土木作業員の働き方ガイド|仕事内容や年収、よくある質問まで全解説

「土木作業員って、具体的にどんな仕事をしている人?」
「体力的にきついって聞くけれど、自分にできるのかな……?」

土木作業員の求人を目にして気になりつつも、仕事内容や働き方のイメージがはっきり持てず、一歩踏み出せずにいませんか?

土木作業員とは、土木工事の現場で実作業を行う職種です。ひと口に「土木工事」と言っても、その工事範囲や仕事内容は以下のように多岐にわたります。

仕事概要
造成・地盤改良工事建物・構造物を建てられる状態にするための、土地の整地/軟弱な地盤の補強など
道路工事道路の新設・拡幅・舗装など
下水道工事下水道管の新規敷設や、既存の下水道管を交換など
トンネル工事道路や鉄道、山岳トンネルなどの掘削・コンクリートによる保護など
橋梁工事橋を建設・補修するための、橋脚や橋台などの施工
砂防工事土砂崩れや土石流などによる土砂災害を防ぐための砂防ダム(砂防堰堤)の設置、
地すべりの原因となる地下水の排水など
河川工事水害防止、水質改善、河川の利用促進を目的とした、堤防の築造・補修/水門の設置など
ダム工事ダムを建設するための堤体工事やコンクリート打設など
港湾工事船舶が安全に航行・停泊をするための、港湾施設の建設・改修/航路を整備など
空港建設工事航空機が安全な離着陸、物流や移動をするための、空港施設(建築物を除く)の建設・改修など

これらの現場で、現場の基盤づくりに当たる「土工」を担い、その他の特定の分野に強みを持つ職種の人や各社と連携してプロジェクトを遂行します。

大規模な構築物づくりの第一線に立てる、人々の暮らしを支えるインフラの整備を通じて社会貢献を実感できるなど、やりがいのある職種といえるでしょう。

その上で、土木作業員として働くことを考える際は、「できるだけ規模の大きな会社を選ぶこと」が重要です。

本記事では、土木作業員の仕事内容や年収から、なぜ働く上で「規模の大きい会社を選ぶ必要があるのか」まで幅広く解説します。

【この記事を読むとわかること】
  • 土木作業員の仕事内容
  • 土木作業員に関して気になること(働き方・休暇・夜勤・人間関係など)
  • 土木作業員の平均年収
  • 土木作業員のやりがい
  • 土木作業員がおすすめな人
  • 土木作業員になるに当たっての会社選びのポイント

お読みいただくことで、土木作業員に関する疑問点が解消でき、「自分にできそうかどうか」を判断できるようになるはずです。

ぜひ、土木作業員のリアルな姿を具体的にイメージして、納得感のあるキャリア選択につなげてください。

目次

1. 土木作業員の仕事内容

土木作業員の仕事内容

土木作業員の仕事は、ひと言で言えば「各種土木工事」ですが、その内容は多岐にわたります。
工事の種類としては、以下に挙げるような各種インフラ関連の土木工事が該当します。

仕事概要
造成・地盤改良工事建物・構造物を建てられる状態にするための、土地の整地/軟弱な地盤の補強など
道路工事道路の新設・拡幅・舗装など
下水道工事下水道管の新規敷設や、既存の下水道管を交換など
トンネル工事道路や鉄道、山岳トンネルなどの掘削・コンクリートによる保護など
橋梁工事橋を建設・補修するための、橋脚や橋台などの施工
砂防工事土砂崩れや土石流などによる土砂災害を防ぐための砂防ダム(砂防堰堤)の設置、
地すべりの原因となる地下水の排水など
河川工事水害防止、水質改善、河川の利用促進を目的とした、堤防の築造・補修/水門の設置など
ダム工事ダムを建設するための堤体工事やコンクリート打設など
港湾工事船舶が安全に航行・停泊をするための、港湾施設の建設・改修/航路を整備など
空港建設工事航空機が安全な離着陸、物流や移動をするための、空港施設(建築物を除く)の建設・改修など

