすすめのケースとして、下記の6つをご紹介します。

【アルバトロス足場がおすすめのケース】
5-1. 複雑な建物形状を持つ現場
5-2. 高所作業が多い現場
5-3. 作業効率を重視する現場
5-4. コスト削減が求められる現場
5-5. 公共工事や安全基準への適合が必要な現場
5-6. 都市部や住宅地近くでの工事現場

それぞれ、なぜおすすめなのか、具体例も交えてご説明します。「うちの現場にアルバトロス足場の導入は適当か?」という判断材料として、ぜひお役立てください。

5-1. 複雑な建物形状を持つ現場

アルバトロス足場は、「複雑な形状の建物に対応が必要な現場」におすすめです。

支柱から4つの方向(X・Y方向)に部材を伸ばすことができ、円柱など曲面のある特殊な形状にも、柔軟に対応しやすいからです。

複雑な建物形状を持つ現場

支保工としても利用できるので、さまざまな現場に対応できる柔軟性があります。

5-2. 高所作業が多い現場

アルバトロス足場は、高所作業が多い現場でも役立つでしょう。

手すり先行工法を採用しており、作業員は高い安全性を確保した状態で作業を進められますし、大組・大払しが可能だからです。

アルバトロス足場は、高所作業が多い現場でも役立つでしょう。

手すり先行工法を採用しており、作業員は高い安全性を確保した状態で作業を進められますし、大組・大払しが可能だからです。

5-3. 作業効率を重視する現場

アルバトロス足場は、作業効率を向上させたい現場にもおすすめです。

広い作業空間による作業員の疲労軽減、大組・大払しによる組立・解体作業の短縮など、作業にかかる手間や負担を減らせるからです。

アルバトロス足場は、作業効率を向上させたい現場にもおすすめです。

広い作業空間による作業員の疲労軽減、大組・大払しによる組立・解体作業の短縮など、作業にかかる手間や負担を減らせるからです。

5-4. コスト削減が求められる現場

アルバトロス足場は、コスト削減を求める現場にも打ってつけといえます。

コンパクトな設計、軽量化が図られ、運搬費や保管スペースの削減が可能だからです。また、作業効率がアップしたおかげで、労務費も軽減できるでしょう。

アルバトロス足場は、コスト削減を求める現場にも打ってつけといえます。

コンパクトな設計、軽量化が図られ、運搬費や保管スペースの削減が可能だからです。また、作業効率がアップしたおかげで、労務費も軽減できるでしょう。

5-5. 公共工事や安全基準への適合が必要な現場

アルバトロス足場は、公共工事や安全基準への適合が重視される現場におすすめです。

NETIS登録(KK-150002-VE)や、仮設工業会が実施する認証制度(認定制度、承認制度、単品承認制度)の合格・承認証の取得といった、業界最多クラスのシステム承認を受けているからです。

アルバトロス足場は、公共工事や安全基準への適合が重視される現場におすすめです。

NETIS登録(KK-150002-VE)や、仮設工業会が実施する認証制度(認定制度、承認制度、単品承認制度)の合格・承認証の取得といった、業界最多クラスのシステム承認を受けているからです。

安全性と信頼性が裏付けされた足場として、公共工事や厳しい安全基準が求められる現場で安心して使用できます。

5-6. 都市部や住宅地近くでの工事現場

アルバトロス足場は、都市部や住宅地近くの工事現場にも向いています。

フランジ式(円盤型)を採用しており、くさびの打ち込みは2~3回程度で十分なため、作業音が少なく、近隣への騒音の影響を最小限に抑えやすいからです。

アルバトロス足場は、都市部や住宅地近くの工事現場にも向いています。

フランジ式(円盤型)を採用しており、くさびの打ち込みは2~3回程度で十分なため、作業音が少なく、近隣への騒音の影響を最小限に抑えやすいからです。

更に、豊富な周辺部材を備えており、「防音パネル」や「アルミ朝顔(落下防護棚)」などのオプションを活用することで、追加の騒音対策や落下物対策として備えることができます。

6. アルバトロス足場の調達方法は2つ

アルバトロス足場の調達方法は2つ

アルバトロス足場がおすすめのケースを確認したところで、「アルバトロス、うちの現場に向いているかも。前向きに導入を検討しよう」という方に向けて、最後に調達方法についてご紹介しましょう。

調達方法には、購入とレンタルの2つの選択肢があります。

それぞれメリット・デメリットがあり、向いているケースが異なるので、利用目的や自社・現場の状況に応じて、最適な選択をすることが重要です。

各方法がどんな場合に向いているか、おすすめのケースをご紹介しましょう。

6-1. 購入がおすすめのケース

購入がおすすめのケースは次の通りです。

購入がおすすめのケースは次の通りです。

なぜなら、長期的な視点で見ると、費用対効果が高いといえるからです。所有していれば、必要な時にすぐに使用できますし、自社の要望に合わせてカスタマイズがしやすい利点もあります。

ただし、初期投資が高くなりやすいことと、保管場所の確保が必要であること、メンテナンスの責任が自社にあることは注意が必要です。

6-2. レンタルがおすすめのケース

一方、レンタルがおすすめのケースとして、次の4つが挙げられます。

一方、レンタルがおすすめのケースとして、次の4つが挙げられます。

なぜなら、レンタルの場合は初期投資が少なく、資金的な負担が軽いからです。

保管場所を用意する必要もありませんし、必要な期間だけ利用できて、短期的なコスト効率は良いといえるでしょう。

しかし、長期的に使う場合は、レンタルを繰り返すと、購入よりもコストが高くなる可能性があります。

急な需要に応えられない、カスタマイズの自由度が低いというデメリットがある点も、押さえておきましょう。

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2025年3月時点で取り扱いのある次世代足場は以下3種です。
タカミヤ「lq-h」
KYC「lq-k」
日建リース工業「ダーウィン」

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7. まとめ

この記事では、アルバトロス足場について、特徴、メリット・デメリットなど概要を解説しました。

最後に、記事の内容を振り返りましょう。

アルバトロス足場は、安全性、作業性、経済性を追求し、従来の枠組足場・くさび緊結式足場・単管足場のメリットを活かして設計された「次世代足場」の一つです。

特徴としては、次世代足場と共通するものとして、主に下記の5つがあります。

【次世代足場に共通するアルバトロスの特徴】
・作業空間が広くなっている
・手すり先行工法を採用している
・軽量・コンパクト化されている
・大組・大払しが可能である
・支保工としても使用できる

そのため、導入によって、下記の4つの効果が期待できるでしょう。

【導入により期待できる効果】
・作業の効率
・快適性の向上
・安全性の向上
・コスト削減
・柔軟な足場設計

また、ほかの次世代足場と異なる点として、下記の特徴もあります。

【アルバトロス足場ならではの特徴】
・フランジ式(円盤型)くさび足場を採用している
・部材オプションによる高い多様性と拡張性がある
・業界最多クラスのシステム承認を受けている

ただし、既存の足場資材や、ほかの次世代足場との互換性がないという注意点があります。

紹介したおすすめのケースも参考に、メリットだけでなく、費用や運用面の影響も踏まえ、「現場にアルバトロス足場を導入すべきか」の可否判断を行いましょう。

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この記事を書いた人

株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用活動、広報・マーケティング業務などに従事。

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