その中で、土木作業員は、現場の基盤づくりに当たる「土工」に携わるのです。具体的には、

  • 工事に使う道具や資材の運搬
  • 重機を使った地面の掘削、土地の整備、道路の舗装

などがあり、重機で行う「機械土工」と人力で進める「人力土工」に分けられます。

例えば、道路工事では、地面を掘り起こして地盤を固め、アスファルトを敷く作業を行います。

トンネル工事では、重機で資材を運搬したり、ブルドーザーを用いて土砂を運び出したりするのです。

各種工事における土木作業員の具体的な作業内容(掘削、杭打ち、コンクリート施工など)については、「土工」で解説していますので、ぜひそちらもご参照ください。

とはいえ、ごく小規模な補修を除き、土木作業員だけで工事が完結することはなく、複数の専門業者による分業で進められます。大規模で難易度の高いトンネル工事やダム工事だけでなく、比較的小規模な工事でも同様です。

たとえば道路の補修工事では、ケースバイケースではありますが、以下のように役割が分担されます。

  • 土木作業員:古いアスファルトを削り取り、道路の土台(路床・路盤)を締め固めるまでを担当
  • 舗装専門業者:アスファルト舗装を施工
  • 路面標示専門業者:ライン引きを施工

土木作業員がひとつの現場の全ての工程を行うのではなく、それぞれの専門分野を担当する他社・他職種と連携しながら、プロジェクトを進めていくのが基本なのです。

「土木技術者」は土木作業員とは別
よく似た職種名として「土木技術者」がありますが、これは土木作業員とは明確に異なり、別の仕事をします。

土木技術者は、構造力学・水理学・土質力学などの専門知識を駆使して、建設予定地の調査や施工計画の立案、施工管理を担います。

土木作業員のように現場で自ら体を動かして作業するのではなく、プロジェクト全体を設計・管理する役割です。

土木作業員と土木技術者は、同じ現場に携わりながらも「設計・管理」と「実作業」という異なる立ち位置で互いを補完し合っているのです。

2. 土木作業員って正直どうなの?気になる9つの疑問に答えてみた

2. 土木作業員って正直どうなの?気になる9つの疑問に答えてみた

前章で、土木作業員が実にさまざまな仕事に携わっていることをおわかりいただけたかと思います。

ですが、実際に働くとなると「給料は?」「休みは取れる?」「やっぱりきついの?」といった、より現実的な側面が気になってきますよね。

ここでは、お金・働き方・人間関係・キャリアなどに関する下記の疑問に一つずつ答えていきます。

それぞれの疑問について以下で答えていきますので、土木作業員という仕事のリアルな姿に迫りましょう。

2-1. 1日のスケジュールは?

日々のスケジュールは、会社によっても現場によっても異なりますが、ここでは一例として、「ある土木作業員のある1日の流れ」をご紹介します。

時間 内容
〜7:30 出社、現場へ移動
★会社に集合してから社用車で現場に行く場合と、直接現場に集合する場合がある
7:30〜8:00 朝礼、KY活動(危険予知活動)
★当日の作業内容や役割分担、安全確認を全員で共有する
8:00〜10:00 午前の作業
10:00〜10:30 休憩
10:30〜12:00 午前の作業の続き
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜15:00 午後の作業
15:00〜15:30 休憩
15:30〜17:00 午後の作業の続き
★終盤は片付け、清掃、翌日の準備を行う
17:00〜 作業終了、退勤
★現場から社用車で会社へ戻るか、自宅へ直帰する

「朝は早く、明るい時間帯に作業を進めて、暗くなる前に作業を終える」といったスケジュール間であることがお分かりいただけるでしょう。

もちろん、作業の進捗によっては残業が入ることもあります。

たとえば時間の経過とともにどんどん硬化していくコンクリートを扱う作業の場合などは、「今日はここまでにして続きは明日」というわけにはいきません。

とはいえ、こまめに休憩などを取りつつ、作業を進めるのが一般的です。

肉体労働は集中力が切れると事故のリスクが高まります。力仕事だからこそ休みを挟みながら安全重視で進めるのです。

2-2. 休みって取れるの?繁忙期は?

休みは取れるのかという点については、比較的取りやすい環境が整ってきています。

業界全体の流れとして、休みを確保しやすい体制が整えられてきているからです。

かつて建設業界では「休みは日曜だけ」が当たり前でした。

2020年時点の調査では、土木業界における完全週休2日制(4週8休)導入企業の割合は2割強にとどまり、他業界と比べると休みは少ないのが実情でした。

2020年時点の調査では、土木業界における完全週休2日制(4週8休)導入企業の割合は2割強にとどまり、他業界と比べると休みは少ないのが実情でした。
参考:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について」

しかし、国と業界団体が一丸となって「建設業の働き方改革」を推進しており、

  • 2019年4月からは年5日の有給休暇を取得させることが義務化(年10日以上の有給休暇が付与される付与される者が対象)
  • 2024年4月からは残業規制が適用

といった制度面の整備が進んでいます。現在では週休2日制を導入する企業も徐々に増えています。

少しずつではありますが、働きやすい環境が着実に整いつつあるといえるでしょう。

土木工事の繁忙期と閑散期については、下表の通りです。

【土木工事の繁忙期・閑散期とその理由】

繁忙期忙しくなるケース
3月年度末に公共工事の予算消化が集中する
9月多くの企業が9月に決算を迎える
閑散期落ち着いているケース
4〜6月頃新年度が始まった直後で、かつ決算期までまだ間がある

会社の決算などによって若干の変動はありますが、概ねこのような傾向となっています。

2-3. 「きつい・汚い・危険」って、やっぱりそうなの?

「きつい・汚い・危険」は確かに当てはまりますが、適切な装備や技術、経験によって軽減可能です。

【きつい】
体力は使いますが、近年はパワーショベルなど重機による「機械土工」が主流になりつつあり、人力作業は減少しています。

力仕事の場合も、入社してから徐々に慣れていくケースが多く、最初のきつさを乗り切れれば、次第にきついと感じなくなるでしょう。

天候によるきつさについては、確かに楽ではありません。

しかし、2025年6月には屋外作業が多い事業者に対し熱中症対策が法令で義務化されるなど、作業員の負荷軽減がより重視されるようになってきています。

参考:厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」

【汚い】
汚れる状況が発生することは確かにあります。特に雨の日や掘削作業では、泥や土埃で汚れがちです。

しかし、作業服・安全靴・ヘルメットなどは会社から貸与もしくは支給される会社もあります。

また、機械を活用する場面も増えているため、ある程度の汚れは防げます。かなり泥れた状態の日が続くといったことはありませんのでご安心ください。

【危険】
リスクはゼロではないですが、昔ほどではありません。

特に土木工事の現場での深刻な人身事故で多いのは、コミュニケーション不足や確認不足による重機との接触事故や、各種機械に巻き込まれる事故です。

しかし、こうした人為的な原因は、安全教育を徹底しても完全には取り除けません。そこで、重機や機械そのものの仕様を改良したり、重大事故につながりにくい機械へ切り替えたりといった抜本的な対策が同時に進められています。

たとえば下表のような対策例が挙げられます。

事故内容重機・機械側の対策
道路舗装時に、交通誘導員がバックしてきたアスファルトフィニッシャー(アスファルトを敷きならす車両)に接触した後方に障害物を感知した際に、機械制御により強制ブレーキが働くローラーを使用する
トンネル工事で、高所作業車のバケットに乗って点検を行っていた作業員が、トンネル天井部とバケットに挟まれた高所作業車のバケットに接触防止センサーを取り付ける
井戸掘り作業中の補助作業員が、頭部を機械稼働部に挟み込まれた駆動部周辺に物理的なガードを施し、腕や足などが入らないようにする

衝突回避システムの搭載により自動車事故のリスクが低減されたように、土木の世界でも技術の進化によるリスク低減が進みつつあるといえるでしょう。

2-4. 未経験でもついていける?

現場で先輩に教わりながら少しずつ覚えていく仕組みが整っており、未経験者でも問題なくついていけます。

土木作業員になるには専門性が必要そうに思えるかもしれません。しかし実際には、未経験からのスタートが多い職種です。

最初は資材運びや簡単な補助作業から始め、徐々に重機の操縦や専門的な作業にステップアップしていきます。

安全教育や研修は入社時に必ず行われるほか、現場では先輩作業員が付き添って指導してくれるので、知識や経験がゼロでも安心です。

2-5. 人間関係は大丈夫?厳しい?

「職人の世界は厳しそう」というイメージする方も多いでしょうが、今は昔ほど厳しくありませんので心配要りません。

確かに昔は上下関係が強く、声を荒げるようなシーンもしばしば見られました。ですが現在は、安全を最優先するためにチームワークを重視する文化へと変わってきているからです。

作業中は声かけや連携が欠かせないので、自然と会話も増えます。体力的に助け合うことも多く、和気あいあいとした雰囲気の現場も少なくありません。

もちろん、危険が伴う仕事である以上、「何やってるんだ!危ないぞ!」と強い口調で制止しなくてはならない場面もあります。

しかしそれは重大事故を防ぐためのものであり、むしろ仲間を思いやる「優しさ」といえるでしょう。

現場ごとにカラーはあるものの、少なくとも「理不尽な厳しさ」に悩まされるケースは近年ぐっと減ってきているのが実情です。

2-6. 夜勤ってあるの?

工事の種類によっては夜勤があります。

交通量の多い道路の工事や鉄道関連の工事は、日中に作業すると大きな支障が出るため夜間に行われるのが一般的です。

一方、一般的な宅地造成や河川工事などの現場は日中作業が基本であり、夜勤はほとんどありません。

夜勤の有無や頻度は、「特にどのような種類の工事を多く手がけているか」によって変わってきます

そのため、応募を検討する際は、どのような工事に携わることがあるかを求人等で見ておくと安心でしょう。

2-7. トイレはあるの?自由に行ける?

「現場にトイレってあるの?」という不安はよく聞かれます。
ダム工事やトンネル工事のように現場が山間部にある場合は、なおさら不安ですよね。

でも心配は要りません。現場には必ず仮設トイレが設置されます

しかも、男女ともに快適に使用できる仮設トイレ「快適トイレ」の標準仕様が国土交通省によって2016年に定められて以降、

  • 洋式便座
  • 水洗機能(簡易水洗、し尿処理装置付きを含む)
  • 臭い逆流防止機能(フラッパー機能)
  • 容易に開かない施錠機能(二重ロック等)
  • 照明設備(電源がなくても良いもの)
  • 衣類掛け等のフック付、または、荷物置き場設備機能(耐荷重5kg以上)

という同仕様を満たす仮設トイレが普及してきています。

参照:国土交通省「建設現場に設置する「快適トイレ」の標準仕様決定」

自由に行けるか、については、もちろん作業の進行に応じてタイミングを見計らう必要はあります。しかし、それはどんな職場にも共通です。基本的には我慢を強いられるような職場環境はありません。

2-8. 土木作業員として働く女性はいるの?

まだ多いとは言えませんが、女性の土木作業員もいます。

事務職や施工管理業務では、以前から多くの女性が活躍してきましたが、近年は現場作業員として働く女性も増えてきています。

土木作業員を含む建設技能者(現場での実作業に携わる作業者)として働く女性は、ゆるやかにではありますが年々増加してきており、2023年(令和5年)時点で約12万人に達しています。

土木作業員を含む建設技能者(現場での実作業に携わる作業者)として働く女性は、ゆるやかにではありますが年々増加してきており、2023年(令和5年)時点で約12万人に達しています。
画像出典:国土交通省|建設産業における女性活躍・定着促進に向けた実行計画関連資料

多くの作業が機械化されたことで、かつては筋力や体力の点で不利になりがちだった女性も問題なく活躍できるようになっていることが、女性作業員の増加の大きな理由の一つです。

また、官民共同で女性活躍推進の取り組みが進められていることも、そうした流れを後押ししています。

「男性しかいない世界なのでは?」と過度に不安に感じる必要はありません。

女性土木作業員のさらなる増加に伴い、女性が活躍しやすい現場環境への改善がより一層進むはずです。

2-9. キャリアプランはどうなるの?

土木作業員は「とにかく体力勝負の仕事」と思われがちですが、実は経験を積むことでキャリアを広げられる仕事です。

  • 土木施工管理技士の資格を取得して施工管理の道に進む
  • 車両系建設機械運転技能講習などを受講して重機オペレーターになる
  • 測量士の資格を取得してICT測量のスペシャリストになる
  • チームをまとめる職長(リーダー)や現場監督にキャリアアップする
  • 独立して一人親方や一企業として受注する

といった複数の選択肢があります。

国土交通省や業界団体も技能者の育成を重視しており、資格取得支援制度を整えている企業も少なくありません。

参照:
一般財団法人建設業振興基金「建設キャリアアップシステム」(システム概要チラシ)
国土交通省「能力評価基準 【土工】」

最初は未経験でも「手に職」を身につけ、長く働けるキャリアパスを描けます。

3. 土木作業員はいくら稼げる?年収の相場を解説

土木作業員はいくら稼げる?年収の相場を解説

土木作業員の全国平均年収(残業代・賞与等含む)は約415.1万円です。

調査年度は異なりますが、令和5年の全国平均年収は約460万円であり、全国平均で見ると土木作業員の年収は平均をやや下回っています。

参照:
厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag|建設・土木作業員」
国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

ただし、この金額はあくまで平均値であり、地域や勤務先によってもかなり上下します。
(地域別の平均年収も厚生労働省「職業情報提供サイトjob tag|建設・土木作業員」でご確認いただけます)

また、「2-9. キャリアプランはどうなるの?」でもお伝えしましたが、

  • 重機操縦の資格を取得する
  • 施工管理ができるようになる
  • 職長などリーダーのポジションに就く
  • 独立して複数現場で高稼働する

といった道も選択可能で、キャリアアップや資格の取得により、年収はアップします

実際に年収1,000万円以上の土木作業員はおり、そのことからも、努力次第働き方次第で大幅な収入アップの余地があることがわかるでしょう。

※なお、土木作業員は、建築関係の職種のうちでは高収入を期待できる部類です。
稼げる職人ランキングTOP10!収入アップのイメージや将来性まで」では、全建総連東京都連合会の「2024年(R6年)賃金調査報告書」の調査結果をもとにした、平均年収ランキングもご紹介していますので、ご参照ください。

4. 土木作業員の3つのやりがい

土木作業員の3つのやりがい

仕事内容や疑問点をひと通り見てきたところで、「じゃあ、土木作業員として働くやりがいって何だろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、土木作業員の代表的なやりがいを3つご紹介します。

この3つのやりがいを通じて、土木作業員という仕事が持つ、奥深い魅力を感じていただけるはずです。

以下で一つずつ確認していきましょう。

4-1. 大規模な構築物づくりの第一線に立てる

土木作業員が感じられるやりがいの一つ目は、大規模な構築物造りの第一線に立てることです。

土木工事と言っても、細い路地の整備や排水路整備といった身近で比較的小規模なものから、山岳トンネルの建設といった壮大なプロジェクトまで幅広く存在します。

しかし、とりわけダムや橋梁といった大規模な構築物であれば、「その工事の第一線に立てた」という記憶は生涯にわたって誇れる記憶となるでしょう。

まさに「地図に残るような工事に関われる」という誇らしさは、他の仕事ではなかなか得られない特別なやりがいです。

4-2. 地域社会に貢献できる

地域の暮らしを支えている実感があることも、インフラの工事に関わる土木作業員のやりがいのひとつです。

道路や橋、災害に備えた河川の護岸など、完成すれば何十年も地域の人々に使われ続け、人々の安全や利便性に直結します。

新たに開通した道路が多くの人の通勤・通学に使われている様子を目にすれば、その道路の工事に携わった立場として感慨深いでしょう。

また、大規模災害時に緊急輸送路となる高速道路の工事に携わった経験を通じて、社会に貢献できたことを強く実感し、大きな誇りと感じているといった声も聞かれます。

「誰かの役に立っている」という感覚は、現場で汗を流すモチベーションにもつながります。

4-3. チームで成果を出す達成感を味わえる

チームで大きな仕事を成し遂げたという達成感を味わえるのも、土木作業員のやりがいのひとつです。

土木工事は一人でできる仕事ではありません。現場監督や重機オペレーター、仲間の作業員と連携しながら進めていきます。

だからこそ、チームで現場をやり遂げたときの一体感は格別で、とりわけ大規模な現場ではその達成感もひとしおです。

体力的なきつさを支え合い、声を掛け合ってやり遂げたときの喜びは、仲間との強い絆となって残ります。

5. 土木作業員が向いている人の特徴3つ 

土木作業員が向いている人の特徴3つ

お伝えした通り、土木作業員はやりがいのある仕事です。
しかし同時に、性格や人との関わり方によって向き・不向きが比較的はっきり分かれる仕事でもあります。

「やってみたい気持ちはあるけど、自分に合うのか不安」という方のために、土木作業員に向いている人の特徴を整理してみましょう。

以下で各特徴について解説していきますので、土木作業員という仕事が自分にフィットしやすそうかどうかの判断にお役立てください。

5-1. コツコツ努力できる

土木作業員は、一度に派手な成果を出すよりも、地道な積み重ねができる人に向いています。

土木工事はスケールの大きな構造物を扱うことが多く、ダイナミックな仕事を思い描かれがちです。
しかし実際の現場は、細かな作業工程の連続です。

しかも、大規模な現場になればなるほど、先の見えないゴールに向かって一つひとつの作業を積み上げていく根気が求められます。

重機が進入できないような場所では、シャベルを手に黙々と掘り続けなくてはならない場面も出てきます。

あるいは基礎工事での鉄筋配置では、それぞれの鉄筋の位置・角度を決められた通りにきっちりと配置しなくてはならず、こまめに確認しながら厳密に施工する必要があります。

小さなミスがあれば後の工程全体に大きな影響を及ぼしてしまうため、正確に仕上げることが何より大切なのです。

だからこそ、たとえすぐに成果が目に見えなくても、目の前の仕事をコツコツ丁寧にこなせる人こそが、土木作業員として大きな力を発揮できるのです。

5-2. 仲間と円滑にコミュニケーションを取れる

仲間と円滑にコミュニケーションを取れる人は、土木作業員に向いています。

土木工事は「チームで進める仕事」です。多くの人が関わる現場で安全に作業を進めるには、声のかけ合いや情報共有といった密なコミュニケーションが不可欠だからです。

こうしたコミュニケーションが気持ちよく仕事を進めるために必要なのはもちろんですが、何より重要なのは、「危険を未然に防ぐ」という点です。

2-3. 「きつい・汚い・危険」って、やっぱりそうなの?」でもお伝えした通り、「合図を送らなかった」といったコミュニケーション不足は事故の発生にもつながりかねないのです。

そのため、個人で黙々と作業したいというタイプの人には、土木作業員は適職ではありません。

反対に、仲間と円滑に連携できる人なら、安全な現場づくりに大きく貢献できるでしょう。

5-3. 安定した働き方を重視している

最後に、先行き不透明な今の時代に「安定して働ける環境」を重視しているなら、土木作業員は有力な選択肢となるでしょう。

建設業界では人手が極端に不足している上、土木工事の需要は今後も高まり続けると予想され、雇用の安定が長期的に見込まれるからです。

土木作業員をはじめとする建設技能者(現場で実作業にあたる人材)の不足は深刻です。

1997年(平成9年)には455万人いた技能者が、2022年(令和4年)には302万人にまで減少しており、実に33%以上も減っています。

1997年(平成9年)には455万人いた技能者が、2022年(令和4年)には302万人にまで減少しており、実に33%以上も減っています。
画像出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」

その一方で、建設需要は年々高まる一方です。
実際には、以下のように今ある建物などの多くが老朽化してきており、補修や更新の必要性が急速に高まっています。

実際には、以下のように今ある建物などの多くが老朽化してきており、補修や更新の必要性が急速に高まっています。
画像出典:国土交通省「建設後50年以上経過する社会資本の割合」

たとえば、2040年には道路橋の約75%、港湾施設の約68%が築後50年を迎えます。
こうした老朽化インフラは放置できず、補修や建て替えが求められます。

つまり、土木工事の需要がなくなることはなく、むしろ維持管理や更新の仕事は今後さらに増えると考えられるのです。

「腰を据えて働きたい」「景気に左右されにくい仕事がいい」と考えている人にとって、土木作業員は、その希望を満たす仕事といえるでしょう。

6. これから土木作業員になるなら規模の大きい会社を選ぶのがおすすめ

これから土木作業員になるなら規模の大きい会社を選ぶのがおすすめ

土木作業員に向いている人の特徴についてお話ししましたが、実際に「土木の仕事をやってみよう」となったとき、どんな会社を選ぶべきかはとても大事なポイントです。

結論から言えば、できる限り規模の大きな会社、つまり大手企業に行くことをお勧めします。

理由は以下の2点です。

以下で詳しく解説していきます。

6-1. 小規模な会社だと、土木作業員として経験できる仕事の幅が狭くなりがちだから

できる限り規模の大きな会社がおすすめな理由の一つ目は、ある程度の規模感の会社に所属していないと、土木作業員として幅広い経験を積むことが難しいことです。

作業員の人数が少ない小規模な会社が請け負う工事の規模は、やはり小さくならざるを得ないからです。

小規模な会社が受注できる案件は、道路補修、駐車場の整地、側溝の設置といった「少人数」「短期間」「小型の重機・機械」で対応可能な種類の工事に限られます。

ダム建設、大規模橋梁建設、高速道路建設、トンネル建設といった「大人数」「長期間」「大型の重機」で臨まなければ対応できないような規模の現場は、小規模な会社では簡単には受注ができません。

結果として、特定の種類の現場での経験値に偏り、土木作業員として幅を広げられない可能性が高くなります。

特定分野のプロフェッショナルを目指すのであれば、その限りではありません。
ですが、せっかくならダイナミックな現場にも関わって経験の幅を広げたいと考えるのであれば、規模の大きな会社を目指すべきです。

6-2. 小規模な会社だと、割に合わない賃金で働かざるを得ないことがあるから

できる限り規模の大きな会社がおすすめな理由の二つ目は、建設業界には根深い「重層下請構造(多層下請構造)」があることです。

建設業界では、元請企業を頂点に、その下に一次請け、二次請けと階層が連なるピラミッド構造で成り立っています。

そして実情として、規模が大きい会社ほど上層に、小さい会社ほど下層に位置するという傾向があります。

「元請け → 下請け → さらにその下請け」となるごとに利益が中抜きされ、同じ仕事をしても下に行くほど単価が安くなってしまう仕組みです。

「元請け → 下請け → さらにその下請け」となるごとに利益が中抜きされ、同じ仕事をしても下に行くほど単価が安くなってしまう仕組みです。

IT業界など他の業界にも見られる構造ですが、建設業界では特に顕著です。そのため、末端の下請けに入社すると、割に合わない低賃金で働かざるを得ないケースが少なくありません

しかも、人手不足のこのご時世、複数の業務を兼任するケースも多いですが、そうした場合にしわ寄せが来るのは往々にしてピラミッド構造の下層部に位置する会社の社員です。

それにもかかわらず賃金は少ないのですから、割に合わないと感じるのはもっともな話でしょう。

昔に比べれば待遇改善は進んできています。しかし、「必要なときに、必要なだけの人員を確保できる」という合理性から定着しているシステムであるだけに、近い将来に一気に解消される見込みはほぼないのが現実です。

上層部の会社ほど利益の取り分も厚く、受注が安定しているため、給与水準も良い傾向です。
さらに、余裕がある分、教育体制や福利厚生も整っていることが多く、キャリアを長く続けやすい環境があります。

同じ「土木作業員」として働くにしても、どの会社に所属するかで待遇も将来の安定度も大きく変わるのです。

だからこそ、これから土木作業員を目指すなら、できる限りピラミッド構造の上層部に位置する会社(≒規模の大きな会社)に入るのがおすすめです。

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7. まとめ

土木作業員についてお伝えしました。
以下にポイントを整理します。

▶︎土木作業員が従事するインフラ関連を中心とした土木工事には、次に挙げるようなものがある。

仕事概要
造成・地盤改良工事建物・構造物を建てられる状態にするための、土地の整地/軟弱な地盤の補強など
道路工事道路の新設・拡幅・舗装など
下水道工事下水道管の新規敷設や、既存の下水道管を交換など
トンネル工事道路や鉄道、山岳トンネルなどの掘削・コンクリートによる保護など
橋梁工事橋を建設・補修するための、橋脚や橋台などの施工
砂防工事土砂崩れや土石流などによる土砂災害を防ぐための砂防ダム(砂防堰堤)の設置、
地すべりの原因となる地下水の排水など
河川工事水害防止、水質改善、河川の利用促進を目的とした、堤防の築造・補修/水門の設置など
ダム工事ダムを建設するための堤体工事やコンクリート打設など
港湾工事船舶が安全に航行・停泊をするための、港湾施設の建設・改修/航路を整備など
空港建設工事航空機が安全な離着陸、物流や移動をするための、空港施設(建築物を除く)の建設・改修など

土木作業員は、これらの工事の現場において掘削や地ならし、コンクリート施工といった「土工」を担う。

▶︎土木作業員の平均年収は約415.1万円

▶︎土木作業員の代表的なやりがいは次の3つ;

  • 大規模な構築物づくりの第一線に立てる
  • 地域社会に貢献できる
  • チームで成果を出す達成感を味わえる

▶︎土木作業員に向いている人の特徴は次の3つ;

  • コツコツ努力できる
  • 仲間と円滑にコミュニケーションを取れる
  • 安定した働き方を重視している

この記事が、土木作業員という仕事が皆様の将来の選択肢としてふさわしいのかどうかの判断材料としてお役に立ちましたら幸いです。

この記事を書いた人

水野源太
株式会社エルライン 社長室 1級電気工事施工管理技士

新卒で大手総合設備会社に施工管理として就職し、大型現場の再開発工事を経験。その後、建設人材派遣会社へと移り、複数現場で施工管理としての実務経験を積む。1級電気工事施工管理技士に合格したのを機に、同社の本社へと出向し、教育に携わる。2024年4月にエルライングループにジョインし、教育や採用、広報・デジタルマーケティング・新規事業開発などに従事。

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